2024年度 地区懇談会(教育懇談会/就職懇談会)

2024年度 関東地区(1・4年次)教育懇談会

6月15日(土)、浦安キャンパスで2206大講義室で1・4年次の学生の保護者を対象にした「関東地区懇談会」が開催され、口腔保健学科のみ、学科説明会もあわせて行われた。

全体会

初めに、伊藤真副会長は「教育懇談会は保護者の大学への疑問や、学生生活での困り事が解決できる重要な場。今日は有意義な時間となれば幸いです」と挨拶。大学からは二宮秀生副学長が「学生に目標ができれば、それを実現するために今何をすればいいのか自ずとわかってくる。一人ひとりがなりたい自分を考えてほしい」と述べた。

伊藤真副会長

二宮秀生副学長

近年の就職活動の様相

<就職率について>
大学の近況報告として、大田原長茂就職支援担当課長より説明があった。この春の卒業生の就職希望者に占める就職率は97・8%で、前年から0・6ポイント増。2019年度の就職率は97・4%であり、コロナ以前の水準に回復した。中国語学科は4年連続、ホスピタリティ・ツーリズム学科は10年連続で就職率100%を達成。一昨年、初めての卒業生を送り出した口腔保健学科は2年連続で100%となった。
就職先としてはサービス業や、卸・小売業、不動産業界が多い。人手不足が課題となっている企業も多く、人材確保に向けて求人倍率が上昇している。

<就職活動について>

就職活動のスケジュールは、4年生になる直前の3月1日から企業の「広報活動」が始まり、4年生の6月1日から「採用選考活動」が始まる。しかし、すべての企業がこのスケジュールに準じているわけではなく、3月以前に学生にアプローチしたり、6月以前に内定が出たりする場合もある。また、「就業体験」として位置付けられているインターンシップを通して企業が学生にアプローチしたり、採用選考の手段の一つとなっているケースもある。それを踏まえると、3年生の早い時期から就職を意識し、積極的な情報収集が重要だ。
大学としては、3年生になると就職ガイダンスや、自己分析、面接対策、SPI(筆記試験に相当するもの)対策などを行っているほか、マナー講座やヘアメイク講座なども開催している。これら、就職関連の行事の活用を促している。
企業は採用にあたって、学生の「人柄」「熱意」「可能性」を見ている。なお、コミュニケーション能力」「ストレス耐性」も判断材料としていると言われている。面接でよく聞かれる質問は、「自己PR」「志望動機」「学生時代に何に力を注いだか」の3つ。「大学の就職支援行事に参加すると、この質問への対応策も学べるので学生には積極的に参加してほしい」と大田原課長は話した。

大学近況報告
学生生活関連について大澤貴士学生支援担当課長が説明した。近年の入試状況や学生支援の取り組み、11月3・4日の明海祭などの大学の行事予定を伝えた。課外活動では、女子バレーボール部が春季関東1部リーグに昇格が決定したことや、空手道部、ヨット部、陸上競技部が大会で好成績を残していることなど、体育会の躍進についても触れた。
また、学生支援課では、就学支援業務として、授業出欠席状況調査を行っている。これは、欠席が続く学生が修学意欲を喪失する前に、早期発見・問題解決へと導くのが目的。指導が必要な学生の保護者にも通知している。
大学生活の中で不安や悩みを抱える学生のために「修学継続支援・相談室」を設置していることも紹介。学生生活や学費の不安だけでなく、気分が落ち込んで困ったなど、どんな悩みの相談も受け付けている。保護者からの相談にも応じていると大澤課長は話した。
個別面談会

全体会終了後は、個別面談が行われ、担当教員が学生の普段の様子などを個別に話した。個別相談ブースでは、留学や就職、出席や奨学金などの相談に職員が応じ、口腔保健学科のみ、別室で学科説明と個別面談を行った。それ以外の学科は学科教員による個別相談が行われた。

個別面談の様子①

個別相談の様子②

参加者(保護者)の声

<日本語学科1年生 保護者>
息子は大学のことを話してくれないので、今回の個別面談で授業には出ていることがわかり安心しました。大学で直接先生とお話しできるとは思っていなかったので良かったです。
<経済学科4年生 保護者>
面談で欠席が多いことが分かりました。一緒に住んでおり、大学には行っていると思っていたので驚きました。先生はこれから何をすればいいか具体的に教えてくれたので帰宅したら、子どもと話そうと思います。
<不動産学科1年生 保護者>
どの程度の成績を取れば就職できるのか、具体的な目安を教えてもらえたり、資格取得のアドバイスをもらったりしたので参加して良かったです。就職のことはまだ心配なので、また参加したいです。
<HT学科1年生 保護者>
留学について情報を集めるために参加しました。留学の相談ブースではパンフレットだけでは分からないことまで聞くことができたので、今日は来て良かったです。
<口腔保健学科4年生 保護者>
国家試験について、模試や大学のテストでどの程度の点数を取ればいいのかなど詳しく教えてもらうことができ、とても助かりました。4年生の保護者には参加を強くお勧めします。

