6月16日(土)、明海大学浦安キャンパスで関東地区就職懇談会(1~3年生対象)が開催され、206名の保護者が参加した。
戸澤五月教育後援会会長は「保護者の最大の関心事に就職があると思います。どうすれば学生が夢の実現に向かって力を発揮できるか…この時間が皆さんにとって参考になれば幸いです」と挨拶。続いて安井学長は「大学は就職を『教育の成果』としてとらえています。卒業後こうなりたいという学生の希望を叶えてあげるのが目標です」と話した。
「就職に強い実学志向の大学」を目指している明海大学は、独自のキャリアサポート制度「MGO」によって1年から4年まで一貫したプログラムを組んでいる。卒業後、大学院進学や家業を継ぐなど就職以外の進路を選択する学生にとっても実社会で役立つ基礎的な教育と位置づけ、1・2年では必修化している。3年次からは選択科目となり、学部混成のクラスでグループ形式での授業が増え、4年次では就活コーチングスタッフがマンツーマンで一人ひとりの状況に合わせて進路決定まで支援する。
「この取り組みを始めて4年目、就職率が上がっており、成果として出ている」と内苑教授。
近年、基礎学力を測る基準の一つとしてSPI試験を導入する企業が増えている。その目的は学生を「落とす」、ふるいにかけるため。SPI対策として大学ではeラーニングシステムを用意。インターネットが繋がる環境であれば受講できるので、スマートフォンを使っていつでもどこでも通学時間などを利用して学習できる。
この利用状況は記録され、授業の参加率として成績評価の対象にもなっている。自分の成績を知るための模擬テストも無料なので、どんどん利用してほしい。
就職のスケジュールについては、現3年生は昨年と同様、現2年生については東京オリンピックによる影響があるだろうとし、『就職は生きものである』と話す内苑教授は、業種や会社によって、また、世の中の動きによって異なるため、日ごろから情報収集するよう促した。
最後に、保護者へのお願いごととして、「交通費、スーツ代、クリーニング代など就活にはお金がかかること。もう一つ、就職活動では間違いなく落とされ、落ち込んだり、ストレスを発散できなくなったりする。家庭では追い詰めることなく、温かく見守ってほしい」と語った。
就職環境について大家氏は、「『人生100年世代』、『働き方改革』などメディアでよく見聞きするこれらの言葉の背景には、急激な日本人の人口減少や労働者人口の減少がある」と話す。予測では2030年までの間に約735万人の労働者が不足する。また、AI化により、コンピューターに置き換わる業種・職種は増えていくなど、今の学生は保護者世代とはまったく異なる環境に置かれていると述べた。
2019年卒の求人倍率は1.88倍と高水準で、いわゆる『売り手市場』であるとし、「大手企業だけでなく、中小企業にも目を向けた広い視野で企業選びをすることが内定獲得には大切」と保護者に呼びかけた。
2020年卒(現3年生)のスケジュールを例に説明。今年6月1日より夏のインターンシップの申し込みがスタート、来年3月1日から本選考、6月1日面接解禁といった流れになっているという。ただ、このスケジュールにならわない企業も多く、例えばマスコミや外資系、IT企業など3月までに内定を出す業界もあり、企業によって全く異なるのが実態だと話した。
インターンシップを実施している企業は73.7%、55.2%の学生が参加している(いずれも2017年度)。今年度はさらに増加傾向であるという。
「結果的には参加した学生のほうが就活に対する満足度が高い。これは企業や業界を知るうえでも、自分を知るうえでも大いに役立ちます」と大家氏。
就職サイトでの応募が一般的な今、企業側も効率的な採用を行っている。ある飲料メーカーでは40名の採用に対し、1万4000人がエントリー。そのうちエントリーシート(ES)合格者は2500人、この時点で1万人以上の学生が落ちたことになる。そして面接まで進めたのは500人であることからも、「就活は『とにかく落ちる』ということを学生も保護者も知っておいてほしい」と話した。
親世代とは価値観も環境も経済状況も異なる今、親はどう子どもにアドバイスすればいいのだろう。
大家氏は「想像で答えるよりも、『大学のキャリアサポートセンターに行ってみたら』が一番有効です」と話す。そのうえで、保護者ができることは、励まし、癒し、否定しないこと。
そして最後に、「どこの会社かではなく、どういう働き方をしたいかが大切だということを伝えてほしい。本人が納得して選んだ会社なのかが重要です。ぜひ、サポーターとして応援してあげてほしい」と結んだ。
