【全体会】
全体会では藤井教育後援会会長が挨拶。「昨年度よりも参加者が増え、保護者の関心の高さがうかがえる。近年では、他私立大学 や国立大学でも保護者会を開催するところが増えているという。その背景には就職状況が依然として厳しいことが挙げられるのではないか」。そして、「この教育懇談会のために参加保護者のお子さんの資料を集めてファイルするなど、この面談が有意義なものとなるように力を尽くしているので、ぜひ有効活用してもら いたい」と話した。
佐々木副学長は、大学では世の中で求められる人材の養成に力を入れていると話した。「今年の2年生は震災復旧の中で1年次を過 ごした。大学では『人間力』をつけるために、まずは基礎を固めた上に専門科目をのせていくこととしている。そのため1年次には4つの基礎学力を中心に講義 が行われる。一つには大学で何を学ぶのかについて学長自らが講義を行い、明海大はどんな大学なのか、そこで何をするのか自ら考えるように促した。2年次は 3年次への進級条件を満たしたり、来る就職活動に向けて考えをまとめたりと、大学生活にとって重要な学年。多面的なアドバイスをしたい」と話した。
鈴木洋州学生支援課長からは大学の近況報告があった。なかでも保護者の関心の高い就職情報については少し詳しい説明があり、近年は「厳選採用」が行われ、 採用人数ありきではなく、「採用したい人物を採用する」傾向にあること。また、求人倍率は震災のあった昨年と比べると若干改善したが依然として厳しい状況。 だが、業種によっては高い求人倍率のところもあるので、広い視野で活動することが成功の鍵であると話し、就職について親の価値観を押し付けることなく、精神的にサポートしてほしいと述べた。
【参加者の声】
気になる就活事情
大学・保護者のサポートと学生本人の取り組み方
関東地区就職懇談会レポート
6月30日(土)浦安キャンパスで「関東地区就職懇談会」が開催された。主に1年から3年次学生の保護者が多数参加し、会場はほぼ満席状態となった。
大学と保護者の両輪で学生をサポート
開会にあたって、藤井慶三教育後援会会長が挨拶。昨年12月のエントリー開始時、学生のアクセスが集中したため就活サイトのシステムに障害が起きたことにふれ、社会情勢は上向いているものの、近年来の就職難に依然変わりはないようだとの認識を示した。また、仕事柄企業の就職担当者と話す機会も多いとのこと で、「企業側にとって新人採用は、投資のようなもの。この企業の中の一人になる、という意志が大切です」と述べ、「懇談会が少しでも有益なものとなるよう祈っています」と締めくくった。
続いて安井利一学長が「本学は3年前から正課内外で就職を支援するカリキュラムを組んで学生の皆さんをバックアップしています。社会情勢がなかなか安定しませんが、次の日本を担う人材を育てるため、大学と保護者が両輪となって力を添えられるよう、努力を続けましょう」と呼びかけた。
社会性・創造性・合理性の建学の精神をバックアップ
今年度キャリアサポートセンター長となった内苑孝美教授が壇上に立ち、就職支援の取り組みについて説明を行った。本学は建学の精神の下、実学志向の強い大 学として学生のキャリア形成には数年前から特に力を入れて取り組んでいるとのこと。また内苑教授は、某リゾートホテルの立ち上げにも深くかかわった元企業人、採用活動に携わった経験もある。「就職難のなか、内定を得ている学生はどんな学生なのか。まさに本学の建学の精神である、社会性・創造性・合理性を身につけている学生です」と話し、建学の精神を育みたいとの熱意を力強く話した。
就活を成功させるには?
