【どのような学生時代を過ごしてきたか】
ー本日は就職活動の事態を知っていただきために、学生に質問していきます。まず、どのような学生生活を送ってきたか教えてください。
志望業界や企業はどのように絞りましたか?
<澤田>
インターンシップに参加してみて、ずっとパソコンに向かっているIT系は自分には向かないと感じたので、体を動かす小売業に絞りました。インターンシップは大事な経験でした。
<小幡>
高校生のころは調理師を志望していましたが、母から「喋りがうまいのだから、それを生かすべき」と言われました。接客のアルバイトをしてみて、やはりこちらが自分の適性だと思い、お客さまに提案する仕事を主軸に活動しました。
ーいろんな業界のインターンシップやオープンカンパニーに参加してから志望業界を絞ることはできるので、3年生の夏にできるだけ多く参加することはお勧めですね。どのくらいの企業にエントリーしたか、参加した説明会と内定をもらった企業の数を教えてください。
<澤田>
エントリーが15社、説明会5社、内定3社です。
<小田>
私はエントリー5社、説明会4社、内定1社。
<綿貫>
私はもっと多くて、エントリー57社、説明会15社、内定3社です。
ー面接では採用担当者にどんなことをアピールしましたか?
<郡司>
アルバイトではバイトリーダーを任されていたので、その経験を通して主体性や問題解決能力をアピールしました。面接官からはリーダーをやっていて苦労したこと、工夫したことなどを聞かれたので、効率良く指示するために5分単位の計画を立てたことなどを話しました。
<服部>
大学で中国語を学んできた語学力をアピールしました。3年の夏には1カ月間北京に語学留学し、今までの人生の中でできなかったような体験ができました。今は韓国語も学んでいます。
ーアルバイト経験で学んだことをアピールする人は多いです。また、服部さんのように大学でしっかり学んだことも就活ではアピールになります。では、就職活動中に後悔したことを教えてください。
<澤田>
私はスケジュールを詰めすぎて、ダブルブッキングしてしまったので、スケジュール管理はきちんとした方がいい。就活用のカレンダーを作ったことで、ダブルブッキングはなくなりました。
<小幡>
SPIのスコアで門前払いされた企業もあるので、早く対策しておけば良かったと思います。
<郡司>
自己分析が足らなかったことです。就活のスタートが早くなっていると聞いて、焦って始めたせいか途中で自分が分からなくなった。そこで一度立ち止まって、周りの人に相談して自分が本当にやりたいことを明確にしてから活動を再開しました。
ー途中で立ち止まるのは勇気がいることですが、足場を固めてから再開したのは結果的に良かったですね。では、やっておいて良かったことは?
<小田>
キャリアプランニングの授業を受けたことです。入学したときは就職活動は4年生からだと思っていました。受講していなかったら、活動の波に乗り遅れていたかも。まだ内定も獲得できなかったかもしれないと思います。
<小幡>
アルバイトで数字で結果を出したことです。私はアルバイトが楽しくて、周囲の学生がスーツを着ているのを見て、慌てて活動を始めました。他の人よりスタートが遅くても、内定がもらえたのはアルバイトで結果を出していたことが自信になっていたのかもしれません。
<綿貫>
資格の取得です。私は2年生のうちに国内旅行業務取扱管理者という国家資格を取りました。資格取得は時間のあるうちにやるべきです。
ー保護者との関わりはどうでしたか?
<小田>
自分はマイペースでやりたいタイプ。適度な距離感がありがたかったです。
<綿貫>
志望していた業界が全滅し、自分の実力を否定されたような気がして、かなり落ち込みました。そんなとき、気分を上げてくれたのは家族。「この先いい会社が絶対見つかるよ」と明るい言葉をもらい、このままじゃいられないとシフトチェンジして頑張りました。家族に救われました。
<郡司>
就職活動は想像以上にとても大変な時期。大人になる前の最後の試練の時期だと思って優しく見守ってもらえたらうれしいです。
この6人の就職活動の体験談が参考になれば幸いです。本日はありがとうございました。