2024年度 関東地区(1~3年次)就職懇談会

7月20日(土)、浦安キャンパス大講義室で「関東地区就職懇談会」が開催された。当日は梅雨明けの暑さの中、多くの保護者が集まった。

教育後援会会長挨拶

開会に際し、髙津吉和教育後援会会長が「お子さまの就職活動に対する心配事が少しでも解決できる機会となれば幸いです」と挨拶した。

髙津吉和会長

最新の求人状況と明海大学の就職率について
大学の「キャリアサポートセンター」センター長も兼務している二宮秀生副学長が、大学の就職状況や大学としての取り組みについて説明した。現在、全国の大学生への求人倍率は1.75倍で、学生へ明海大学の学生への求人倍率(明海大への求人票件数から計算)は17.74倍であり、これは売り手市場といえる。しかし、従業員規模が5千人以上の大企業では0.34倍で、業種別では金融業やサービス・情報業は1倍を切り、狭き門となっている。一方で従業員300人未満の企業の倍率は6.50倍。業種別では建設業は9.35倍、流通業は16.21倍と人手不足を反映した数値となっている。
明海大学の就職率は、今春の卒業生は97.9%で、前年度より0.7ポイント増。21年度卒は感染症拡大の影響で93.4%まで落ち込んだが、現在はコロナ禍前の水準を上回っている。学科別にみると、ホスピタリティ・ツーリズム学科が10年連続、中国語学科は4年連続、口腔保健学科は2年連続で100%を達成している。
資格の取得が就職活動に有利かどうかについての質問には、「資格を持っているということは、大学で『学ぶ力』を培った成果であると評価されるので積極的に取り組んでほしい」と語った。
<大学の就職サポートを積極的に活用しよう>
明海大学では1年次から4年次まで一貫したキャリアプログラムを行っている。1年次、2年次のキャリアプランニングは必修授業で、「企業側が求める人材」について学生に考えさせる。3年次からは選択制となり、就職コーチングを受けることができる。これは就職コーチングスタッフが進路決定までマンツーマンで指導してくれるので、「保護者からも学生に履修を勧めてもらいたい」と強く訴えた。
「SPI」(総合適正検査)は、多くの企業が実施しており、このSPIのスコアで足切りを行う企業もあるので、しっかり対策をすることが必要。明海大学では、SPI対策用のeラーニングシステムを用意しており、学生はスマートフォンでいつでも利用できる。対策することでスコアを上げることが可能なので、早めに取り組むのが有効だ。次にインターンシップについては、2年生を対象に大学と企業が協働で行うインターンシップへの参加がおすすめだという。終了後には企業からのフィードバックがあり、3年次のインターンシップを成功させる足がかりとなる。
大学では他にも、学内企業セミナーをはじめ、就職ガイダンスや面接対策講座やメイク講座など、就職サポートを充実させている。学生の夢の実現を支えていくのでぜひ活用してもらいたいと話した。

二宮キャリアサポートセンター長

講演「就職活動を取り巻く環境変化とサポートのあり方」
株式会社リクルートDivision統括本部HR本部新卒Division営業統括部
学生キャリア支援推進部 部長 リクナビ編集長 菊池 祐城 氏
株式会社リクルートDivision統括本部HR本部新卒Division営業統括部学生キャリア支援推進部 部長 リクナビ編集長菊池祐城氏から「就職環境を取り巻く環境変化とサポートのあり方」について講演があった。

<変わりゆく労働市場と学生を取り巻く環境>

日本の人口は減少し、高齢化率が上昇するとともに労働人口が減り続けている。そこにテクノロジーがどう影響していくかも考えると、今は産業構造を含めた社会の大きな変革期である。
就職活動も大きく変化し、親世代は就職情報誌を読んでハガキを出して資料を取り寄せ、履歴書を郵送していたが、現在の就職活動は面接も含めてオンラインで行う。2000年から2010年にかけて就職活動のオンライン化が進み、コロナ禍でオンラインで完結するスタイルが出来上がり、現在も続いている。説明会や面接をオンラインで行うことで、学生は交通費や移動時間などの負担が減り、企業側も日本中の優秀な学生とつながるメリットがある。一方で、相互理解を深めるために「対面回帰」の傾向もある。