知っておきたい企業の採用事情
「父母のための就職ガイダンス―就職環境と親が子どもにしてあげられるサポート―」と題し、㈱リクルート就職ジャーナル編集長毛利威之氏による講演が行われた。
毛利氏によると、「就職活動」という言葉が一人歩きしているが、企業からすれば「採用活動」。企業はなぜ人材を採用するのか、と考えてみると、「採用活動」つまりは「就職活動」が実はどういうものなのかが見えてくる。それにはまず「企業理念」に基づいた「戦略」があり、その戦略を実現するための人材とし て「学生に求める行動」、「学生に求める能力」が備わっているかどうかが見極められる。また「社風に合うか」も判断材料となる。就活がうまくいかないよう なときは、その原因を自分の内側に探してしまいがちだが、逆の視点を持つことで、企業側の求めている人材とのどこにギャップがあるのかが見えてくるとい う。学生の熱意も大事だが、「夢」や「やりたい」だけでは就活がうまくいかないのはそのためだ。企業の戦略を的確に分析し、どんな人材が求められているの かを的確に把握できれば、無駄うちは減らせる。
また、先の見通しが困難な今は、従来重視されていた「訓練習得能力」ではなく、その場で最適な答えを導き出すため判断し実行する「自律力」が求められてい るとのこと。「計画」「実行」「検証」の自律サイクルをうまく回していくには特別なことは必要なく、普段の生活における意識づけが大事で、興味があること をまずやってみて、うまくいかなかったらその原因を探り、それを踏まえて計画を練り、改めて取り組む。面接のときに「学生生活で何をしてきましたか?」の 質問の時には、この「自律サイクル」が鍛えられているかが厳しく見られている。そして学生の回答いかんで、この学生がわが社で働くイメージがわくかわかないかがはっきり見えるという。毛利氏は「3年の夏休みはとても大事なとき。授業、サークル、アルバイト、趣味、なんでもいい。とにかく本気で、全力で取り 組み、自律サイクルを身につけてほしい」と話した。
就活をとりまく数字を読み解けば選択肢がぐっと広がる
次に、就活にまつわるさまざまな数字を紹介しつつ、「求人倍率」の数字に一喜一憂していると本質を見誤ってしまうと警鐘を鳴らし、業種別求人倍率や従業員 規模別求人倍率などのデータを細かく分析した。特に注目すべきは「希望企業規模と実際の求人総数のギャップ」で、「300人未満」の企業が求人総数の49%と約半数を占めているのに対し、学生側の就職希望の内訳では18%と低い割合にとどまっていること。これは従業員300人未満の企業の求人が多数あるにもかかわらず、多くの学生がそれを知る機会もないままでいるということで、非常にもったいないと話す。また、2011年からエントリー開始時期が12 月にずれこんだことに対して、学生たちの間では「12月からでいいんだ」という認識があるが、企業の選考が始まるのは翌4月からと変わらないため、実際は学生からのアプローチ期間が短くなっただけのことなので、実態をしっかり見極めてほしいとのこと。また、「エントリーシートは企業に送るラブレターのつもりで」「知らない企業へも選択肢を広げて」「落ちることを前提として臨んで。落ちたとしても儀式だと思って」など、具体的なメッセージが続いた。
日本では就職というよりは「就社」。社内での異動も多く、例え一つの部署でうまくいかなくても再チャレンジのチャンスが多く用意されているが、それだけに会社に合うかどうかが重要だとし、具体的な方法として、とにかく就活中に「人に会う」機会を多く持つことを強く勧めていた。
保護者からの質問
Q 資格がないとだめですか。
A 明海大学には資格取得支援のさまざまなプログラムがあるので、ぜひ活用してください。ただ、一般的な企業にとって資格があるかどうかは「プラスアルファ」。とにかく人物重視です。
Q 留学生にとって効果的な就職活動はありますか。
A 苦戦するパターンがあります。日本の就活のスケジュールを把握していないこと、そして語学力が足りないことです。
※ 「潮風」38号ではパネルディスカッションの内容もご紹介しています。
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【全体会】
冒頭では、藤井慶三教育後援会会長が「皆様からの質問や不明な点に、学部長および各学科の先生方、職員が、お答えします。ぜひ、有意義な会にしましょう」と挨拶。
