6月15日(土)、浦安キャンパスで1~3年生の保護者を対象に「関東地区就職懇談会」が開催された。当日は雨にも関わらず、多くの保護者が参加し、就職への関心の高さがうかがわれた。
明海大学浦安キャンパスには就職を支援する「キャリアサポートセンター」が設置されている。ここでは就職に関する情報を収集するほか、就職の相談にも応じる。相談内容によっては専門スタッフが個室で対応することも。
さらに大学では1年生から、将来働く自分をイメージさせ、進路を考えるキャリア教育を行っている。1年生と2年生は保健医療学部を除く全学部生に「キャリアプランニング」の授業を必修とし、自己理解から始まり、ディスカッションやプレゼンテーションなどのコミュニケーション能力を高めて、来るべき就職活動に備える。
3年生は、実際に業界分析や面接対策を行う「キャリアデザイン」の授業を選択することができ、4年生では就活コーチングスタッフにより、一人一人が進路決定するまで就活をサポートしてくれる。「1、2年生の保護者は学生に、3年で『キャリアデザイン』を選択するように勧めてください」と話した。
また、採用試験では「SPI」という知的能力などを評価する総合適性検査を課す企業も多い。明海大ではSPI対策のeラーニングシステムを用意しており、積極的な活用を推奨している。
現在の4年生の就職活動のスケジュールは、3年生の夏からインターンシップがスタート、3月から企業説明会が始まり、履歴書にあたるエントリーシートを提出。4年生になって6月から面接などの選考活動が始まり、随時内定が出されるという流れだった。
しかし、経団連の「就職協定」の廃止が決まり、今後は政府がルールを作ることになっているが、実効性に不安があるのが現状だ。今の3年生が就活を行う2020年は東京オリンピックが開催されるので、さらにスケジュールが予想しづらい。
一方、現在の4年生の就職活動も経団連のルール通りには行われていないのが現状で、3年生の秋には内々定をもらった学生もいたという。なぜ企業の採用活動が始まる前に内々定が出るかというと、本来「職業体験」であったインターンシップが学生と企業の接点となっていることが挙げられる。インターンシップが採用活動に影響を与えていることから、大学では積極的にインターンシップへ参加するように呼びかけている。
そして3年生の夏にインターンシップに参加するには、2年生のうちに希望する業界を絞り込み、情報を集めていく必要がある。そのためにも、本学での1年生からのキャリア教育が効果的である。
大卒の求人倍率は1.88倍で、5年連続の売り手市場となったが、学生の就職活動は楽になったのだろうか。ある大手メーカーでは1万4千人の応募があった。しかしエントリーシートが通った学生は2500人と、ここでなんと1万人以上の学生が振るいおとされてしまう。さらに筆記試験を通過し、一次面接にこぎつけられた学生は500人だ。最終的に内定を獲得した学生は40人であったという。実際、2017年の調査では学生がエントリーした平均数は25社で、内定もしくは内々定がもらえたのは平均2社である。
これは求人倍率を企業の規模別にみると、従業員が300人未満企業の求人倍率は9.91人なのに対し、5千人以上の企業では0.37人となっており、大企業への就職は依然として厳しいのだ。さらに業種によっても、金融業は0.21人なのに対して、流通業は12.57人となっている。このことから、現在でも就職活動は容易なものではないことがわかる。
企業が採用で重視する項目は圧倒的に「人柄」であるとのアンケート結果がある。一方、学生が面接でアピールした項目で一番多いのは「人柄」であり、ここは双方同じである。しかし、企業が2番目に重要視するのが「自社への熱意」であるのに対し、学生がアピールした2番目は「アルバイト経験」だった。なぜ、学生が企業への熱意を語れないのか。それは就職活動への準備時間が短いために、企業研究に十分な時間を取れないことが原因であると考えられる。学生に就活の悩みを聞くと、業界研究、企業研究、自己分析が足りないと答える人が多い。企業に自分の熱意を十分に伝えるためには、早くから就職活動の準備を始める必要がある。
企業はなぜ他社ではなく当社なのかという志望動機と、仕事で活躍できる思考力や能力があるかを見ている。プラスアルファで入社後に伸びるかという今後の可能性を加味して採用する。学生は企業が見ている項目にマッチするようなアピールをする必要がある。
就職活動にかかる費用の平均は「17万960円」と言われている。特に交通費は平均で5万円だ。また、遠方へ面接を受けに行く場合は宿泊費もかかる。学生が就活中にしてもらってうれしかったことの一位は「金銭的、物質的援助をしてくれた」である。
保護者世代の就活では製造業への就職が多いが、2013年の調査では学生の就職はサービス業が多く、製造業は保護者世代の半数だ。学生へのアンケートで保護者にされて嫌だったことの一位は「企業選びに意見されたこと」だ。保護者世代と今の学生世代では就職活動のスケジュールも活動の仕方も全く異なるように、就職先も変化している。親の価値観を押し付けることなく、子どもの個性を尊重しながら、励まし、支援することが大切である。
<参加者>
茂呂俊祐さん(日本語学科)
神谷星香さん(英米語学科)
泉澤光さん(中国語学科)
小林大起さん(経済学科)
牧内聰介さん(不動産学科)
鈴木真帆さん(HT学科)
鈴木:CAを目指して、準備してきました。また、資格を取ったり、アルバイトもする日々でした。
牧内:大学では宅地建物取引士の資格取得が必須だったので、その勉強をしながら、アルバイトもして、テニスサークルで事務仕事も担当していました。
小林:公務員を目指していたので、大学の勉強と並行して公務員試験の勉強もしていました。
泉澤:入学したとき、同級生との語学力の差を痛感し、中国語を猛勉強。おかげで、学内のスピーチコンテストでは首位となり、北京に短期留学もできました。
神谷:入学当初からUCLAへの短期留学を目指して勉強しながら、サークル、アルバイトもしていました。
茂呂:体育会サッカー部に所属していたので、部活とバイトの日々でした。バイト先は個人経営の焼き鳥屋だったので、売上のことや新メニューのアイデア出しなども経験して、企画や営業を学ぶことができました。
進路について考え始めた時期は?
