2022年度 地区懇談会(教育懇談会/就職懇談会)
2022年度 関東地区(1・4年次)教育懇談会
6月18日(土)、浦安キャンパス2206大講義室で1・4年生を対象にした「関東地区教育懇談会」が開催された。当日は参加者にマスクの着用と手指消毒を呼びかけ、間隔を空けて席に座るなど感染対策を行っての開催となった。
全体会
全体会で教育後援会の黒田貴之会長は「教育懇談会は後援会で一番力を入れている事業で、大学の取り組みや日頃の学生の様子をお伝えし、保護者の不安を解消する貴重な機会です。今年度は、今回の関東地区をスタートに全国で開催します。一人でも多くの保護者の皆様とお会いできることを楽しみにするとともに、保護者と大学との対話の機会の確保に努めてまいります」と挨拶した。
学びを高めるための活動
次に安井利一学長は、新型コロナウイルス感染症の流行により、この2年間は対面授業を行うことが難しい期間もあったが、今年度は感染予防対策を講じたうえで対面授業を再開。「学生の生き生きとした表情を見ることができるのはうれしい。今後も感染予防に対して気を緩めることなく、学びを深めていきたい」と述べた。また、現在教職員が一丸となって、教育、研究、就職などにさらに力を入れ大学の底上げを図っていることを説明。東洋経済新報社「本当に強い大学2022」で500以上の大学の中でランキング51位となったことにも触れ、今後も夢に向かう学生の背中を押していくとした。さらに、大学の教育力の一つの指標である就職率については、「コロナ禍で下がった就職率を97%に戻したい」と語った。
そのほか、スライドを使って大学の施設や設備、感染症対策などを紹介した。教室内のどの位置からもモニターを見ることができるAV教室や、廊下から講義の様子を見ることができるガラス張りの教室などを紹介。また、30周年記念館の5階庭園でミツバチを飼い養蜂(ハニープロジェクト)を始めたことが報告された。採れたハチミツは、今後商品化して販売したり、市内のホテル等に提供したりして地域産業界との連携を進めるほか、近隣地域の自然教育にも貢献していくという。
さまざまな大学のサポート体制
大学の近況報告として大澤貴士学生支援担当課長から、学生生活関連について説明があった。授業が対面授業で行われることや今年度も明海祭は実地とオンラインでのハイブリッド開催することなどを伝えた。
学生支援課(学生支援担当)が行っている学生支援業務「授業出欠席状況調査」では、欠席の多い学生を早期に見つけて声をかけ、困りごとや悩みの相談につなげて、修学が継続できるようにサポートしている。また、2020年5月から設置された「修学継続支援・相談室」には、2020年度に引き続き、2021年度も2000件以上の相談実績があった。
就職についての最新情報
就職支援関連については、大田原長茂就職支援担当課長から。今春卒業生の就職率は95.5%で前年より2.1ポイント増えた。ホスピタリティ・ツーリズム学科、中国語学科は100%を達成した。就職は新型コロナウイルス感染症流行の影響を受け、これまでサービス業を志望していた学生が、卸、小売、流通業界へ就職している。今年度は航空業、旅行業以外のサービス業は堅調で復調の傾向にあるという。
現4年生の求人倍率は1.58倍でこちらも前年より上がり、求人総数が増えている。
就職活動は4年生になる直前の3月から広報活動が始まり、6月から採用活動となるが、近年はこのスケージュール以外の企業も増えている。6月以前に内定を出したり、3月以前に学生と接触したりする企業もあるので、早い時期から就職活動を意識する必要がある。特にこれまでは「就業体験」の意味合いが強かったインターンシップを志望学生の母集団形成に使用している企業もある。それにより3年生の夏から就職活動が始まっているという見方もできるので、早めの情報収集が必要。学内で行われる就職関連行事に参加し、就活の知識を得るよう促した。
この2年で就職活動はオンライン化が加速。今後もこの形は継続すると考えられ、企業の選考方法の変化にも柔軟に対応することが求められる。企業が学生に求めるのは「コミュニケーション能力」と「ストレス耐性」であるという。また、面接やエントリーシートでは、自分の考えや思いをいかに言語化するかが大切なので、1、2年生のうちから意識しておきたい。
保護者には「就職活動には費用がかかるので、経済的な支援を」と話した。
個別面談会
全体会後は、個別面談が行われ、担当教員が学生の普段の様子などを個別に話した。個別相談ブースでは、留学や就職、出席や奨学金などの相談に職員が応じた。
希望者は学内施設の見学もでき、多言語コミュニケーションセンター「MLACC」を見学した保護者は「初めて見学しました。明るくて、きれいなスペースでいつでもネイティブの先生と話ができるのはいいですね。せっかくの施設なのでわが子にも活用してほしい」と話してくれた。
参加者(保護者)の声
<経済学科1年保護者>
まだ1年生なので、分からないことだらけだったのですが、先生がわが子のことを調べていてくれたことに驚きました。直接先生とお話しすることで安心することができました。
<不動産学科4年保護者>
オンライン面談など、就職活動の様子が昔とまるで違うのが気になって参加しました。全体会で就活の流れを掴み、詳細は個別相談で聞くことができたので、不安が解消できました。
<経済学科1年保護者>
先生が子どものことをちゃんと見ていてくれていることが分かり安心しました。大学のこともいろいろ知ることができ、ためになりました。今後も出席したいと思います。
<ホスピタリティ・ツーリズム学科4年保護者>
ゼミの先生とお話しすることで、親の知らない子どもの一面を知ることができて良かったです。これまでも先生とお話しすることで、いつも勇気をもらっていました。明海大学は本当に面倒見のいい大学だと思います。
2022年度 関東地区(1~3年次)就職懇談会
7月16日(土)、浦安キャンパス大講義室で「2022年度関東地区(1~3年次)就職懇談会」が開催された。当日は、大学での就職に対する取り組みの説明、専門家による講演及び4年生による就職活動のパネルディスカッションが行われた。
教育後援会長及び学長挨拶
はじめに、黒田貴之教育後援会会長が「現在の就職状況は親世代とは大きく変わっている。これを機会に親として子どもに何ができるか考えていただきたい」と挨拶した。安井利一学長は「大学は国際未来社会で活躍する人材の育成を掲げている。それと並んでそれぞれの学生が理想の自分になるための手助けをすることも大切な教育だと考え、取り組んでいます」と述べた。
明海大学の就職に対する取り組みについて
次に、内苑孝美キャリアサポートセンター長から明海大学の就職への取り組みについて説明があった。
まず、明海大学の就職状況について説明があり、明海大学への求人件数は、一昨年は22.67倍で、昨年は17.14倍だった。これはコロナ禍によるものと考えられるが、10年前の水準と比べると良い数字であり、コロナ禍の影響はさほどでもなかったともいえる。 就職率は95.5%で、コロナ禍の前年の93.4%より増加した。しかも観光業には大きな打撃があったにも関わらず、ホスピタリティ・ツーリズム学科の就職率は100%だった。これについて内苑キャリアサポートセンター長は「学生が広い業界に目を向けて頑張ってくれた結果だ」とした。
保護者から、大学への求人倍率が17倍であるのに対し、浦安キャンパス全体の就職率が100%にならないことについて質問が。それに対して内苑キャリアサポートセンター長は「学生の希望に合った就職先がなかったということ。数字を上げるために学生を無理やり就職させることはできません」と答えた。