次に安井利一学長が壇上に立ち、「今日は保護者の皆さんとフェイス・トゥ・フェイスで話せる貴重なチャンス。このような機会を教育後援会に設けていただ き、感謝しています」と感謝の言葉を述べた後、「大学の4年間で学生たちをどう成長させていくかが我々の課題。人間力を高め、さらにその上に専門的な知識 を身につけてもらえるよう、教職員一同励んでいます。今後もきめ細かい教育を心がけていきたい。今日は、大学に対する御意見をぜひ賜り、その御意見を大学 の発展に、そして学生たちの成長に生かしていくつもりです」と挨拶した。
続いて鈴木洋州学生支援課長が、まず学年暦、年間スケジュールについて説明し、「アルバイトと学業が逆転することのないよう、保護者の方からも声をかけて あげてください」とアドバイス。次に、空手部、サッカー部、ヨット部の2012年度の目ざましい活躍を紹介、「今後もさらなる活躍が期待されるので、ぜひ 応援してください」と話した。そして、特に長い時間を割いて、配付資料をもとに就職についての説明を行った。
2013年3月卒業予定の求人倍率は1.27倍とのことで、昨年度より幾分上向きにはなっており、実際大学に寄せられる求人票も昨年より「早く」「多い」 が、依然として企業側の厳選採用傾向に変わりはなく、今年度卒業予定の学生の就職活動、並びに企業側の求人活動は、まだまだ継続して行われているとのこ と。求人倍率は業種によって大きく異なり、例えばサービス業0.42%に対して、流通業は3.73%と非常に高い数字を示している。このことからも、視野 を広くもって就職活動を行うことが内定につながるとし、余裕を持ったスケジュールで就職活動を行うことの大切さを述べた。また、具体的なポイントとして、 「企業側が見ているのは、人柄、可能性、熱意です。その中で難しいのが可能性を伝えること。サークル活動やアルバイトなど、普段の生活の中でPDS(計 画、実行、検証)がしっかりできているかが重要視されている。具体的なエピソードをもとに、自分の可能性を上手にアピールしてほしい」とアドバイスした。 また、保護者に向けて「インターンシップを経験した学生は確実に変わります。言葉づかい、態度などの目に見える部分だけでなく、意識も刺激を受けて変わる ようです。ぜひ勧めてあげてほしい。また、就職活動中のお子さんの価値観は否定しないで、社会人の先輩として相談にのってあげてください」とメッセージを 送った。
【個別面談】
個別面談では、学科ごとにブースを仕切り、担当教授が主に単位の修得状況や進路などについての質問や相談に応じていた。保護者一人ひとりが納得いくまで腰を据えて話し合う姿が印象的だった。
【懇親会】
懇親会は、藤井会長、安井学長による挨拶のあと、地下和弘事務局長による乾杯の音頭で歓談タイムに。教職員、保護者が同じテーブルを囲み、それぞれの立場を超えたざっくばらんな話題で盛り上がりをみせ、閉会時には「また来年」と声を掛け合う姿も見られた。
【参加者の感想】
【全大会】
全体会では藤井慶三教育後援会会長が「地区懇談会は大学への理解を深める良い機会。今日は学長を始め、学部長や学科の先生方、そして大学の事務部門の職員の方がいらっしゃいますので、直接お話して、有意義な会としてください」とあいさつ。
続いて安井利一学長は、「昨年の地震で大学のグラウンドなども液状化の被害があった。しかし、今では以前よりもきれいな状態になっている。学生の安心安全を保証します」と述べた後、「大学では“私はこれができる”と胸を張って言える学生の育成を目指しており、高校までの受け身とは違う学習を身につけるための、意識を変える授業を設定している」と話し、「就職活動の様子等を見ていると学習成果はあらわれている」と語った。
鈴木洋州学生支援課長からは、授業に出ない学生には大学から連絡するなど、学生を孤立させず、積極的に学生との距離を縮める活動についての紹介があった。 また、就職活動について時間をとって丁寧な説明があった。就職状況は回復傾向にあるとしながらも引き続き「厳選採用」といった学生にとっては厳しい状況。 3年生にとっては「動き出しの早さと行動量」が就職活動を左右する。「学生をのんびりさせずに就職活動への意識付けを保護者にもお願いしたい」と話した。 また、1、2年生には「学生時代をどう過ごしたか?」は必ず企業が問うてくるので、普段からいろいろなことにチャレンジし、課題を見つけ、それをどう克服 し、今後にどう活かすかを意識しながら生活してほしい。大学のインターンシップ制度を積極的に利用し、大きな成長の機会としてほしいと語った。