茂呂:大学に入ったときはプロサッカー選手を目指していましたが、2年生でプロ入りは断念して就職しようと思いました。
泉澤:3年生の冬にインターンシップへ行って、そこで失敗したんです。そのとき就活生としての自覚が芽生えました。今考えると遅いですね。
牧内:3年になっても就活には消極的だったんですが、夏にインターンシップに行き、他大学の学生の意識の高さに刺激を受けたのがきっかけです。
就職活動を経験してみて感じたことはありますか?
小林:選考スケジュールが、経団連が発表しているものより実際は早く動いていることに驚きました。大学3年の3月に始まるはずの就活ですが、私の場合、3年生の11月には内々定をもらいました。
泉澤:インターンシップでは企業の人は温かい雰囲気で迎えてくれましたが、選考となるとガラッと変わるので驚きました。
神谷:企業の人は学歴で学生を見ていると思っていましたが、人間性もちゃんと見てくれていると感じることがありました。
学生時代にやっておいて良かったことや、逆にやっておけば良かったと後悔することはありますか?
茂呂:人脈作りはやっておいて良かった。実は内々定4社のうち3社はバイト先で知り合った業界関係者の紹介なんです。
神谷:良かったのは歴史の長いサークルに入っていたので、OBやOGから就活のアドバイスをもらったり、企業の生の情報をもらえたりしたこと。私は教えてもらったポイントをノートに書いて整理していました。
小林:進級要件だった日商簿記検定2級を取得しておいたのは良かったです。SPI対策はもっとしておくべきだったと後悔しています。
鈴木:私は総合旅行業務取扱管理者の資格を取得しておいて良かったと思ってます。後悔しているのは、神谷さんとは逆にサークルに入らなかったこと。先輩との縦のつながりは大切だと、3年生になって実感しました。
就活中の親御さんとの関係を教えてください。
茂呂:親に話すと私の考えを否定するのではないかと思い、具体的な話はしませんでした。
神谷:2年生の冬に母と一緒に就活のスケジュールを立てました。また、面接の日の朝は、どんなに早朝でも朝ごはんを作ってくれたことがうれしかったです。
泉澤:公務員の父は、民間への就職に否定的だったので、相談はほぼしていません。それでも交通費を助けてくれたのはうれしかったです。その後、バイトして返しましたよ。親も一緒に企業研究して、社会人の目線でアドバイスしてほしいです。学生の意見を否定したり、押し付けたりするのはやめてほしいですけど。
牧内:面接の合否の連絡を待つ間、不安に思っているときに親が「大丈夫、あなたなら受かってるよ」と励ましてくれたので安心できました。
鈴木:CAになりたいという夢を、両親はいつも応援してくれました。両親がいなければ、ここまでできていないというくらい支えてくれています。でも、その支えがプレッシャーになって泣いてしまったことがあるんです。そのとき言われた、「自分のために頑張りなさい」の一言で安心できました。
7月13日(土)、明海大学浦安キャンパスで、関東地区教育懇談会(2・4年生対象)が開催された。
全体会で今野正弘教育後援会副会長は「地区教育懇談会は、保護者と大学をつなぐ教育後援会としても重要な事業。有意義な一日となることを願います」と挨拶した。安井利一学長は「地区教育懇談会は教育後援会の皆様の大学への熱い思いによって支えられており、感謝しております」と挨拶した。また、来年は開学50周年を迎えることから「今日は保護者の皆様からいろいろな意見をうかがい、三位一体で大学を良くしていきましょう」と話した。
鈴木洋州学生支援課長からは、大学の近況報告が行われた。
明海大学では学生の支援に力を入れており、欠席の多い学生への声掛けなどを積極的に行い、一人一人の学生が抱える悩みや問題の解決に向けて日々取り組んでいる。また、健康のことや経済的なことも気軽に相談できる体制を整えており、相談することは特別なことではないという雰囲気作りを心がけている。保護者に向けても、気になることは大学に連絡してくださいと話した。
就職については、今春の卒業生の就職率は前年をさらに上回り、特にホスピタリティ・ツーリズム学科は5年連続の100%を達成するなど引き続き活況である。就職の採用スケジュールについては、現3年生までは今年と同様であるが、現2年生については、今年度検討される。また、現4年生の就職活動の状況を見ると、3年生の10月には内々定をもらった学生もおり、企業の動きは相変わらず早いので、就職活動に取り組むよう指導している。なお、保護者には就職活動に向き合う学生の「心の支え」になってほしいと話した。
全体会の後は個別面談が行われた。面談では、保護者が学生を指導している教員から直接、学生の普段の様子や成績などについて話を聞いた。また面談の合間には、学内見学が行われ、教職課程センターや図書館などの施設を見学した。
最後は場所を学内のレストラン「ニューマリンズ」に移して、懇親会が行われた。今野副会長は「面談で聞けなかったことも、先生に聞いてみてください」と挨拶。保護者と教職員が、アットホームな雰囲気で交流を活発に行っていた。