次に、明海大学のキャリア教育について説明があった。明海大学の特色の一つとして、1年次からキャリア形成科目を必修とし(保健医療学部は選択科目)、早い段階で就職への意識を高めている。面接では「学生時代に何をしてきたか」をアピールすることは必須なので、意識して学生生活を送ることができるなどのメリットがある。さらに、3年次から、「キャリアデザイン」という科目を履修することにより「就職コーチング」が受けられる。これを履修すると、就活コーチングスタッフがマンツーマンで進路決定までサポートしてくれる。保護者からも履修するよう勧めてほしいと訴えた。
また、感染症対策として一昨年からオンライン面接の導入が一気に加速。この流れは感染症が落ち着いた後も続くと予想される。この2年の間にオンライン面接を受けた学生たちからは「自宅では面接に集中できない」「通信環境に不安がある」との声があったという。そこで安心して面接に臨めるよう、大学内に「オンライン面接用個別ブース」を設置した。「就職は生きもの。その時々で形を変えるので、大学も支援方法を柔軟に変えていく」と充実した就活サポートで学生を支援していく姿勢を伝えた。そして、各学科主任がキャリアサポートセンター運営委員として、学生の就職に対して対応していること、初めての4年生を迎える口腔保健学科についても学科を挙げて就職をバックアップしていくとした。
講 演「コロナ影響後の就職を取り巻く環境変化とサポートのあり方」
(株)リクルート 首都圏1Gマネージャー兼リクナビ副編集長 内田有美氏から「コロナ影響後の就職を取り巻く環境変化とサポートのあり方」について講演があった。最初に、社会構造が大きく変化していることの説明があり、30年前、就職先は製造業(メーカー)が多かったが、現在では製造業従事者はサービス業従事者の約4分の1しかおらず、当然就職先もサービス業が多くなる。さらに、AI導入により業務管理や事務などは人からテクノロジーに置き換わる可能性も考えられる。その中でも2つの人材需要がある。一つは企画や開発などの上流工程を担う人材。もう一つはIT関連人材だ。未来は不透明だが、医療や教育など人が担うことが求められる仕事は残るだろう。さらに、働く場を海外へ求める方法もある。また終身雇用から転職が当たり前になり、自分でスキルを育む必要がある社会となる。
(株)リクルート 首都圏1Gマネージャー/リクナビ副編集長 内田有美氏
次に、就職活動のオンライン化について説明があった。今の就職活動はほぼインターネットで行われる。説明会やインターンシップへの応募や、エントリーシート(履歴書のようなもの)の提出もインターネットだ。しかもコロナ禍で、説明会や面接もオンラインになり、入社式まで会社に一度も行ったことがないという学生もいる。オンライン面接は、自宅のネット環境の整備や同居家族がいる場合は面接時は音を立てないなど、家族の協力は欠かせない。また、採用活動にSNSを活用したり、学生が発信したプロフィールを見て企業から学生にオファーを出す「スカウティング」なども始まっている。登録学生と企業のマッチングを行うサービスもあり、就職活動は多様化している。保護者は「ずっと家にこもってパソコンに向かっているだけで就活していない」と心配していたが、実は学生はしっかり活動していたということもある。2021年卒の学生は就活の途中で緊急事態宣言が発令され、採用活動を打ち切る企業もあった。2022年卒はコロナ禍の混乱の中で、採用活動に本格的にオンラインが導入された。今の4年生はオンラインのやり方にも慣れた学年。3年次からインターンシップへ参加するなど早期から動いた学生と3月から始めた学生との二極化したのも特徴だ。今の3年生は入学時からコロナ禍。キャンパスでの対面授業はもちろん、アルバイトや課外活動にも制約のある大学生活を送ってきた。そのような学生を企業側もどのように評価するか悩んでいるようだが、自分で課題を見つけて、自分で答えを出す「課題解決能力」は引き続き求められる。
また、保護者からインターンシップ参加の際の留意点についての質問があった。
まず、インターンシップについては本来の職業体験型と近年増える説明会型に分けられる。企業には「優秀な学生を早い段階で見つけたい」という目的がある。そこで参加するときは、「どんな会社なのか見てみよう」と見識を広めるために参加するのか、「この会社に入社したいという熱意を見せるため」なのか、目的をはっきりさせて参加することが大切だとアドバイスした。
パネルディスカッション「4年生が就職活動を語る」
すでに就職活動を終え、内定先が決まっている学生6名がパネリストとして登壇し、下地信也総合教育センター講師がコーディネーターとなり、パネルディスカッションを行った。
パネリスト
氏 名 | 所 属 | 就職内定先等 | 就職活動詳細 |
菊地 竜星 | 外国語学部日本語学科 | 商社(営業職) | 説明会10社程度、内々定1社 |
阿部 絵梨華 | 外国語学部英米語学科 | ホテル業界 | 説明会70社程度、内々定1社 |
宮地 咲来 | 外国語学部中国語学科 | アパレル業界(販売職) | 説明会15社程度、内々定4社 |
芦田 涼 | 経済学部経済学科 | 不動産業界(営業職) | 説明会50社程度、内々定2社 |
平本 幹也 | 不動産学部不動産学科 | 不動産仲介業(営業職) | 説明会10社、内々定1社 |
中本 幸花 | ホスピタリティ・ツーリズム学部 ホスピタリティ・ツーリズム学科 | ホテル業界 | 説明会16社、内々定5社 |
―大学生活で力を入れていたことは?
<菊地>
外国の人に日本語を教える実習。おかげで人前で話すことに慣れ、面接に生かすことができました。
<宮地>
中国語の勉強です。大学の勉強だけでなく、中国語検定の勉強など個人的にも頑張りました。
<芦田>
海外研修に行きたかったので普段の勉強を頑張りました。アルバイトでは店の売り上げを伸ばす方法を考えて実践するなど、履歴書に書けるエピソード作りを意識していました。
<平本>
宅地建物取引士やFP技能士の取得です。宅建は入学したときからの目標でした。
<中本>
国内旅行業務取扱管理者などの国家資格の取得です。実際の旅行にもたくさん行きました。そのときの宿泊体験が、どのホテルを受けるのか考える材料にもなりましたね。
―進路を意識し始めたのはいつ?
<菊地>
3年生のキャリアデザインの授業を受けたころからです。面接やグループディスカッションの実習などがありました。
<阿部>
2年生の秋冬頃。なるべく早く始めた方がいいと思い準備を始めました。
<中本>
小学生のときからホテル業界に憧れていました。2年生で国家資格を取得し、旅行会社も視野に入れるようになりました。
―自分の進路を見つけたきっかけは?
<宮地>
食べることが好きで食品関係の会社を見たり、アルバイトの経験から接客業を考えたりしながら、学んだ中国語を生かせる企業を探しました。
<芦田>
活動を始めたときは、やりたいことがなく不安でした。生命保険会社へインターンシップに行き、「人の支えになる仕事がしたい」と思ったのがきっかけで、そこから視野を広げて就活しました。
―就活では何をアピールしましたか?
<平本>
1年次に宅建を取るんだ、という目標を立てて、それをやり遂げたことです。
<芦田>
バイトリーダーとして職場の改善と、店の売り上げをアップさせた経験を話し、自分の課題解決力をアピールしました。
―就活で失敗したことも教えてください
<宮地>
もっと早くから準備を始めれば良かったと思います。時間があれば志望動機などをもっと練ることができたかと。結果的に第一志望の会社から内々定をもらいましたが、早めにやって損はないです。
<中本>
英語面接があったとき、英語をもっと勉強しておけば良かったと思いました。
―就活をする上での親御さんの関わりは?