【個別面談・懇親会】
その後、個別面談が行われた。そして、懇親会となり、先生方とざっくばらんな雰囲気で話したり、保護者同士で再会を喜んだりと、盛り上がった。最後は塩谷毅教育後援会副会長の挨拶で閉会となった。
【参加者の感想】
【全体会】
全体会は、教育後援会の藤井慶三会長の挨拶からスタート。「昨年来られた方も、今年初めての方も見受けられます。担当教員に意見を聞くことで、より一層お子さまのことを知ることができると思います。有意義な会であってほしい」と参加者に語りかけた。
次に安井利一学長は、「東日本大震災で学校も液状化に見舞われる中、仮復旧を経て今は、工事も進み復旧いたしました。より安全・安心して勉学に取り組める環境になりました。
教 育課程も新しいカリキュラムになり、自分の力を伸ばす、自分から求める教育課程へ変わった。本学の学生が社会に貢献できるよう、社会が必要としている人材 を育てられるよう頑張っております。保護者の皆さんと大学が力を合わせていきましょう」と学校の現状や、保護者へのメッセージを交え挨拶。
続いて、鈴木洋州学生支援課長から近況報告があった。初めは、修学支援に関する内容で、学生一人ひとりが自分の目指しているものへ近づけるよう様々な取り 組みを行っていること、また就職活動についての現状やスケジュール、求められる人材などを分かりやすく、ていねいに報告。まだまだ学生の内定が取りにくい 厳しい現状がある一方、企業と学生のミスマッチも解消しつつあり、学生の意識が大企業から中堅・中小企業へも向いてきていると話し、企業の広報活動が従前 より2カ月後ろ倒しになったものの、選考時期は変わらない中での就職活動だが、一つ上の先輩たちの活動を見て、計画的に行ってほしいと話した。企業からは 会社理解、業界理解の浅さや、エントリーシートの雑さが目立っているという声が大学側に届いている。早い活動意識を心掛けるよう促した。求められている人材のポイントは、「人柄」「可能性」「熱意」の3つで、企業側の代表的な質問である「学生時代に何をしてきて、そこから何を学んだか」の質問に答えられる 大学生活を送ることが必要だと語った。最後に、本年も8月に釜石市へボランティア活動に行ったことを報告した。
【個別面談】
その後、全体会から個別面談へと移り、個別面談の控え室では、授業風景や明海祭、サークル活動の映像が流された。個別面談後、経済学部長の下田直樹教授 は、「3年生の保護者には就職活動の相談、1・2年生の保護者にはインターンシップの案内、そのほか成績表の見方などを説明しました」と話した。
【懇親会】
中山浩之事務部長による乾杯と挨拶で始まった懇親会では、学長、教授陣、保護者の楽しそうに話す姿が。終始笑顔の耐えない、和やかな懇親会であった。
【参加者の感想】
【全体会】
全体会冒頭では藤井慶三教育後援会会長が「教育懇談会スタート時からの開催地区がここ福島です。それだけ保護者の皆さんの意識も高いと感じています。今日は時間のある限り、疑問、相談に応じていきたい」と挨拶。
次に壇上に立った安井利一学長は「大学では、教員と学生との距離感を近くしていきたいと様々な試みを行っていますが、保護者の皆さんとの間についても同じ ことを思っています。震災では浦安も液状化に見舞われ、グラウンドなどの改修費に多額の費用がかかりました。前よりも安全・安心になった浦安キャンパスを ぜひ見に来ていただきたい。学生たちの夢が実現できるよう、保護者と大学が手を組んで支えていきましょう」と力強く挨拶した。
続いて鈴木洋州学生支援課長が、今年度の学年暦、年間スケジュール、そして部活動を紹介した後、今年度の就職活動について特に時間をかけ説明を行った。今年度は昨年度よりは上向き印象があるものの、企業側が依然厳選採用傾向であることに変わりはないとのこと。業種や企業の規模によって求人倍率が大きく異な ることから、視野を広くもって就職活動を行ってほしいと述べた。「面接時には人柄、可能性、熱意が厳しくチェックされます。大学で何に取り組み、どう成長したか、具体的なエピソードとともにアピールすることが大切です。また、傾聴力、ストレス耐性なども見られています」とアドバイス。就職活動を通じての保護者の関わりの重要性にもふれ、「長く厳しい就職活動ですが、親の一言で救われた、がんばれたという学生も多くいます。ご家族には何より心の支えになって いただきたい。そして、学生の価値観を否定せず、人生の先輩として、仕事とは何か、働くとは何かをアドバイスしてあげてください」と話した。最後に課外活動や学友会組織、諸委員会などの活動に触れ、その中で復興支援のボランティア活動を紹介。「8月には11名の学生、5名の教職員が岩手県釜石市を訪ね、草取りをしたり地元の子どもたちと海に入ったりして触れ合ってきました。今後も長く継続していきたい」と話した。