9/7
会場 ホテルマイステイズ札幌アスペン
今年度初めてとなる地区教育懇談会が、札幌でスタート。当日は8組9名の保護者と、大学職員・教育後援会役員11名が参加して行われた。
初めに福田清一教育後援会会長が、夏に行われた日本人学生や留学生、大学教職員が一同に集った『サマーキャンプ』の様子を紹介。「私もグループディスカッションに参加しましたが、学生たちの真剣な様子、素晴らしい笑顔が心に残りました」と話して「今日は不安を抱きながらいらしたと思いますが、先生方に全力でぶつかって、少しでも不安を安心に変えてください」と挨拶した。
続いて壇上には安井利一学長が立ち「北海道からは27名の学生をお預かりしている。明海大学は学生とも保護者とも近く…を心掛け、この教育懇談会で頂くご意見も大いに参考になっている」と話して、「これからの社会は複雑で変化も大きい。学生には問題を解決できる能力を高め、力強い社会人になってほしい」と続けた。
そのために、大学では進級要件の設定や外部試験の取得などで学修の可視化に取り組んでいること、大学内外に充実した設備を整えていること、2019年4月より新たに保健医療学部口腔保健学科を新設したことなどを説明し、学生への支援や保護者の協力を呼び掛けた。
次に鈴木洋州学生支援課長が、大学の近況報告を行った。保護者が特に気になっている就職活動の状況については詳しい説明があり、現3年生、現2年生、現1年生の採用スケジュールを紹介。企業による広報・採用活動開始時期の決まりはあるが、実際にはそれよりも早い時期に内定を出す企業が多くあるのも事実で、インターンシップなどで学生との接触を積極的に図っていると説明。また、ここ数年来は学生有利の売り手市場になっているものの厳選採用には変わりがなく、人柄、熱意、可能性の3つのポイントが大切であると伝えた。そして保護者にはキャリアサポートセンターの活用や、3年次に受講できるキャリアデザインの内容を伝え、「子どもの価値観を否定しない。社会人の先輩としてのアドバイスや励ましをしてあげてほしい」と結んだ。
続く個別面接では学科教員との面談のほか、留学や教職課程の相談にも多くの保護者が足を運び、有意義なものとなった。また安井利一学長も保護者の間をまわり、学生生活の様子や単位の取得状況などを話し「キャンパスが東京に近く、いろいろな刺激もあるから心配ですよね」「最近は一般入試での入学者も多く、意識が高い学生が多いから個々の意識を高めていければ…」などと答えながら、保護者の話に耳を傾けた。
懇親会は「皆さん、先生方とのお話を終えて、少し表情が緩んだのでは。これからはお食事を楽しみながら親睦を深めてください」という福田清一後援会会長の挨拶でスタート。毎年恒例の学生からのビデオレターの上映もあり、笑顔の写真ととともに感謝の言葉を伝える子どもたちの様子を、保護者一同うれしそうに眺めていた。
9/21
会場 ラマダホテル新潟
今年度2カ所目となる地区懇談会は、新潟市のラマダホテル新潟で開催。新潟県をはじめ山形県や宮城県からの参加者も含めて、18組29名の保護者が集まり会場はほぼ満席となった。
最初に登壇した福田清一教育後援会会長は「本日はたくさんの保護者の皆様に集まっていただき大変うれしく思います。今はまだ不安げな表情の方もいますが、その気持ちをぜひ先生方に話してください。不安が安心に変わり、この後の懇親会で皆さんの笑顔を見られることが、我々の喜びになります」と挨拶。
続いて安井利一学長が「このような地区懇談会は全国11カ所で開催します。教職員一同、保護者の皆さまと直接お話をするこの場を大切にしたいと考えて参加していますので、お子さんから聞き出すのは難しい日頃の様子などを、担当の先生からぜひ聞いてください」と語り、多様な学生に合わせた人材育成、学修の可視化を狙って取り組んでいる各種の資格取得、来年の創立50周年に向けた教育改革などについて説明をした。また先日独創的な研究に贈られる『イグ・ノーベル賞』を受賞した同大学保健医療学部の渡部茂教授の研究についても触れ、「保護者の皆さまには、ぜひ子どもたちの背中を押してもらいたい」と結んだ。
鈴木洋州学生支援課長は大学の近況報告を行い、2001年度から取り組んでいる授業出欠席状況調査について紹介。「知らない場所や知らない人に囲まれた中では、ちょっとしたつまずきから大学に来られなくなってしまうことがある。教職員から積極的に話しかけ、学生にも気軽に相談に来てもらい、退学に至らないようにしたい」と話した。
その後就職活動の説明に入り、現3年生、現2年生、現1年生の採用スケジュールを伝え、「スケジュールの大枠は決まっているが、実際には早く内定を出す企業があり、積極的にインターンシップに参加することが大切」と訴えた。
また採用試験では人柄、熱意、可能性の3つのポイントが重要で、企業は学生に大学時代の経験を問う中で“計画→実行→振り返り”のプロセスができる人物かどうかを探っていると話し、1・2年生も今後何かに取り組むときには、この点を心に留めてほしいと呼びかけた。そして「親として、社会人の先輩として、学生たちを励まし支えてあげてください」とアドバイスを送った。