<阿部>
就職について考えすぎて、行き詰まってしまったとき、「好きなこと、やりたいことは何だった?」と母が聞いてくれたことで、気持ちを整理して次へ進むことができました。
<芦田>
エントリーシートなどに自分の性格を書くとき、親から見た私の性格について話してもらったことが自己分析の助けになりました。
―保護者にメッセージを
<菊地>
親はあまり干渉せず、悩んだり落ち込んだりしたときの拠り所でいてください。
<阿部>
子どもから相談するまで見守ってほしい。親の世代とは就活状況が全く違うので。
<宮地>
悩んでいるときに、優しく背中を押してほしいです。
<芦田>
有名な企業よりも、入社して活躍できる企業を評価してもらえたらうれしい。
<平本>
インターンシップにたくさん参加することは内定につながるので、勧めてあげてほしい。
<中本>
「経験」は大切。子どものうちからいろいろな経験をさせてほしいです。
【参加者の感想】
<経済学科3年保護者>
リクルート社の内田さんのインターンシップについての話が参考になりました。私たちの就活時にはなかった制度なので。インターンシップを企業がどう捉えているかを知ることで対策ができるのではないかと思います。
<経済学科3年保護者>
コロナが採用に与える影響がとても心配でしたが、学生自身がきちんと準備することで対応できるとわかりました。
壇上の4年生がとても大人で頼もしく見えました。
<経済学科1年保護者>
まだ1年ですが、就活の知識がないのが不安で参加しました。1年生からの過ごし方が就職につながることが分かり、「わが子は大丈夫かしら」と新たな不安も生まれましたが、知識を得ることができ、参加して良かったです。
2022年度 関東地区(2・3年次)教育懇談会
8月6日(土)、浦安キャンパス2206大講義室で「関東地区(2・3年次)教育懇談会」が開催された。当日は、大講義室での全体会と体育館での個別面談会が行われたほか、就職や留学などの個別相談ブースが設けられた。
全体会
全体会では始めに教育後援会の黒田貴之会長が「教育懇談会は教育後援会が一番力を入れている活動です。今日は明海大学がどのような環境であるか、教職員の方々が学生とどのように向き合ってくださっているかを知る機会として活用してください」と挨拶。
続いて安井利一学長が「新型コロナウイルス感染症対策として、学外からでも修学を保証するために、昨年からラーニングマネジメントシステムを導入し、教室外での学びを確保している。しかし、対面での学生同士のディスカッションなどは重要であるとの考えから、今年度は3年ぶりに全授業を対面方式でスタートした。大学としては今後も状況も見ながら授業を行っていきたい」と述べた。
大澤貴士学生支援担当課長は大学の近況を報告。今年度より明海大学唯一の専用寮「maison TIME(メゾン大夢)」がオープンしたことに触れ、「一人暮らしの学生には入寮を選択肢の一つにしてほしい」と述べた。明海祭は今年もオンラインと実地のハイブリッド型で11月12日(土)、13日(日)に開催予定であり、保護者もオンラインで視聴できるという。
大学では長引くコロナ禍などで不安を抱える学生のために「修学継続支援・相談室」を設置しているが、「授業や履修について、学費の不安のほか、気持ちがすぐれないなど、どんな悩みでも相談できるので、心配なときは学生に相談するように勧めてほしい」と話した。
大田原長茂就職支援担当課長は、就職について説明した。今年3月の卒業生の就職率は95.5%で、昨年よりも2.1ポイント増加した。外国人留学生の就職が厳しかったことからこの数字となったが、日本人学生だけで見ると、これよりも高い数字となっているという。中国語学科、ホスピタリティ・ツーリズム学科は100%を達成。コロナを境に就職先がサービス業から、卸、小売、流通業界へと変化した。影響を大きく受けた航空業、旅行業、ホテル業などの観光業は、徐々に採用を再開している。
就職活動のスケジュールは4年生になる直前の3月から企業の広報活動(説明会の開催など)が始まり、4年生の6月から採用選考活動(採用面接など)が始まることになっている。しかし実際は、3年の夏頃から始まる「インターンシップ」から企業と学生の接触は始まっており、6月前に内内定が出るケースが多くなっている。「早めに就職について考え、動き始めることが重要」だとした。
明海大学ではキャリアサポートセンターを中心に就職活動をバックアップする体制を整えている。家庭でのかかわりとして「就活は厳しいものなので、保護者はその様子を見守り、時にはアドバイスしてあげてほしい。また、オンライン就活といえども、移動費や通信費などがかかるので、経済的なサポートもお願いしたい」と述べた。
個別面談会
全体会終了後の個別面談会では、学生の様子を知る教員が保護者の相談に応じた。また、就職、留学、学生生活及び教務関連等について担当部署の職員が対応する相談ブースも設け、多くの保護者が相談していた。
参加者の声
<不動産学科2年保護者>
2回目の参加です。教育懇談会は大学に足を運ぶ貴重な機会。全体会の時間の長さもちょうどいいと思います。息子は一人暮らしをしているので、先生から出欠席状況などをお聞きすると安心できます。
<口腔保健学科3年保護者>
まだ卒業生がいないので、就職について不安でした。全体会での説明も口腔保健学科には当てはまらないことが多いのですが、面談で詳しく教えていただけたので良かったです。大学と学生や保護者の距離が近いので、いい大学に入ったなと思いました。
<ホスピタリティ・ツーリズム学科3年保護者>
個別面談で大学での様子を聞くことができました。就職については、私たちの頃とは様相が違うので、勉強になりました。今日のお話を伺い、現在インターンシップに参加しているのでその点はほっとしました。
<経済学科3年保護者>
個別面談では子どものことだけでなく、講義内容などを先生から直接お聞きすることができました。これは個別面談ならではだと思うので参加して良かったです。
<日本語学科2年保護者>
進路のことを中心に相談しました。その場では回答がもらえなかった質問については、調べてから連絡しますと言っていただき、親切だなと思いました。取得単位から子どもなりに将来について考えていることが分かったのも参加して良かった点です。
北海道地区(札幌市)教育懇談会
9月10日(土)新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一昨年、昨年と開催が中止となっていた北海道での地区懇談会が「ANAクラウンプラザホテル札幌」で3年ぶりに開催された。2・3年生の保護者にとっては待ち望んでいた会となった。
全体会
冒頭で黒田貴之教育後援会長は、「地区懇談会は、教育後援会が最も力を入れている行事です。保護者の大学に対する疑問や離れて暮らすお子さまへの心配などを解消できる機会になればと考えています。大学の環境や授業の様子、教員が学生をどう関わっているのかなど、知りたいことを何でも聞いて、有意義な時間にしていただければ」と挨拶。
安井利一学長は、「ようやく保護者の皆さんと直接お会いする機会を持つことができました。大学発展のためには、保護者からの意見が欠かせません。学生にも保護者にも近い存在として、大学と保護者が一緒になって学生を育てていくことが重要です。ですから、地区懇談会に参加できることは、大学としても貴重な機会です」と久しぶりの会の開催を喜んだ。
その後、安井学長からはコロナ禍でのオンライン授業の状況や学内の感染対策について説明がなされ、スライドを使って普段学生たちが利用している講義室や学食など大学の施設・設備が紹介された。