【個別面談】
参加人数が多く、学部によっては待ち時間もあったが、控え室では隣り合った保護者同士の会話が弾み、一年ぶりの再会を喜び合う姿も。面談会場では担当教授が保護者からの質問や相談にじっくりと向き合っていた。
【懇親会】
懇親会は、藤井会長、安井学長による挨拶のあと、近江彰事務次長が乾杯の音頭をとった。リピーターの方も多く、歓談タイムでは四年生の保護者から「来年も 来たいのですが、卒業もしたいし…」などと、一年に一度のこの機会への思いが伝えられる場面も。東北地区の同窓生も駆けつけ、終始和やかな雰囲気であっ た。
【全体会】
全体会は藤井慶三教育後援会会長の「積極的に先生や教職員とお話し、この懇談会をぜひ有意義なものとしてもらいたい」と の言葉でスタート。続く安井利一学長は、「昨年の震災では、多くの保護者にご心配をおかけしたが、今ではすっかり元に戻っているので安心してください」と 報告し、大学では人間教育に力を入れ、社会にとって役立つ人材を育成するために様々な教育や生活サポートを行っていると話した。
鈴木洋州学生支援課長からは、就職状況について説明があった。現在の明海大生の内定率は、昨年の同時期に比べてかなり高くなっていることが報告された。これも大学の人間教育や、就職サポートが実を結びつつあるのではないかと話した。来年度の求人倍率はやや改善するのではないかと見通しがあることを話しなが らも、依然として厳しい状況であることに変わりはないとし、企業の広報活動が始まる12月1日を前に、情報収集や企業研究、自己分析などやれることがたくさんあるという。就職活動と大学の勉強の両立で、疲れてしまう学生も。そんなときこそ保護者のサポートが必要で、その際は、子どもの価値観を否定せず、社会人の先輩としてアドバイスをお願いしたいと話した。
【参加者の感想】
【全体会】
全体会冒頭では藤井慶三教育後援会会長が「日ごろの学習状況など、疑問に思われていることを時間のある限り話し合い、この会を有意義なものにしていただきたい」と挨拶。
次 に壇上に立った佐々木康史副学長は、まず「日ごろの教育後援会のご助力に感謝します」と述べたあと、外国語学部と不動産学部において学部長が変わったこと を報告し、「新旧の力を合わせていきたい」と話した。今年8月、文部科学省中央教育審議会より「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯 学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ~(答申)」が示されたことを受け、予復習合わせて2時間ほどの学習を行ったうえで授業に臨んでほしいと具体的な要望をあげ、「学習時間の確保は、企業からの要求でもあります。ぜひお子さんに働きかけてください」と話した。また、今後は大学を知るための「自校教 育」にも力を入れていきたいと伝えた。
続いて鈴木洋州学生支援課長から、今年度の学年暦、年間スケジュール、そして部活動の紹介があった。就職活動については、昨年度より変更となった就職活動のスケジュールについて説明があり、その影響として「就職活動が過密になったこと」「乗り遅れると取り戻すのが大変であること」など、学生側に負担が増える結果となったと説明。「就職活動では、自分を正しく知り、正しく伝えることが大事です。大学時代のエピ ソードは必ず聞かれますが、特別な体験が必要なのではなく、経験の中から何を学んだかを問われています。日常生活の中で課題を見つけ、工夫・努力し、行動 したことを、自分のストーリーの中に落とし込む作業が重要です」と話し、「大学もしっかりフォローしていきたいと思いますが、家族の方にしかできないこと があります。お子さんの心の支えになってあげてください。お子さんの価値観を否定せず、仕事とは何か、社会人としてアドバイスをしてあげてください」と締 めくくった。
【個別面談】
ブースが仕切られた面談会場では、担当教授・職員とじっくり話し合う姿が見られた。控え室では学校紹介のDVDが放映され、「環境に恵まれていますね」などの声が聞かれた。
【懇親会】