個別面接では留学や教職課程の相談を希望する保護者も多く、時間いっぱいまで教職員と熱心に話をする姿があった。安井利一学長も保護者の間をまわり、さまざまな話に耳を傾けていた。
懇親会には多くの保護者が参加し、おいしい料理とお酒を楽しみながら、和やかな雰囲気の中で保護者同士や教職員との会話が盛り上がった。最後に4組の4年生の保護者から挨拶があり「先生方には親身になってもらい、本当にありがとうございました」「本当に明海大学にお世話になって良かったと思います」などと、口々に感謝の言葉を述べて閉会となった。
10/6
会場 ホテルJALシティ長野
10月6日(日)、ホテルJALシティ長野で、信州地区教育懇談会が開催された。長野県内だけでなく、新潟、富山からの参加もあり、盛況な会となった。
全体会で大塚政子教育後援会副会長が「短い時間ではありますが、お子さんの大学での様子がわかる良い機会です。個別面談で聞き足りないことは懇親会も利用してください」と挨拶した。次に安井利一学長は、明海大学の前身である城西歯科大学創設から50周年を迎えることから、今後の大学の更なる発展について話した。今年は、新たに保健医療学部を設置したほか、眞鍋政義元全日本女子代表監督をアドバイザーに迎えて、女子バレーボール部を創設したことなどを報告した。
鈴木洋州学生支援課長からは、就職状況を中心に大学の近況報告が行われた。
就職活動は年々実質的な活動開始時期は早まっており、3年生の夏のインターンシップへの参加でふるい落としを始める企業もあるという。明海大学では1年生からキャリア教育を行っており、就職活動の早期化にも対応できる体制をとっている。「保護者は子どもの就職への価値観を否定することなく見守ってほしい」と話した。
全体会後の個別面談で参加者は、各学科の教員から直接子どもの様子を聞いていた。また、希望者には就職や留学についての個別相談もあり、多くの保護者が訪れていた。
その後、同ホテルの16階に場所を移し、懇親会が行われた。開会の挨拶で大塚副会長は「浦安を出た時は雨が降っていましたが、長野は晴れていて、この眺望を楽しむことできました」と挨拶。内苑孝美ホスピタリティ・ツーリズム学部長の乾杯の発声で懇親会がスタートした。
教職課程センターの坂本純一先生は、教職課程を受講している学生の保護者が出席することから今回同行。「教職課程センターでは、学生を教員にするためだけなく、近隣の学校や日本語が不得手な学生への指導など、地域協力も行っています」と話した。毎年参加している不動産学科4年生の保護者は、「地区教育懇談会は大学の様子を聞くだけなく、安井学長をはじめとする先生方や、ほかの保護者と交流できるのも楽しみでした。娘は先日内定式に出席しました。高校生まで受動的だった娘が、能動的に変わったのは明海大学のおかげ。大学を信じて良かったです」と話していた。
最後に教育後援会の野沢浩二役員が「本日は信州のおいしい料理を囲み、会話も弾みました。また来年もご参加いただきたい」と閉会の挨拶を述べ、お開きとなった。
10/19
会場 TKPガーデンシティ岡山
10月19日(土)、岡山市のTKPガーデンシティ岡山で、中国・四国地区教育懇談会が開催された。8組12人の保護者と大学教職員・教育後援会役員7名が参加した。
全体会の冒頭、教育後援会山本正美副会長は「各学科教員との個別面談と懇親会が予定されています。雰囲気の違う2つの懇談の場で、お子さんのことについてたくさん話し合ってください」と挨拶。続いて佐々木康史副学長は、「来年、明海大学は開学50年を迎えます。建学の精神『社会性・創造性・合理性』を具体化する形で特色のある学科を設立し、1年生の時から卒業後の就職を念頭に置いて、学生本位の大学となるよう改革を続けています」と話し、そうした教育成果・学修成果を踏まえて、今年4月に新たに「保健医療学部」を開設したこと、9月に保健医療学部渡部茂教授らが「イグ・ノーベル賞」を受賞したことを紹介。
引き続き佐々木副学長からは、「今は、教員の講義を受動的に聞くのではなく、学生が主体的に学ぶことが求められている」として、教員免許取得を目的とした学修相談スペースMETTS Commons(メッツコモンズ)や、就活を支援するキャリアサポートセンター、いつでも外国語でのコミュニケーションができるMPPEC(エムペック)などの大学内の施設が、スライドで紹介された。
学生支援課大田原長茂主幹からは、就職状況を中心に大学の近況を報告。今春の就職率は、96.7%と昨年を0.9pt上回る結果だったこと、これには、4年間を通して学生の成長(Growth)と機会(Opportunity)を提供するキャリアサポート制度「MGO」や、企業が学生の基礎学力を測るSPI試験への対策、インターンシップへの積極的な参加などが功を奏していると説明があった。
さらに、採用に際しては人柄・熱意・可能性が重視され、「大学時代何をしたか」「そこから何を学んだか」「それを今後どう生かすか」が問われること、したがって1年生のときから充実した学生生活が必要であることを強調。