また、内苑孝美ホスピタリティ・ツーリズム学部長と外国語学部 片桐史尚教授(日本語学科)から、それぞれの学科の特徴や学びを経て将来目指す職業などについて詳しく解説。さらには、学生支援課(学生支援担当)の大澤貴士学生支援担当課長から、今年度と来年度の就職活動の状況について、最新の数字を交えながら報告が行われた。
個別面談会
続いて、個別面談会では、「娘さんはいつもこんな友人たちと一緒にいますよ」「先日のホテルでの実習ではこんな様子でしたよ」と、具体的な話を織り交ぜながら、教員が保護者に普段の様子を報告。就職活動に対する疑問点や授業の履修状況などをじっくりと話し合い、保護者の表情には一様に不安が解消された様子が見て取れた。
参加者の声
<外国語学部日本語学科3年の保護者>
遠くに子どもを出しているので心配していましたが、大学での様子がよくわかりました。先生がとても詳しく子どもの普段の様子を話してくれ、よく見てくださっているのだとありがたく思いました。娘とは連絡を取り合ってはいますが、部活の話ばかりを聞いていたので、授業のことや就活のことが聞けて良かったです。このように先生方と直接話ができるのは非常にいい機会なので、今日来ていないほかの保護者にもすすめたいですね。
<ホスピタリティ・ツーリズム学部3年の保護者>
大学での普段の様子や、就活のことを詳しく聞きたくて参加しました。就活は3月から広報活動を開始するのが一般的だけれど、前倒しで行う会社も多いと聞きました。そのようなスケジュール感や実際の状況がわかっていると、子どもの相談にも乗りやすいので、情報が得られてよかったです。わざわざ北海道まで足を運んでこのような会を実施していただけて、ありがたいです。
<ホスピタリティ・ツーリズム学部2年の保護者>
コロナ禍での不安が大きいようで、娘があまり大学生活に積極的でない様子だったため、話を聞いてみようと思い参加しました。去年と比べて対面での授業が増えていることを伺い、何かあれば何でも直接相談してほしいと言っていただけたおかげで、少し不安は解消されました。遠く離れて暮らしているので、娘の普段の様子を見ている先生に話が聞けてよかったです。来年もぜひまた参加したいです。
北陸地区(新潟市)教育懇談会
9月17日(土)「ANAクラウンプラザホテル新潟」にて北陸地区教育懇談会が開催された。
全体会
初めに、浦安キャンパス教育後援会の小山実紀枝副会長から「本日は学生たちがどのような環境で学んでいるのか、教職員の皆さまがどのような思いで学生たちに接してくださっているのかを知り、大学に対する疑問や心配事の解消につながる会になればと思っております」と挨拶があった。
続いて登壇した安井利一学長は「コロナ禍で対面授業ができない中でも教育の質を落とさないよう、遠隔授業装置を導入してきました。昨年度後半からはオンラインと対面を交互に行うなど、学生が教員と一緒に考える時間や友だちと語り合える時間を持てるよう、そして、より教育効果が上がるように工夫して取り組んできました。また、現在はデジタルサイエンスの分野が非常に重要となっており、今年はデジタルサイエンス理数系プログラムにおいて、国の認定を取ることができました。これからも大学全体でプログラムの充実を図っていきます」と述べ、スライドを用いて各施設の様子を丁寧に説明した。
次に各学部の教員から、授業内容や学生たちの様子について具体的な説明が行われた。中川仁外国語学部長は「外国語学部は教員と学生が親密な関係を築いており、遠方の保護者の方も安心していただける環境である」と説明があった。
下田直樹経済学部長からは「対面授業に戻り、校内に活気が戻ってきた。学生はたくましく自立して生活している。現在4年生は卒業論文の発表に向けて力を入れているところで、学生が社会へ巣立つ準備を教員も『頑張れ!』と後押しをしている」と報告があった。
不動産学部の中村喜久夫教授は「宅地建物取引士は受験者の大半が社会人で、全体の合格率が15%と非常に難しい資格ですがチャレンジしています。また、施工現場見学、廃校の建物を使用したコンクリートの劣化実験など、実習にも力を入れています」と説明した。
就職に関しては、ホスピタリティ・ツーリズム学部長でキャリアサポートセンター長の内苑孝美教授が、この2年間、旅行関係は厳しかったものの「明海大学の学生がほしい」と言ってくださる企業が多く、思ったよりも求人数が落ちなかった。現時点で今年度の就職率は95%だと報告。「学生たちの夢を実現できるよう、保護者の皆様の力もお借りしながら、一緒に頑張っていきたい」と述べた。大澤貴士学生支援担当課長は、1年時からキャリアサポートセンターを積極的に活用するよう促し、悩み事を一人で抱え込まないように、なんでも相談できる「修学継続支援・相談室」も上手に利用してほしいと呼びかけた。
個別面談会
全体会終了後は個別面談が行われ、各学科の教員から履修状況や成績、大学での子どもの様子など、じっくりと話しをする機会が設けられた。
参加者の声
<外国語学部日本語学科1年の保護者>
大学生活の様子をほとんど知らなかったので心配していました。先生に「任せてください!」と言っていただき、とても安心しました。
<外国語学部日本語学科3年の保護者>
就職活動について詳しく伺いました。普段の様子も気になっていましたが、子どもから話を聞く機会は少なくて。今日は詳しい話が伺えて良かったです。
<外国語学部中国語学科3年の保護者>
将来について子どもと意見が合わず悩んでいました。先生に「お子さんの授業の出席率は100%ですから、まず褒めてあげてください」と言っていただき、少し考え方が変わりました。子どもの様子もよく分かり、参加して良かったです。
<経済学部経済学科3年の保護者>
単位の修得状況が心配で参加しました。具体的にどうしたらよいのか、資料とアドバイスをいただけたので、本当に助かりました。これを機に子どもと話し合いができそうです。
信州地区(長野市)教育懇談会
10月1日(土)3年ぶりに信州地区教育懇談会がホテルJALシティ長野で開催され、8組11名の参加者が集まり懇談会がスタートした。
全体会
冒頭、黒田貴之教育後援会会長が登壇し「この教育懇談会は、教育後援会の活動の中で一番力を入れているものです。皆さまから大学に対する要望や学生生活に対する心配事をお聞きし、それを解消につなげる重要な機会と考えています。また初めて参加される方には、大学がどんな環境か、教職員がどのように学生と向き合っているかを知るきっかけとして活用していただきたいと思っています」と述べた。
次に安井利一学長が「明海大学では約5000人の学生を預かっていますが、そのうち浦安キャンパスでは65名が長野と北陸3県からの学生です。本日は浦安キャンパスの現状やお子さん方の様子を、各教員から話してもらおうと思います。また残念ながら懇親会は中止ですが、その分の時間は先生方とのお話に使ってもらえればと考えています」と挨拶。現在6学部8学科4大学院で運営し、保健医療学部口腔保健学科は完成年度を迎えたこと、また東洋経済(雑誌)における“本当に強い大学”の記事では、国公私立大学約790校中51位に位置付けられていることも紹介し、「一つひとつ丁寧に教育し、学生の夢を実現する手助けを行っていくことで、大学のレベルを維持していきたい」と述べた。最後に「明海大学を選んだ学生の皆さんの期待に沿う大学にするべく、日々努力してまいります」と結んだ。
続いてスライドを使いながら安井学長によるキャンパス施設紹介が行われ、学内のコロナ対策や教育支援のオンラインシステムmanabaの導入、各種教室の目的と役割、就活の窓口となっているキャリアサポートセンター、健康相談もできる保健管理センター等きめ細かな説明があった。