懇親会は、藤井会長、佐々木副学長による挨拶のあと、近江彰事務次長が乾杯の音頭をとり、歓談タイムに。会の半ばには、今年度卒業予定の保護者が教授から紹介され、会場から拍手が送られる場面も。出席した教授一人ひとりによるユーモアに満ちたスピーチもあって、17時の閉会まで笑い声が絶えることはなかっ た。
【参加者の感想】
【全体会】
全体会は藤井慶三教育後援会会長による「遠方から通わせている保護者の皆さんにとって、お子さんの生活状況や学習の様子を知るいい機会です。この会を有効 に使い有意義に過ごしていただきたい」との挨拶からスタート。次いで壇上に立った安井利一学長は、震災後の浦安キャンパスについて、無事に補修工事を終え、以前にも増して安心して勉学、スポーツに打ち込める環境になったことを報告。その後保護者に「それぞれの学部・学科で学部長や教授たち教職員が連携 し、学生に近い立場で対応しています。一緒に、一生の夢を持つ基盤づくりをしていけたら」とメッセージを送った。
続いて、鈴木洋州学生支援課長が学部ごとの在籍学生数、学年暦、就職支援年間スケジュール、部活動について話があった。就学支援の一つとして、学生の出欠状況を定期的に確認し、休みが続く学生、退学届を出す学生の多くが抱える「人間関係の悩み」に気づけるよう、教職員一体となって対応していると話した。
保護者が気になる就職については、多くの時間を割いた。2013年3月卒業予定の求人倍率が1.27倍であることを受け、昨年度よりは上向き傾向であるこ と、ただしこの数字は、会社の「規模」「業種」によって低くも高くも変動することを説明。中堅・中小企業の中にも世界に通用する、影響を与える会社がある とし、大手・有名企業に限らず、広い視野を持つことが大切だと話した。また、昨年度より大きく変わった2カ月後ろ倒しとなった就職スケジュールについて は、「本格的なスタートが12月1日になったとはいえ、興味のある企業・業種については意識を早く持つことが大切。企業からはエントリーシートの誤字脱字 のほか、業界・企業理解の中身の弱さなど全体的な雑さを指摘されます。そこからは熱意が欠けてしまいます。企業は面接で『熱意』『人柄』『可能性』の3つ をチェックしています。アルバイト、課外活動、留学などから可能性をアピールするくせをつけ、自己分析することが、厳選採用の中にあって大切」だと話し た。家族のかかわり方については、「価値観を否定せず、人生、社会人の先輩としてアドバイスし、学生が落ち込んでいるときには心の支えになってほしい」と 語った。
【個別面談】
個別面談では、単位修得状況や進級、就職についてなど、担当教授とじっくりと話し込んでいた。面談後、ほっとした表情を浮かべる保護者の姿が印象的だった。
【懇親会】
懇親会では、保護者の緊張もほぐれ、保護者同士、また、教職員とともに料理を楽しんでいた。会の途中、当日誕生日を迎えた下田直樹経済学部学部長に、安井学長からバースデーケーキがプレゼントされるサプライズも。閉会まで終始温かい雰囲気の会となった。
【参加者の感想】
【全体会】
藤井慶三教育後援会会長が「お子さんの状況をじっくり聞いて、今日のこの会をぜひ有意義なものにしてください」と挨拶し、全体会が開会した。
続いて佐々木康史副学長が壇上に立ち、「浦安にキャンパスができて今年で四半世紀。着実に積み重ねられている歴史の上に今日の明海大学があります」と話し た後、震災後の大学の環境について、建物の耐震補強を行ったことを報告。現在は安心・安全に大学生活が送れる環境であることをアピールした。昨年に引き続 いて防災訓練を実施するなど、日ごろの防災意識も高めているとのこと。次に、文部科学省より大学に対して質的な転換が求められていることを受け、その対応についていくつか報告があった。具体的には、学習時間を確保すること、生涯学習を意識づけしていくこと、社会からの要請に主体的に応えていくことなどが求められており、明海大学建学の精神に基づきそれぞれへの対策を実施していきたいと述べた。
【個別面談】
個別面談では、主に成績表の見方や普段の生活についてじっくりと話し合う姿が見られた。担当教授との面談が終了した後も、就職や留学などについて積極的に ブースを回る保護者も。控え室では、当初は緊張した面持ちの保護者も、子ども同士の共通点をきっかけに一気に打ち解け、話が弾んでいた。
【懇親会】