また、欠席の多い学生などに対し大学側からコンタクトをとって問題解決を図るなど、画一的、事務的ではない学生支援システムによるサポートを行っていることについても話があった。
続いて学部担当教員と保護者との個別面談が行われた。教員は各学生の勉学・生活の状況について事前に詳しく調べていて、保護者からの質問に丁寧に回答。予定された時間いっぱい、学生の現状について話し合いがなされた。
最後は立食形式で懇親会。樋口早苗学事課長は、「中国・四国地方からは浦安は大変遠く、お子さんたちについても心配事が尽きないと思いますが、今日の懇談会でそのうちの一つでも解決できたら大変うれしい。今後も、学生が一歩前に進めるよう背中をポンと押してあげられる体制で臨みたいと思っているので、ちょっとでも不安なことがあったら、遠慮なく連絡してください」と挨拶し、乾杯の音頭をとった。
このあとテーブルを囲んで、教職員と保護者、保護者同士がなごやかに歓談。また、個別面談にあたった、佐々木副学長、ホスピタリティ・ツーリズム学部本郷吉之助教授、不動産学部原野啓准教授がグラスを片手に学生への思いを語るなど、アットホームな時間を過ごした。
10/26
会場 ホテルモントレラ・スール福岡
九州地区懇談会は、福岡市のホテルモントレ ラ・スール福岡で開催。福岡県をはじめ大分、熊本、宮崎、長崎の九州各地から、そして山口県からの参加者も含めて、13組19名の保護者が集まった。
全体会の冒頭で山本正美教育後援会副会長は「遠方の方を含め、本日は懇談会にお越しくださりありがとうございます。日頃の心配事はそれぞれあると思いますが、今日は先生方といろいろお話をしてみてください。また、懇親会では和やかな雰囲気の中でさらに会話も弾むと思いますので、ぜひご参加ください」と挨拶した。
次に高野敬三副学長が登壇し、今春に保健医療学部が新設され、明海大学は6学部8学科の総合大学になったこと、他大学ではあまり例がない進級要件のための資格等取得に取り組んでいることについて話し「学生には大学に入ったら必ず力をつけて卒業してもらいたい。資格取得は大変だが、我々も学生を鍛えて卒業させている」と説明。「成長段階にある大学生は学業、友人関係、就職など悩みも多いが、大学としてはできるだけ寄り添って、お預かりしたお子さんをきちんと支えていきたい」と結んだ。
次に鈴木洋洲学生支援課長からは、大学の近況報告が行われた。学生支援課が重点的に取り組んでいる授業出欠席状況調査、就職支援行事・ガイダンスなどを紹介し、多くの保護者が気になっているという就職活動の話へ進んだ。
大卒の求人倍率は引き続き高いが、無理をして採用しない、という企業側の姿勢は変わっていないとし「業種や企業の規模により求人倍率は全く異なっている。学生が知らない企業も数多く、その中にはオンリーワンの企業もたくさんあるので、視野を広げた活動が大切」と言及。3年次の授業科目となっている、キャリアデザイン受講の必要性や、キャリアサポートセンターの徹底活用についても触れ「保護者の皆さんには、学生の価値観を否定することなく見守り、励ましてほしい」と語った。
個別面談会の後は懇親会が行われ、高野敬三副学長の「明海大学は学生に近く、保護者にも近くをモットーにしています。ユーモアのある先生方も多いので、気軽に話してみてください」という挨拶でスタート。おいしい料理を楽しみながら、先生方と保護者の会話も笑顔とともに盛り上がった。懇談中には保護者から「先生と学生たちと連絡しあったりするんですか?」「今はLineを使っていますよ。今日は休みだったけどどうしたの?とか、台風が来ているから気を付けて!などと連絡したり…」「そんなに細かいところまで!助かります」という話も。途中、ビデオレターの上映や4年生保護者からの挨拶もあり、来年の懇親会での再会を呼び掛けて和やかなうちにお開きとなった。
11/10
ネストホテル那覇
11月10日(日)、ネストホテル那覇で、沖縄地区教育懇談会が開催された。
全体会で福田清一教育後援会会長は「沖縄と千葉では距離が離れているので会うのは難しいと思います。子どもも心配をかけまいと親には言わないこともあるかもしれません。本日は学長をはじめ、教職員の方々が皆さんの不安を少しでも取り除いてくれると思います。皆さんが笑顔になるよう、教育後援会も全力でサポートいたします」と挨拶した。安井利一学長は「現在、沖縄からは25名の学生が本学で学んでおり、その数は年々増えています。教育の成果は形として見えにくいもの。就職が一つの形であると思いますので、一人ひとり学生の希望を叶えられるよう全力で取り組んでいきます」と話した。
続いて、鈴木洋州学生支援課長から大学の近況報告が行われた。特に就職状況については時間をかけて説明があった。特に採用スケジュールについては、10月30日に行われた就職・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議の決定内容が報告された。これまで未定であった現2年生はスケジュールに変更はなく、これまで通り企業の広報活動は3月1日から、選考活動は6月1日からとなる。そして現1年生については、来年度以降改めて検討するとなった。しかし、この政府主導の採用スケジュールによらず、独自の採用活動を行っている企業も非常に多く、大学では今後も早い時期から学生へのキャリア教育を行い、柔軟に対応していける体制を整えていくとした。