大澤貴士学生支援担当課長による大学近況報告では、学生生活に関連する報告として2022年度の入学者数や入試傾向についての説明、今年4月にオープンした大学の専用寮の紹介、そして3年ぶりに全授業を対面方式でスタートしていることの話があった。就職については「外国人留学生の状況は依然厳しいが、日本人学生には大きな変化はなく採用活動が安定している」とし、卒業生(2022年春入社)の就職希望者に占める就職率は95.5%で、中国語学科やホスピタリティ・ツーリズム学科は100%を達成したことをあげた。就活スケジュールにも大きな変化はなく、コロナで落ち込んだ求人倍率も上向いていることを示し、早めの情報収集やオンラインへの対応の重要性、そしてキャリアサポートセンターの有効活用を呼び掛けた。
個別面談会
全体会の後は各学科教員との個別面談が行われた。待機中の保護者には安井学長が1組ずつ声をかけて回り、和やかに話がはずんでいた。
参加者の声
<外国語学部英米語学科4年の保護者>
1回目に参加した際にいろいろな話が聞けてとても良かったので続けて参加したかったのですが、コロナ禍でそれも叶わず…。今回が2回目の参加ですが、4年生なので最後ですね。就職の内定も出て、卒業の目途もついたようなので、今日はお礼を伝えたくて足を運びました。
<外国語学部中国語学科2年の保護者>
娘は大学の話はあまりしないので、今日は参加して本当に良かったです。入学式も配信で見ただけで、大学の様子もあまりわからなかったのですが、学長からの説明で設備についても詳しく知ることができました。また就活の流れもつかめたので、安心しました。
<経済学部経済学科3年の保護者>
子どもから「お世話になっている先生が行くから参加してみて!」と勧められ、今回初めて参加しました。就職については、本人の中で“何も決まっていない”ことは知っているので、今後いろいろとアドバイスできればと考えています。
<不動産学部不動産学科1年の保護者>
懇談会の案内状が届いて、わざわざ長野まで出向いてくれるので、どんな様子かな…と思い初めて参加しました。本人は目標を決めて不動産学科に入ったので、宅建取得をしてこの業界へ進みたいと考えているようです。
大学の話はあまりしないので、全体的な雰囲気を知ることができてよかったです。
中国・四国地区(岡山市)教育懇談会
10月15日(土)3年ぶりに中国・四国地区教育懇談会が岡山国際ホテルで開催された。中国・四国地区からの学生は35名在籍しており、そのうち4組5名の参加者が集まった。
全体会
初めに山﨑康弘教育後援会副会長が「この教育懇談会は、保護者の皆さまの疑問やお子さんの学生生活に対する心配事についてお話を伺い、それらを解消につなげる重要な機会と考えています。久しぶりの対面での実施となりましたので、個別面談では先生方とざっくばらんにお話しください」と挨拶した。
続いて内苑孝美ホスピタリティ・ツーリズム学部長が登壇。安井利一学長が海外の提携大学への出張中のため、代わって挨拶に立った。「コロナ禍のため、2021年度は隔週で対面授業を行っていたが、2022年度は全面対面授業をスタートした。感染防止の呼びかけなど、いろいろな形で学生をケアしながら大学の運営を行っている。学生たちの気持ちもだいぶ戻ってきたように感じる」と述べた。
続いてスライドを使った施設紹介が行われた。大学内のコロナ対策として、学生・教職員が利用するすべての出入り口に消毒液や体温測定器を設置していることや、密を避けるために大教室を使用していることなどを説明。また室内が見えるようにと、壁やドアを全面的にガラス張りにしたAV教室を紹介。外からでもどんな授業をやっているのかが一目でわかり、授業を受ける学生たちも緊張感をもって臨めるのでは…と述べ、新しい教育方法を広げていきたいと語った。
そのほか多くの専門的な教室の紹介、教育支援のオンラインシステム「manaba」について、健康相談もできる保健管理センター等、映像を見ながら細かく丁寧な説明を行っていた。
大学の近況報告と就職活動については、大澤貴士学生支援担当課長から。明海大学では建学の精神に基づき、外国人留学生が全体の約11%を占めていることや今月からスタートしている2023年度の入試傾向についての説明、11月12日と13日にオンラインと実地のハイブリッドで開催する大学の学園祭「明海祭」の告知もあった。就職については「外国人留学生には厳しいが、日本人学生は大きな変化は見られず安定してきた」と解説。コロナで落ち込んだ求人倍率も上向いており、就職氷河期やリーマンショックのときよりも下がっていないことを示した。ただ業種によって倍率の違いが大きいので、視野を広げて活動することが肝要と続けた。
個別面談会
個別面談では、成績表を示しながら修得した単位の説明を受けたり、「宅建の試験がいよいよ明日、心配ですよね」など教員と話したり、保護者も和やかな雰囲気に。内苑ホスピタリティ・ツーリズム学部長は「ホスピタリティ・ツーリズム学科は就職率100%を達成していますが、それは個々の学生に合った就職先を一緒に考えているからなんです。」と説明し、保護者も納得の様子だった。
参加者の声
<経済学部経済学科1年の保護者の保護者>
面談でお話しした先生が息子の担当でしたので、大学でどのように過ごしているかを細かく聞くことができました。仲間とともにキャンパスライフを謳歌しているようです(笑)。大学にはさまざまな設備が整い、快適な環境だということがよくわかりました。
<不動産学部不動産学科1年の保護者の保護者>
教育懇談会の会報紙『潮風』の記事を見て参加しました。進学後は、コロナ禍の影響で大学に入ってから友達ができるか…を一番心配していました。今日は先生から、息子が大学で勉強している内容や出欠の様子、成績についても率直に伝えていただき、大変有意義な時間でした。
<ホスピタリティ・ツーリズム学部ホスピタリティ・ツーリズム学科1年の保護者>
大学には入学式に行っただけで、どんな雰囲気なのか知りたいと思って来ました。娘は知り合いもおらず、学生生活は0からのスタートだったですが、今では友達もでき自立した生活ができているよう。進級要件が大変そうなので、それをクリアするために大学側からどんなアドバイスがもらえるのかを重点的に聞いてみたいです。
<ホスピタリティ・ツーリズム学部ホスピタリティ・ツーリズム学科2年の保護者>
現在、子どもは2年生ですが、入学当初は一人暮らしの部屋にオンラインの環境を整えるのに四苦八苦していました。先生とお話をして、大学での様子も聞けて安心しました。とてもフランクに話ができ、「いつでも大学に来てくださいね、大歓迎です。」と言っていただきました。
東北地区(盛岡市)教育懇談会
10月29日(土)東北地区では3年ぶりの開催となった教育懇談会は、ホテルニューカリーナで行われた。盛岡会場については、開催地の岩手県内のほか、青森、秋田及び宮城から1~3年生の保護者13組が参加した。
全体会
冒頭、黒田貴之教育後援会会長は、「保護者の皆さんの心配ごとが解消される機会となることを願います」と挨拶。
続いて、大学からの挨拶では、安井利一学長が「青森、秋田、岩手、宮城からは80名のお子さんをお預かりしています。コロナ禍で保護者の皆さんには入学式へ来ていただけない状況でしたので、どんなところに通って、どんな環境で学んでいるのかを知っていただけるよう、できる限り詳しくお話をさせていただければ」と述べた。また、「今日本には806の大学がありますが、THE世界大学ランキングの日本版では、明海大学は150~200位と、上位4分の1に入っています。週刊東洋経済が出している『本当に強い大学』のランキングでも51位に位置しており、学生の成長にも就職にも寄与できる大学であると自負しております。しっかり保護者の皆さんとコミュニケーションをとって、より一層学生をバックアップしていきたい」と、保護者にとって安心材料となるトピックについても説明があった。