場を変えての懇親会では、藤井会長、佐々木副学長による挨拶のあと、地下和弘事務局長が乾杯の音頭をとり、歓談タイムに。会半ばでは、出席した教授一人ひ とりによる個性豊かなスピーチで場は大いに盛り上がった。閉会時には早くも一年後の再会を約束する姿も。「こんな機会はなかなかありません。ぜひたくさん の保護者に参加していただきたいですね」との声も聞かれた。
【参加者の感想】
【全体会】
全体会ではまず藤井慶三教育後援会会長が挨拶。「今年の九州地区懇談会は昨年とほぼ同数の参加者となりました。続けて参加してくださる方も多く、嬉しいです。懇親会は一度参加すると、その良さが分かってもらえるようです。離れた浦安でお子さんが、どういうことをしているのか先生とお話しして 有意義な会としてください」と話した。
安井利一学長は、「この懇談会は北から南まで保護者の皆さんと直接顔を合わせてお話しできる貴重な機会。明海大では学生一人ひとりに目標を持ってもらい、 自分が社会に出て、役に立つんだという意識を持って卒業してもらいたいと考えています。また、教員も職員も学生の親になったような気持ちで面倒をみていこ うという共通意識を持つようにしています。学生数は5千人以上おりますので、学生と接近した関係を保とうとするとなかなか大変です。保護者のみなさんから 見ればまだまだ足りない点も多いかと思いますが、大学と学生の距離が近い大学を目指してこれからも取り組んでいきます。より良い大学を作るために、この貴 重な時間を使ってみなさんのお知恵をお借りしたい」と挨拶した。
鈴木洋州学生支援課長からは大学の近況報告があった。就学支援として年4回、学生の出席状況を確認し本人と保護者に手紙を出している。問題や悩みを抱えて いる学生には相談にきてもらい、一緒に解決策を考えて、大学生活を続けてもらいたいと思っており、保護者からも気になることがあれば電話してほしいと話し た。
また、就職活動についても説明があり、今の4年生の求人倍率は前年度より若干好転したが、引き続き「厳選採用」といった厳しい状況が続いている。求人倍率 は企業の規模や業種によっても数値が大きく異なり、中小企業や流通業では人手が足りない状況もある。そういったことも踏まえて、最近では学生が視野を広げ て活動しているのはいい傾向だと話した。
そして就活学生を持つ保護者の関わり方として3つのポイントをあげた。
一つ目は「学生の価値観を否定しないでほしい」。学生なりに考えて企業研究してやっとの思いで内定をもらっても、親から「そんな会社知らない」等と言われるとがっかりしてしまうことがある。
二つ目は「親は一番身近な社会人」。働くとは、仕事とは、といったことを社会人の目からアドバイスしてほしい。
三つ目は「学生の心の支えになってほしい」。何社も受けて何社も落ちると、自分というものを否定されたように感じてしまうこともある。教員も職員も学生を励ますが、家族からの言葉は何より本人達を勇気づけるものだ。
その後の懇親会では、学長をはじめ教職員と保護者が打ちとけ合い、とても楽しい会となった。
【参加者の感想】
【全体会】
全体会は、大塚政子副会長の「全国11カ所最後の地区教育懇談会を沖縄で開催することができました。この機会に大学についての心配なことは個人面談で先生方にお聞きし、教育後援会役員にも相談していただき、有意義な時間にしてください」の挨拶でスタート。
次に安井利一学長から「大学はカリキュラムを全面的に改正いたしまして、1年次に人間力として将来自分の夢を実現できる能力を養うことを目的に、社会に出 て困らない基礎力を培うための学習を行っており、本学の建学の精神である社会性・創造性・合理性を持った学生を育てるために、専門教育・人間教育をしっか りと行っていきたい」と保護者へメッセージ。
その後、アドミッションセンター長の下田直樹先生から大学が取り組んでいる入試について説明があり、続いて鈴木洋州学生支援課長から、明海大学の近況報告 として入学試験、在学学生数、学年暦、修学支援業務スケジュール、海外留学・海外研修派遣や夏季インターンシップ・就職支援計画や活動状況、体育会活動状 況、校内の環境状況などについて詳細な報告があった。
【個別面談・懇親会】
個別面談では、各先生方による熱心な説明、助言に、保護者は一様に安堵した様子。その後に行われた懇親会でも各先生方の話に明るい笑い声が聞かれ、和気あいあいとした雰囲気に包まれた中での閉会となった。
【参加者の感想】
明海大学浦安キャンパス 教育後援会
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TEL:047-355-5112 / FAX:047-355-2871