個別面談後は、高野敬三副学長の挨拶で懇親会がスタート。保護者と教職員が打ち解けた様子でテーブルを囲んでいた。教職課程センター長を兼任している高野副学長は、昨年度は9名の学生が教員に採用となったとの報告が。少子化で採用人数が絞られている中で、健闘していると話した。ホスピタリティ・ツーリズム学科の本郷吉之助先生は、「沖縄の活性化を支える人材を大学では育てています。特に観光での活性化には学科の学生が貢献できると思う」と述べた。キャリアサポートセンター長の内苑孝美先生は「オリンピック後は景気の冷え込みを心配する声があります。それに伴い就職状況も変化すると言われているので、早めに情報収集を行い対応していきます」と話した。
11/16
ホテルコンソルト新大阪
11月16日(土)、大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良などから、10組14人の保護者が参加して、近畿・北陸地区教育懇談会が開催された。
全体会の冒頭、教育後援会大塚政子副会長は「各学科教員との個別面談は、少し時間が足りないと感じられる方もいらっしゃると思いますが、面談後の懇親会でもリラックスした雰囲気でいろいろとお話しができますのでご活用いただければ幸いです」と挨拶。
佐々木康史副学長は、「来年、明海大学は創立50周年を迎えます。この間学部が増えて大学が大きくなる一方で、近年は学生一人ひとりについて確実にキャリア形成が行われるよう、教育改革を続けています。高校を卒業してすぐの半年間を初年次教育として丁寧にアドバイスしたり、4年間ゼミを続けたり、学生が自主的に学ぶ環境を作るために、学部横断的なカリキュラムの編成などを行うなど、しっかり見届けるようにしています」と説明。そのための施設として、教員免許取得を目的とした学修相談スペースMETTS Commons(メッツコモンズ)や、就活を支援するキャリアサポートセンター、いつでも外国語でのコミュニケーションができる複言語・複文化教育コモンズ(MPPEC)などをスライドで紹介した。
続いて、鈴木洋州学生支援課長が就職状況など大学の近況を報告。現4年制の大卒求人倍率は1.83倍となっているが、いい学生がいなければ枠があっても採用しないという企業側の姿勢に変わりはなく、『人柄(価値観・志向・組織風土との適合)』、『熱意(自己分析、企業・業界研究ができているか)』、『可能性(仕事を任せられるか)』が人事担当者が特に注目するポイント」と説明があった。
また、学生支援、特に授業への出席率が低い学生へのケアについても言及。アルバイトが忙しくて授業に出られない、1回授業を休むと次回出席しにくい、友人との人間関係がこじれたなど複雑な理由があり、誰一人平気で休んでいる学生はいない。「どうしたの?」と大学側から声をかけ、学生と共に悩みを解決していけるよう取り組んでいる。
全体会に続いて、学部担当教員と保護者との個別面談。教員は各学生の勉学・生活の状況について事前に詳しく調べていて、予定された時間いっぱい話し合いが行われた。また留学相談コーナーに足を運ぶ保護者もいた。
最後は立食形式での懇親会。内苑孝美ホスピタリティ・ツーリズム学部長兼キャリアサポートセンター長の発声で乾杯。保護者と教職員、保護者同士がテーブルを囲んで歓談した。後半は佐々木副学長、内苑学部長に加え、個別面談を担当した各学科の先生方も自己紹介を兼ねてスピーチ。英米語学科主任の小林裕子教授は「明海大学に入学したら学生は伸びるよと評価されるよう最善を尽くしたい」、ホスピタリティ・ツーリズム学科の松島康彦教授は「“備えあれば憂いなし”だけど“過ぎたるは及ばざるが如し”だということを伝えたい」と話すなど、学生への想いを熱く語った。
11/23
中島屋グランドホテル
11月23日(土)中島屋グランドホテルで、東海地区教育懇談会が開催された。24組39名と多くの参加者が集まり、会場内では久しぶりの再会に「一年ぶりですね」「お元気でしたか?」などと、挨拶を交わす姿も見受けられた。
全体会で福田清一教育後援会会長は「1年生には1年生の、2年生には2年生の、そして3・4年生には就職の…というように、その時々の悩みがあると思います。今日は先生方から現状を聞いて、少しでも不安や悩みを解消できたらと思いますので、いろいろとお話していってください」と挨拶。
続いて佐々木康史副学長は、明海大学は来年50周年を迎えることや、今春に保健医療学部を設置したことなどに触れ「大学の規模は大きくなりましたが、教員一人当たりの学生数は約25名です。小学校や中学校の1クラスの生徒数と比較すると、大学がきめ細かい指導を実践していることがわかると思います」と説明。また初年次(1年生)の教育改革に力を入れ、学部や文理の垣根を越えて学修している点や、身に付けた学力を客観的に評価するために外部試験を活用し、それらを進級要件としていることについても語った。最後に「国際化、グローバル化する社会で生き抜いていくための力をつけてほしい。多彩な海外留学や海外研修もあり、大学が奨学支援をしているものもあるので、ぜひ積極的に参加してください」と結んだ。