大澤貴士学生支援担当課長からは、2022年春入社の卒業生の就職率、業種や会社規模による求人倍率の違い、2023年春入社の採用スケジュールなど就職活動に関するさまざまな情報が提供された。
個別面談会
その後、別会場に設置されたブースに移動し、学科ごとの個別面談を実施。就職活動について心配する親に「同じ業界でも会社によって雰囲気が異なりますから、インターンシップに積極的に参加して肌でそれを感じる機会を持つよう指導しています。就職活動は大変なものですから、ご両親はお子さんの心のケアをしてあげてください。」と教員がアドバイス。成績の不安を抱える親には「授業態度もよく、他の先生からの評判もとても良いです。信用も実績もありますから、あまりプレッシャーを与え過ぎず、今のペースで見守ってあげるのがよいのでは。」と不安を和らげる言葉を投げかけた。
緊張の面持ちでブースに入る保護者たちも、教員と直接話すことで、子どもの大学での普段の様子や勉強への向き合い方などを知ることができ、話を終えて帰るときには一様にスッキリとした表情に。「足を運んで良かった。」との感想が多く聞かれた。
参加者の声
<経済学部経済学科1年の保護者>
4月に入学したばかりなので、大学の様子を知りたいと思いました。また、1年生ですが就職活動の状況も聞ければと。将来の夢はまだ定まっていないようですが、いろんな社会経験をするのはいいこと。1年生から参加できるインターンシップもあると伺ったので、積極的に参加するようにアドバイスしたいと思います。
<経済学部経済学科2年の保護者>
成績表を見て、単位が取れていないところがあったので、少し心配になって参加しました。もう少し頑張らなければいけない状況とのことでしたが、分からないままだと何も言ってあげられないので、詳しく分かって心配が払拭されました。学長のお話からも、いい大学にしようという意志を感じましたので、これからも安心して子どもを預けたいと思います。
<不動産学部不動産学科1年の保護者>
多感な時期にコロナ禍と初めての一人暮らしが始まって、友人関係はどうなのか、生活面は大丈夫なのか気になっていました。男同士なのであまり直接聞くこともできないでいたのですが、勉強に対して前向きさがあり、友人とも楽しく過ごしているようだと先生から聞いて安心しました。4人兄弟の末っ子ですが、上の子どもの大学ではこのような手厚い行事はなかったので、ありがたく感じています。
<ホスピタリティ・ツーリズム学部ホスピタリティ・ツーリズム学科3年の保護者>
コロナ禍で2年ほどオンライン授業が続いて、大学生活で経験するはずだったいろんなことができておらず、友人関係も心配で様子を聞きたくて足を運びました。娘はCAを目指していますが、昨今の状況では求人も少なく狭き門なので、どうなのだろうと先生に伺いました。本気で目指すならもっと英語力を上げないといけないとアドバイスいただいたいので、それを伝えつつ、将来のことを娘と話したいと思います。
<保健医療学部口腔保健学科3年の保護者>海外では歯科の領域がどうなっているのかなどを学ぶために、留学を希望していて、その点も含めて伺いたくて参加しました。私自身、留学経験があるので娘にも経験させてあげたいなと。いろんな可能性を見据えてまた改めて大学へ相談していきたいですね。娘から、「すごくいい先生だよ」と聞いていた竹下先生とお話ができてうれしかったです。
東北地区(郡山市)教育懇談会
盛岡市での東北地区教育懇談会〔10月29日(土)開催〕に続き、10月30日(日)郡山市の郡山ビューホテル本館において、東北地区2回目の教育懇談会が開催された。福島県からはもちろんのこと、山形県や新潟県も含め、12組の保護者が当会場に集った。
全体会
会の冒頭、小山実紀枝教育後援会副会長から「教育後援会の活動で最も力を入れているのが教育懇談会。一人でも多くの保護者の皆さまと対話できるよう、今年は全国11カ所、計12回開催いたします。郡山市においては、3年ぶりに開催できたことをうれしく思います。」と挨拶。
続いて安井学長が「今の日本の社会を支えている人の8割は、私立大学の出身者。私立大学の出身者がどう力をつけてどう活躍するかで、日本の行く末が変わるとも言えます。国際社会で活躍する自立した人材を育てていけるよう、保護者と手を取り合って子どもたちを支えたい」と語った。また、「大学として学生たちにはさまざまな資格にチャレンジさせていますが、資格を取ることだけが目的ではありません。目標に向かって努力して、それを達成して自信をつけることが重要です。自分の人生を自分で切り開く力を学びを通して身に付けてほしいのです」と、大学が何を大切に学生に学びの機会を与えているのかを述べた。自立した人材には、考える力、ディスカッションする力、伝える力、まとめる力、表現する力などが必要。それらを育むためのさまざまな学内の施設や環境についても、スライドを使って説明がなされた。
その後、大澤貴士学生支援担当課長から大学近況報告及び就職活動の状況等についての報告があった。
個別面談会
全体会終了後、教員と保護者による個別面談を実施された。「ウクライナ情勢という難しいトピックを選んで一生懸命取り組んでいますよ。」「多くの学生が苦手とする会計学の授業で良い成績を収めています。数字に強いところがあるので、そのような職業に向いているのでは。」など、授業への向き合い方や成績などについて、教員から具体的なエピソードを盛り込んだ話が伝えられた。また、「教員免許の取得を目指しているが、採用試験は地元で受ける人が多いのか?」など、気になる疑問をざっくばらんにぶつけ、それに対して面談教員等が丁寧に答えていた。留学や就職について相談するブースも盛況。3年ぶりの郡山市での地区教育懇談会は、熱心な保護者の熱気に包まれて終了した。
参加者の声
<外国語学部英米語学科1年の保護者>
オンライン上で成績表を見て、少し低い評価のものがあったので先生に伺いたくて参加しました。娘の授業を受け持ってくださっている先生と直接お話しできましたし、他の先生にも様子を聞いてくださっていて、ありがたかったです。普段、何人組で一緒にいることが多いなども話してくださり、そこまで見てくれているのかと驚きました。
<外国語学部英米語学科1年の保護者>
キャンパスには一度も行ったことがないのですが、安井学長からの施設案内でどんな環境で学んでいるのかがよく分かりました。授業への出欠席や成績などについては、オンラインで見られるので分かってはいたものの、直接先生からお褒めの言葉をいただいて、うれしくなりました。早速、この後、娘に報告したいと思います。
<経済学部経済学科1年の保護者>
初めて親元を離れての大学生活、食事も自炊し、規則正しい生活を送っている様子ではありますが、勉強のことが気になって参加しました。必須で取得しないといけない単位や、進級要件などについて詳しく話を伺いました。担当の萩原先生はお若いのに立派で、話も分かりやすかったです。満足度100%です。ありがとうございました。
<不動産学部不動産学科2年の保護者>
上の子も明海大学の不動産学部でお世話になっていたので、3回目の参加です。就職活動について聞きたくて足を運びました。毎年少しずつ状況が変わるので、娘と話をするのに親もいろいろと知っておいた方が良いかなと。我々保護者は先生から情報をいただきつつ、子どもは子どもで友人同士リアルな情報を交換しながら頑張ってほしいと思います。
<不動産学部不動産学科3年の保護者>