就職活動のスケジュールは4年生になる前の3月から企業の広報活動が、6月から選考が始まることになっているが、現在は3年生夏のインターンシップへ参加するための募集や選考が3年生6月頃から始まる。そのため、3年生になる3月には1割以上の学生が準備を始めているのが現状だ。
<重要度が増すインターンシップ>
インターンシップとは学生が企業で就業体験を行うことだが、企業側はインターンシップに参加した学生の評価を採用活動に利用する場合もある。インターンシップの期間や実施方法など開催企業によって差があるので、リクナビでは「5日以上の就業体験」をインターンシップ、1日だけの説明会などは「オープンカンパニー」や「キャリア教育」と呼んでいる。
今春の卒業生の場合、3年生9月までに約9割の学生がインターンシップやオープンカンパニーに参加している。参加した学生は、自分がやりたい職種に気づいた、他大学生の様子を見て刺激を受け、学生生活への取り組み方が変わったなど、メリットを感じている。
<親の就職活動への関わり方>
学生へのアンケートから多くの学生は「保護者の関与」を歓迎している。一方で、「進路を否定された」、「他の人と比較されたのは嫌だった」と答えている。就職活動にかかる費用は、コロナ禍前は12〜3万円だったの。オンライン面接が増え、交通費やスーツ、シャツの購入費が減ったものの、それでも約8.3万円かかる。ここは保護者の援助があるとうれしいだろう。
就職活動を通して、親のすごさがわかったと話す学生も多い。親として、社会人の先輩としてサポーターになってほしい。
【質疑応答】
Q:1社から内々定をもらった時点で、就職活動は終えなければいけないのか?
A:大学やその人の考え方によります。いくつかもらった中から選ぶ学生もいますが、どちらにしても辞退の連絡は早めに企業に伝えてください。
Q:ブラック企業かどうかの見分け方は?
A:ブラック企業の定義も難しいところですが、インターンシップ等で直接社員に話を聞いたときに、人によって言うことが大きく違う会社は注意深く見たほうがいいかもしれません。
Q:6月時点で内定率が8割というが、夏になってから内定をもらうのは難しいのか?
A:複数の内定をもらって辞退する学生もいるので、夏になっても採用を続けている会社はあります。諦めずに就職活動を続けてほしい。企業へのアンケートから、採用人数に足りていないと答える企業のほうが毎年多いです。
Q:これから留学するのでインターンシップに行けないが、留学は就職活動に不利なのか?
A:インターンシップを採用に利用する会社が増えると、留学経験者が不利になることは政府も問題視しています。留学体験者は今後のグローバル人材として求める企業もあるので、気にせず留学してほしい。留学に限らず、インターンシップに参加しないと就職できないということではない。勉強や部活に力を入れたことは、採用にあたって評価されます。
パネルディスカッション「4年生が就職活動を語る」

既に就職活動を終え、内定先が決まっている学生6名がパネリストとして登壇し、下地信也総合教育センター講師がコーディネーターとなり、パネルディスカッションを行った。

パネリスト

氏 名

所 属

就職内定先等就職活動詳細
二本栁 正樹外国語学部日本語学科ラグジュアリー業界説明会5社程度、内々定1社
島本 マリコ外国語学部英米語学科航空業界説明会18社程度、内々定3社
鈴木 乃愛外国語学部中国語学科ラグジュアリー業界説明会17社程度、内々定1社
植田 健介経済学部経済学科医薬品卸業界説明会7社程度、内々定3社
北浦 陸碧不動産学部不動産学科不動産業界説明会20社程度、内々定3社
沼田 莉咲