大学の近況は、佐久間健二学生支援課主幹が報告。学生生活の基盤となる学年暦、学生をフォローするための授業出欠席状況調査、授業とは別に行われている就職支援行事・ガイダンスなどを紹介し、就職の話へと進んだ。
就職率は96・7%になり、ホスピタリティ・ツーリズム学科では5年連続100%を達成していることを紹介。また就職活動のスケジュールについては、現3年生、現2年生も現在と同じ動きであると説明した。ただしすべての企業がこのルールを守っているわけではなく、積極的にインターンシップに参加したり、業界や企業規模にとらわれず視野を広げることが大事だと訴えた。「現在は保護者の方々の時代の就職活動とは全く違う。学生を否定せずに、心の支えになってもらいたい。大学側も全力でサポートするが、保護者の支えが一番」と話した。
個別面談では学科の先生との面談のほか、教職課程や留学の話も聞きたい…という保護者もおり、各ブースで熱心に話をする姿があった。
懇談会は福田会長の挨拶でスタート。学部別にテーブルが設けられ、先生方や保護者同士の会話も弾み和気あいあいとした雰囲気に包まれた。
教職員の挨拶では各学部のPRや、「数年前の卒業生が、会社の中で人事を担当するまでに成長した。育てた学生がどれだけ会社で認められているか…がとても大事」「お子さんは大丈夫ですと安心を届けるつもりが、成績の話で不安を増やしてしまったかも(笑)」という話も紹介され、時には笑い声も交えながら大いに盛り上がった。
12/7
郡山ビューホテル
12月7日(土)、東北地区(郡山)教育懇談会が開催された。郡山市、福島市、いわき市、会津若松市はじめ、浜通り・中通り・会津各エリアから、さらに宮城県仙台市から、15組21人の保護者が参加した。
全体会の冒頭、大塚政子教育後援会副会長は「10月13日(日)に開催予定だった懇談会が台風19号により延期されたにもかかわらず、本日お越しいただきありがとうございます。個別面談で時間が足りない方も、その後の懇親会でゆっくりお話しできますのでぜひご参加ください」とあいさつ。次に安井利一学長は「19号は福島県下に大きな被害をもたらしましたが、県出身の学生さん全員から、ご家族が無事だとの確認が取れてほっとしています」と語り始めた。「学生自身の想いを学務運営に反映させながら、社会に役立つ人材を育てることが、本学の基本的な考え。そのために、一昔前のようなスクール形式の授業よりも、学生の自主的な学修形態を重視し、問題解決能力を養うことに力を注いできました。結果、以前70%台だった就職率も今や約97%となり、企業などから『明海大卒の人材が欲しい』と言われるようになった」と話した。
さらに、こうした考えを実現するための学修施設として、教員免許取得を目的とした学修相談スペースMETTS Commons(メッツコモンズ)、就活を支援するキャリアサポートセンター、外国語でのコミュニケーションができるMPPEC(エムペック:明海複言語・複文化教育コモンズ)などを、スライドで紹介した。
続いて、学生支援課の鈴木洋州課長が就職状況など大学の近況を報告。「今春の就職率はとても高かったが、学生は内定が取れるまでの間、インターンシップに精を出す、何回も入社試験を受けるなど、道のりは決して楽ではありません」と説明。「保護者の皆さまは、子どもの価値観を否定したり、自分の経験や考えを押し付けるのではなく、心の支えになってあげてほしい」と強調した。
また、授業への出席率が低い学生などへの配慮についても言及。「高校時代とは生活が一変し、そこでつまずく学生もいるので、面談を行うなどのケアを行い、学生と一緒に悩みを解決していくよう取り組んでいる」と話した。
全体会に続いては、学部担当教員と保護者との個別面談が行われた。各教員は各学生の勉学・生活の状況について事前に詳しく把握しており、保護者の疑問に対し丁寧に回答していた。また、教職課程、留学支援などの相談コーナーに足を運ぶ保護者もいた。一方、控室では、安井学長と大塚副会長が保護者たちの席を回り、熱心に意見交換などを行っていた。
最後は立食形式で懇親会。同じテーブルを囲みながら、教職員と保護者、保護者同士が和やかに歓談した。
後半は個別面談を担当した先生方が次々とマイクを握りあいさつ。中澤先生は「最初に覚えた歌が『みちのくひとり旅』歌詞の中に白河市が出てきます」と話し、いわき市出身の本間先生からは「今日参加された方のリストを見て、『ああ、福島県に多い苗字が並んでいる』と懐かしくなりました」といった“地元ばなし”も出て、会場は笑顔に包まれた。
12/22
ホテルニューカリーナ
今年度最後となる教育懇談会は、12月22日(日)盛岡市のホテルニューカリーナで行われた。10月の台風の影響で日程変更を余儀なくされたにもかかわらず、19組29名の保護者が集まりスタートした。