すでに内定をいただいている企業があるものの、親としてはもっと広い視野でいろんな会社を見てほしいと思っていて、その点について詳しくお話をうかました。建築関係の家業をいずれ継いでもらうことを考えると、同じ業界を目指す同級生がたくさんいることはとてもいい環境だと思います。他の保護者の方とも交流したいので、ぜひ来年は懇親会も開催してもらえたらうれしいです。
<保健医療学部口腔保健学科1年の保護者>
一度、キャンパス内を案内していただいたことがあったのですが、今日、改めて安井学長から施設の紹介をしていただいて、何を目的に作られた場所なのかを知ることができました。成績が少し不安で先生に話を聞きましたが、主体的に学んでほしいのであえて親からは何も言わないでおこうと思っています。後学期は頑張ってほしいですね。
近畿地区(大阪市)教育懇談会
11月12日(土)、ホテル大阪ガーデンパレスで近畿地区教育懇談会が開催された。暖かく穏やかな天候の中、大阪だけでなく、滋賀、三重からの保護者も参加した。
全体会
教育後援会の山﨑康弘副会長は開会の挨拶で、「子どもがどんな大学で、どんな先生にどんな環境で学んでいるのかを知っていただき、心配を少しでも軽減したい、という気持ちでこの懇談会を開催しています。短い時間ですが、よろしくお願いします。」と述べた。
それから大学を代表して、経済学部長の下田直樹教授が挨拶。そして大学の施設を紹介した。「30年くらい前までは大教室に学生を集めて授業をしていましたが、現在は小規模教室で学生同士のディスカッションや発表を重視した授業をしています。」とし、授業内容によって自由に動かせる机や三面の壁がホワイトボードになっている教室などを紹介した。
また歯科衛生士を目指す保健医療学部の実習室について、「歯科医院の現場に近い設備を備えており、他では見られないほど充実している」と説明した。
その後、大澤貴士学生支援担当課長が大学の近況を報告。懇談会当日の11月12日と翌13日で開催している明海祭については、対面とオンラインのハイブリッドで行っていると説明した。
就職については、今年春の卒業生の就職率は95.5%で、昨年より2.1ポイント増となった。これはコロナ感染拡大による採用控えが収まったことによるものと考えられる。また、日本人学生だけを見るとコロナ前とほぼ同じ数字となっている。また中国語学科とホスピタリティ・ツーリズム学科は就職率100%を達成している。
現在の就職活動は、3年生の秋から実質的に始まっており、特にインターンシップは、以前の就業体験から現在は採用選考の一部になっている。
保護者同様、学生を見守る同じ立場として、「就職にはキャリアサポートセンターに、生活全般には学生支援課(学生支援担当)の相談窓口に相談するように学生に勧めてほしい。」と伝えた。
個別面談会
全体会の後に行われた個別面談会では、担当教員が保護者に大学での普段の様子を話したり、就職活動に対する疑問点や授業の履修状況などを説明。面談後は不安が解消され、ほっとした表情を浮かべた保護者が会場を後にした。
参加者の声
<外国語学部日本語学科1年の保護者>
スライドをたくさん使って学内施設を紹介してくれたので、大学の様子を知ることができました。
<外国語学部中国語学科1年の保護者>
入学時からアットホームな大学だと感じていましたが、懇談会に参加し、さらにそう思いました。大学での子どもの様子を聞き、安心できました。
<経済学部経済学科1年の保護者>
単位の話を詳しく聞くことができました。先生と直接お話しできるので、分かりやすく、参加してよかったです。
東海地区(静岡市)教育懇談会
11月13日(日)、ホテルグランヒルズ静岡で東海地区教育懇談会が開催された。東海地区からは95名の学生が在籍。懇談会には12名の学生の保護者が集まり、岐阜や愛知からも参加した。
全体会
全体会では教育後援会の小山実紀枝副会長が「教育後援会は各学年から5名の代表を選出したメンバーで構成されており、保護者の皆様の代表です。本日は明海大学がどのような環境か、教職員の方々がどのように学生と向き合っているかを知るための機会と捉えて活用していただきたい。」と挨拶した。
続いてホスピタリティ・ツーリズム学部長の内苑孝美教授がスライドを使って大学の施設や設備、感染症対策についても詳しく説明した。
今年度からすべて対面授業となったが、昨年度まで使用していたオンライン授業のシステムも教育の質保持のために残している。学生からの質問に対応したり、教員から学生へ教材を提供したりと、コミュニケーション手段として活用を続けている。
ホスピタリティ・ツーリズム学科の学生が3月から取り組んでいる「ハニープロジェクト」の紹介も。30周年記念館5階の屋上庭園で養蜂を行い、集めたハチミツを近隣のホテルに卸すなどの販路も学生自身が開拓し、ビジネス感覚を磨いているという。
大学の近況報告と就職状況については、大澤貴士学生支援担当課長から。今年4月にオープンした学生専用寮「メゾン大夢」について、「大学からも近く、友人も作りやすい環境なので、一人暮らしの選択肢にしてほしい。」と話した。また、学生支援課(学生支援担当)では修学支援業務を行っており「お子さんが困っていたり悩んでいたら、学生支援課(学生支援担当)に相談するように勧めてほしい。」と述べた。
次に就職関連について説明があった。明海大学では、1年生からキャリア教育を行い、就職活動の早期化にも対応している等説明があった。保護者に対しては、「保護者も子どもの価値観に寄り添い、話を聞くなどのサポートしてほしい。」と説明があった。
個別面談会
担当教員と直接話せる個別面談では、大学での様子や成績、就職活動や友人関係についてなど、日ごろ気になることが聞けて、保護者は皆明るい表情になっていた。
参加者の声
<外国語学部日本語学科4年の保護者>
いろいろな質問にも答えてくれるので、本当に面倒見のいい大学だなと思います。将来を考えて、大学院への進学を希望しているので、大学にはもう少しお世話になります。
<外国語学部英米語学科4年の保護者>
担当している先生と直接お話ができるので、毎年参加しました。今年で卒業となりますが、本当ありがとうございました。
<経済学部経済学科2年の保護者>
息子が自分で進学を決めた大学ですから、保護者としてはその意思を尊重するだけです。大学での状況をお聞きすることができたので、参加して良かったです。
<不動産学部不動産学科1年の保護者>
息子のことを知っている先生から直接お話を聞くことができたので、大学での様子を知ることができました。来年もぜひ参加したいですね。
<ホスピタリティ・ツーリズム学部ホスピタリティ・ツーリズム学科4年の保護者>
明海大学は面倒見が良くてありがたいです。就職についても最後の最後まで面倒を見ていただきました。直接先生とお話しできるこの機会は本当にいいですね。
九州地区(福岡市)教育懇談会
11月19日(土)、ホテルモントレ ラ・スール福岡で九州地区教育懇談会が開催された。会場となった福岡県内はもちろん、佐賀県、熊本県、山口県からも保護者が足を運んだ。コロナ禍で他地区での開催が中止になった2021年にも、九州地区は感染対策を徹底して開催したため、今年で2回目の参加という保護者も。1年ぶりに顔を合わせて、保護者と教員が和気あいあいと話す様子が見られた。
全体会
会の冒頭、黒田貴之教育後援会会長は「保護者の皆さまの明海大学に関する疑問や、お子さまの生活や学習における心配事を全体会や個別面談を通して解消していただければ」と挨拶。