ホスピタリティ・ツーリズム学部

ホスピタリティ・ツーリズム学科

ホテル業界説明会15社程度、内々定4社

パネルディスカッションの様子

【どのような学生時代を過ごしたか】
-本日は就職活動の実態を知っていただくために、学生に質問をしていきます。まず、あなたはどんな学生生活を送ってきたか教えてください。
<北浦>
入学後から宅地建物取引士の資格取得の勉強を始めて、1年生のときに合格しました。2年生からは、教授と一緒に過疎が進む地域でフィールドワークをして、現地の課題や魅力を知ることができました。
<植田>高いGPA(大学の成績評価の指標)を取ることを目標に学生生活を送りました。経済学部では成績が良いと3年時にハワイ研修に行くことができるからです。
<二本栁>体育会サッカー部に所属しています。部活動中心の生活でしたが、授業は極力欠席しないように意識しました。
<鈴木>大学1年から販売のアルバイトをしていました。売上に貢献できるように意識し、接客方法も改善を繰り返すなど主体的に取り組みました。
【就職活動を始めた経緯について】
ー就職活動を意識したきっかけはなんでしょう。また、動き始めたのはいつからですか?
<沼田>3年夏休みのインターンシップです。あえて第一希望ではない人材業へもインターンに行ったところ、「何か違う」と感じ、第一希望はホテルなどの接客だと再確認できました。
<植田>3年生の2月に参加した学内業界セミナーです。周囲の同級生たちがブースにいる企業の人と顔見知りで親しげに話しているのを見て、自分は出遅れていると感じ、そこから本腰を入れました。
<二本栁>3年生の夏休みにケガをして練習できなくなり、就職活動へ。私は人とコミュニケーションをとるのが得意なので対面販売が自分に向いていると思いました。
<島本>3年生からのキャリアプランニングの授業に刺激されました。授業で模擬面接をすることになり、みんなの前で面接を受ける係に。その経験が、その1週間後にあったインターンシップ参加の面接に役立ちました。
<鈴木>子どものときから販売職に憧れていました。学生になって銀座の家具店で接客のアルバイトしたことで、マンツーマンで販売する業態に就きたいと具体的な目標ができました。
【就職活動する上で大変だったことについて】
ー就活中、苦労したことや失敗談があったら教えてください。
<北浦>エントリーシートに苦労しました。インターンシップに行ったときに、社員の人にどんなエントリーシートを書いたかを聞いて参考にしたこともあります。
<植田>とにかく動き出しが遅かった。でも、挑戦する権利は誰にでもある、と考えて就職活動を進めました。
<二本栁>緊張しすぎて、面接中に何を質問されたのか忘れてしまったことがあります。そのときは素直に「もう一度お願いします」と言いました。素直に言ったおかげか内々定をもらいました。
<鈴木>私の場合、面接を「私服」で受けるように言われたのが大変でした。そこでセンスなどが問われるからです。
【就職活動中に助けられたこと】
ー就活中、これがあって良かったことや、助けられたことはありますか?
<北浦>授業で地方都市の過疎対策などの取り組みに関わるチャンスをもらえたのは、自分の実績になるので就活に役立ちました。
<植田>普段から人と話すこと、特に先生など大人と話していたのが良かったです。「先生は自分に何を求めているのか」を意識して話すことは、面接等でも役立ちます。
<二本栁>先輩とよく飲みに行ったことです。先輩の体験談は就職活動の参考になりました。
<島本>大学のキャリア教育の授業で、就活に必要なことはすべて学ぶことができたと思っています。
ー最後に、保護者の皆さんへのメッセージをお願いします。
<沼田>一人暮らしなので、誰かと話したくなると親に電話していました。ですので、親御さんから時々電話してあげてください。でも頻繁だと嫌になるので、ほどほどにお願いします。
<植田>面接を受けていると有名大学の学生と一緒になることがありますが、自信を持って臨んでほしいと思います。親御さんは「お前ならいける」と背中を押してあげてください。
<鈴木>会社選びなどで親は否定的なことは言わず、私のことを見守ってくれたのが助かりました。今の就職活動はネットが中心なので、親からは「スマホばかり見て遊んでいる」と見えるかもしれないが、それは活動中かもしれないので見守ってください。
【参加者の声】
<経済学科2年生保護者>
就職のことがまったく分からなかったので参加しました。詳しく説明してもらえたのでよく分かり、参加して良かったです。
今日聞いたことを基に、子どもと話をしたいと思います。
<経済学科3年生保護者>
パネルディスカッションで、内定をもらった4年生の話に、就職が決まったのは大学のおかげだと話す学生が多かったのが印象に残り、明海大学に入れて良かったと思いました。就職への道のりは人それぞれだと分かったので、うちの子どもなりの就職活動ができたらいいと思いました。
<ホスピタリティ・ツーリズム学科1年生保護者>
インターンシップのことがよく分かりました。2年生でも参加できるものがあると聞き、1年生のうちから聞いておいた方がいい話だと思います。今日聞くことができて良かったです。

コンテンツ Main Contents

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沿革・概要一覧 など

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入学式や各種イベント など

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