冒頭、今野正弘教育後援会副会長が挨拶に立ち、先般の台風被害のお見舞いを述べた後「年末の忙しい時期に、多くの方に集まっていただきありがとうございます。全国を11ブロックに分けて行っているこの教育懇談会は、教育後援会にとって活動の柱となるものです。大学と後援会はONE TEAMという思いで学生支援に取り組んでいます」と話した。
次に安井利一学長が登壇し、「東北地区からは68名の学生をお預かりしています。激動の時代を迎えている今日、学生たちが生涯にわたって幸せに暮らせるよう、保護者の皆さんと一緒に背中を押していきたい」と話し、自らが主体的に問題を解決する力をつけることが課題…と続けた。そのために外部の資格試験などを積極的に取り入れ、学生が到達すべき目標値を設定していることを説明して、今年度は不動産学部の学生から、難関とされている不動産鑑定士の合格者が出たことも報告された。
続いて鈴木洋州学生支援課長が大学近況報告を行った。学生支援課が2001年度から年に4回行っている授業出欠席状況調査に触れ「悩みを抱えている学生に、大学から積極的にかかわっている。大学に相談することは特別なことではない、一緒に問題を考えて解決しようという姿勢のもと、教職員一同で取り組んでいる」と話した。
また多くの保護者が気になっている就職の話では、大卒求人倍率はここ数年高水準で推移しているが、厳選採用には変わりがないとし、「就活で学生が話すエピソードから、Plan(計画性)・Do(実行)・See(振り返り)の経験があるかを見極めることで仕事を任せられる人かを探っていると話し「親の価値観を押し付けずに、心の支えになってほしい」と結んだ。
各学科教員との個別面談を終えた後は懇親会が開かれ、今野教育後援会副会長が「先生方と話し足りない方は、ぜひこの懇親会で聞いてください」と挨拶。乾杯に立った下田直樹経済学部長は「学生たちの言葉遣いの変遷で、その成長を感じます。入学したての頃は友達のように話しかけてきますが、4年生になる頃には敬語なんか使ったりして(笑)。これからも保護者の皆さまと力を合わせて、学生を育てていきたい」と話して、会場のあちこちから弾んだ話し声や笑い声が聞こえ、和やかな雰囲気に包まれた。
最後に4年生の保護者が紹介され「震災を経験し、家業を継ぎたいと不動産学部に入学した。宅建も取得でき、人生は頑張ればご褒美があるんだよと、子どもと話した」「入学式の時には壇上の遠くに見えた学長が、教育懇談会では目の前に!そんな教育懇談会は貴重です。毎年開催してもらい助かります」などと感謝を述べ、惜しみながらの閉会となった。
1月25日(土)、明海大学浦安キャンパスで、関東地区教育懇談会(1・3年生対象)が開催された。多くの保護者が参加したが、就職活動の本番を迎える直前期ということもあり、3年生の保護者が熱心に説明を聞く姿が印象的だった。
全体会では福田清一教育後援会会長が挨拶。「わが子は4年生で卒業を控えています。親子で意見が対立することもありましたが、その時話し合ったことはお互いにプラスでした。今日の懇談会を話し合いのきっかけにしてほしい」と話した。続いて安井利一学長は、大学は保護者や学生に対して、教育の質を保証するために、資格取得や就職実績も大切にしていると話し、そのために教職員が一丸となってソフト面、ハード面の両面から学生の学びをサポートしていくとした。そのための施設として、教員免許取得を目的とした学修相談スペースMETTS Commons(メッツコモンズ)や、就活を支援するキャリアサポートセンター、いつでも外国語でのコミュニケーションができる複言語・複文化教育コモンズ(MPPEC)などをスライドで紹介した。
鈴木洋州学生支援課長からは、就職状況を中心に大学の近況報告が行われた。
現4年生の内定率は9割を超え、就職活動支援の取り組みが今年も成果を上げている。活動時期と東京オリンピック・パラリンピックの開催時期が重なるため、企業の動きはさらに早まることが予測されている。現1年生の採用スケジュールは未定であるが、政府の発表では「日程変更が必要となるが可能性は高くないだろう」とのことだ。
全体会の後は、個別面談が行われ、保護者は各学科の担当教員から直接学生の様子を聞いていた。今年度から新設された口腔保健学科でも面談が行われ、参加した保護者は「1期生なので不安もあったが、先生から直接お話を聞いて安心できました」と話していた。
その後は構内のレストランニューマリンズに場所を移し、懇親会が行われた。福田会長は「個別面談で聞きそびれてしまったことなど、この場で気兼ねなく先生に直接お聞きしましょう」と挨拶した。安井学長は「一緒に料理を囲みながら、ざっくばらんに何でも聞いてください」と話した。テーブルでは教員から学内での様子を聞いたり、保護者同士で親交を深めたり、和やかな時間を過ごしていた。
明海大学浦安キャンパス 教育後援会
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