続いて安井利一学長は、「九州地区からは37名の学生をお預かりしています。学生にも保護者にも近い存在であるようにと常日頃から教員には話をしています。お子さまの普段の様子を詳しく聞けるはずです」と語りかけた。また、「移り変わりが激しい時代の中で、子どもたちには目標を実現してほしい。そのために大学は力を尽くしています。それぞれに違った個性があって、それを伸ばしていくのも大学の重要な役割。社会性、創造性、合理性の3つを柱にした建学の精神をベースに、一人一人の子どもを見ていきたい」と大学としてどんな姿勢で学生たちと向き合っているのかを保護者に伝えた。
大澤貴士学生支援担当課長による就職状況についての報告では、スケジュールや業種による求人倍率の違い、面接でどんなことが聞かれるのかなどが話され、熱心にメモを取る保護者が多数。
個別面談会
担当教員と保護者との個別面談では、単位の取得状況や授業ごとの成績についてのほか、普段どんな友達と一緒にいることが多いのか、レポートの提出状況はどうかなど、子どもの大学での細かな情報が話され、不安が安心に変わって保護者の表情が次第にほぐれていく様子が印象的だった。「おとなしくてアピールが下手なので、就職が心配」と話す保護者に、「意外と芯の強いお子さんですよ。思っている以上に彼はずっと大人です。」と教員が答え、安堵する姿も。
個別面談終了後の待機室では、「どちらからいらしたんですか?」、「うちはコロナ禍でずっと子どもに会えていなくて…」、「米とお金がないときだけ連絡してくるんですよ(笑)」など、保護者同士の会話にも花が咲き、九州から関東へ子どもを送り出している親だからこそわかり合える想いを共有し合っていた。
参加者の声
<外国語学部英米語学科2年の保護者>
2回目の参加です。個別面談で留学のタイミングや就職活動などについて相談をしたくて足を運びました。普段提出しているレポートの内容から「しっかりと授業を理解して、それを体系的にまとめることができている。」と話してくださったり、「積極的に発言をするタイプではないが、熱心に授業を受けている。」と教えてくださったり、詳しく子どものことを聞くことができました。
<外国語学部英米語学科3年の保護者>
就職活動が気になる学年になったので、大学としてどんな指導をしているのか、現状どうなっているのかを知りたくて初めて参加しました。本人に尋ねてもはっきりと答えてくれないことが多いので、先生からお話が聞けて良かったです。家で見せている顔とは違った、しっかりした側面もあるのだとわかって、来てよかったです。成績表の数字や記号を見ても見えてこないことも、説明していただけて納得できました。
<経済学部経済学科3年の保護者>
2019年、2021年に続いて3回目の参加です。距離が遠く、なかなか大学の状況がわからないので、教育懇談会は貴重な機会。先生と子どもの関係性が近く、よく見てくださっているなといつもありがたく思っています。大学でこんな催しをしてくれることはとても珍しいと思うので、もっと保護者の出席率が上がるといいですね。
<不動産学部不動産学科3年の保護者>
コロナ禍で3年間、福岡と関東を行き来できず、息子と顔を合わせることができていないので、生活のこと、勉強のことなど先生から様子を聞けて安心しました。就職に関しても詳しい情報が得られたので、親子でしっかり話し合いたいと思います。先生が子どものいいところを認めてくれているのがよくわかって、心強く感じました。午前中に仕事があったので間に合うか不安でしたが、急いで足を運んで良かったです。
<ホスピタリティ・ツーリズム学部ホスピタリティ・ツーリズム学科3年の保護者>
入学式が中止になり、授業もずっとオンラインで孤立していないか心配していました。対面での授業が再開して、単位もしっかりとれているようで、問題なく卒業できるだろうと聞いて安心です。先生は子どものことをよく見てくれていて、サークル活動も楽しんでいると聞きました。おとなしい子なので大丈夫かなと思っていましたが、元気でやっていることがわかりほっとしました。
<ホスピタリティ・ツーリズム学部ホスピタリティ・ツーリズム学科3年の保護者>
娘からはまめに連絡が来るわけでもなく、ましてや成績や単位のことなどはほとんど話してくれないので、先生から直接うかがえるのはありがたいです。1・2年生のときはコロナ禍で授業もほとんどオンライン。友達がなかなかできず「地元に帰りたい」と話したこともありましたが、今は楽しく過ごしているようで安心しました。就職活動についても現状がよくわかり、アドバイスもいただきました。娘とあらためて話してみたいと思います。
沖縄地区(那覇市)教育懇談会
11月26日(土)沖縄地区教育懇談会がホテルサン沖縄で開催され、6組8名の参加者が会場に集まった。
初めに黒田貴之教育後援会会長が「この教育懇談会は、教育後援会が一番力を入れている行事です。昨年、一昨年は、中止になったり縮小開催になったりしましたが、今年は全国を回ることができました。保護者の皆様の疑問やお子さんの心配事の解消に役立つ良い機会ですので、有意義な時間にしていただければ。」と挨拶し、今年度最後となる懇談会がスタートした。
続いて安井利一学長は、「大学では2022年4月から対面授業を再開しています。やはり大学で先生や友達と実際に会ったりしないと、学生のメンタルに良い影響を与えられません。大学としても健康管理をしっかり行いながらやっていますので、何か心配なことがありましたら、いつでもご連絡をください。」と述べ、保護者の不安を和らげた。また、52年目を迎え中堅大学となった明海大学の評価にも触れながら「教育・研究・社会貢献という大学の3つの柱を中心に、建学の精神でもある『国際未来社会に活躍できる人間』を育てようと教職員一丸となって学生の背中を押しています。」と力強く話した。さらに「大学自身の力を蓄えつつそれを子どもたちに還元し、皆で学生を育てたい。」という学長の理念も説明。「保護者の皆様からもいろいろな声を寄せていただき、一緒に育てていきたい。」と述べた。
続いてスライドを見ながら、現在の大学の様子を紹介した。コロナ対策としてのさまざまな環境整備、学生同士の間隔がとれるような大教室や主体的な学習ができるラーニングコモンズ、専門性の高い特別教室、教員を目指す学生向けのスペース等多くの設備をあげながら「学生たちにできるだけさまざまな状況を理解・体験してもらうために、多様な設備を整えている。」と語った。
最後に大澤貴士学生支援担当課長から大学の近況を伝えた。国際未来社会で活躍できる有為な人材の育成という建学の精神に基づき、外国人留学生が多いのが特徴で(約500人)、浦安キャンパスには約4100人の学生が在籍していること。11月12日・13日にオンラインと実地のハイブリッドで行われた学園祭「明海祭」には、合計5000人の来場者があったことなどを報告。また年4回行っている学生の授業出欠状況調査は重要で、「欠席が多い学生とその保証人には大学から連絡をしている。欠席が続くと修学意欲が薄れるので、その知らせがあったらぜひ相談してほしい。」と訴えた。
保護者の関心が高い就職についても、資料やデータを提示しながら細かい説明があった。「コロナで落ち込んだ求人倍率も、微増しており、採用活動も安定してきた。卸・小売り・流通業界への就職者が多く、求人倍率は従業員規模や業種により大差があるのも現状。」と解説。「1つの夢や目標を貫くのももちろん素晴らしいが、視野を広げた就職活動も重要」と話した。また親世代にはなじみのなかったエントリーシートの内容、オンラインを使った面接、インターンシップの変化などにも話が及び「実際に就職して働くのはお子さんです。その価値観を認めてあげて、適度な距離感を保ちつつ、気持ちを和らげる言葉をかけてください。」と結んだ。
全体会終了後に行われた個別面談では、それぞれの担当教員と熱心に話す姿が見られ、安堵の笑顔を見せつつ会場を後にしていた。