各学科から1名、一足早く内定を獲得した学生が登壇。保護者にとっては、就職活動にどう向き合ってきたか「生の声」を聞く機会となった。
■参加者
磯田 柊二さん(日本語学科)
安藤 真樹さん(英米語学科)
野沢 実穂さん(中国語学科)
石原 知晶さん(経済学科)
齋藤 亜美さん(不動産学科)
関村友梨香さん(ホスピタリティ・ツーリズム科)
磯田:サッカー部に所属していて部活に打ち込んできました。
安藤:大学生活はハードワークでした。勉強、サッカー部、アルバイト、資格勉強をするため、1年生のころは、朝3時に就寝、6時起床という生活をしていました。
野沢:大学の留学制度をすべて利用しました。1年で台湾、2年生で北京に1カ月、3年次は北京に1年行きました。
石原:3年生の前期ごろまではアルバイトばかり。当初、お金を稼ぐことが目的だったのですが、続けるうちに店長と相談し、お客様に喜んでもらうことを考えて仕事をするようになりました。
齋藤:2年次に海外研修制度を利用しイギリスへ。宅建、FPなど資格取得の勉強を頑張り、3年次には学費半額免除となりました。学業は学生時代にしかできないことだと思い、頑張りました。
関村:結婚式場のアルバイトを約2年頑張りました。土日丸一日など拘束時間も長く、体力的にもキツイ職場でしたが、社会の厳しさを知ることができました。新郎新婦の笑顔が励みや原動力になりました。
進路を意識し始めたのはいつごろ、どんなことがきっかけですか?
関村:3年生の12月ごろです。接客業に就きたいと思っていたので、様々な業種を調べたあと、アルバイトをしていたブライダル業界に戻ってきました。
齋藤:3年生時に合同説明会などに参加し、不動産業界に絞らず、インターンシップに参加し始めました。
石原:3年生の6月ごろインターンシップに参加すると、有名大学の優秀な学生と一緒になった。その人たちの意識の高さに自分も刺激され、連絡先を交換し、情報交換するようになりました。
野沢:本格的に意識し始めたのは今年2月ごろ。1月末に留学先から帰ってきたとき、友人の就活状況を知り、焦りを感じました。
安藤:2年生の春、フィリピンに留学したとき。一緒に勉強する仲間が東大など有名大学ばかりで、そんな同じ年の人が先を見越して学んでいる姿を見て、今のままでは社会で役に立たないと意識し始めました。
磯田:今年2、3月ごろから、サッカー部の仲間が説明会などに参加しはじめたことで危機感を感じ、意識し始めました。
在学中にやっておいてよかったこと、やっておけばよかったことは?
磯田:当たり前のことですが、面接とグループワークの練習はやっておいて良かった。SPIの勉強と資格取得をもう少しやっておけば就職先の幅が広がったかも。
安藤:『サウスピーク』という留学先をおすすめしたい。本気度がすごく、3週間の滞在で人生が変わりました。TOEIC850というスコアもそのおかげです。
野沢:大学の留学制度を利用したこと。履歴書などにも書けるので本当に良かったです。
石原:経済学科の人へのアドバイスとして、進級要件である「経済学検定」を早めに合格しておくこと。そして、就活に有利な別の資格を取る勉強をしてほしい。
齋藤:まずは授業を頑張ることと、1学年に1つ資格を取るようにしていたこと。サークルに所属していればもっとコミュニケーション力がつき、エピソードが作れたかも。
関村:1、2年の間にうまく組み合わせて取れるだけ単位をとる。そうすれば3年生のときインターンシップなどに参加しやすい。4年次の今は、授業が一つもありません。
就活中の親御さんとの関わり方は?
磯田:ホテル業界ということで地方勤務になる可能性があるということを伝えたところ、「自由にやっていいよ」と言われ、リラックスして取り組めた。
安藤:面接に行くと伝えると、母は「楽しそうね、頑張って」、父はインターネットで調べて「その会社、評判が良くない」と対照的だった。やはりマイナスのことを言われると気持ちがナーバスになるのでやめてほしい。
野沢:一切話していなかったが、留学から帰国したばかりだったので、「そろそろだよね」という声かけがいい刺激になった。
石原:両親に愚痴を聞いてもらっていた。子どもを元気づける、やる気を出させる方法を知っている母親に助けられた。
齋藤:「自分で決めなさい」と、口を出さないでいてくれたことがありがたかった。ただ、内々定を数社もらい会社選びに迷ったときには相談に乗ってほしかったです。
関村:一人暮らしなので顔を合わせる機会が少なかったが、落ちたときにはすぐに連絡をくれて励まされました。
7月14日(土)、明海大学浦安キャンパスで、関東地区教育懇談会(2・4年生対象)が開催された。
全体会の冒頭、戸澤五月教育後援会会長は「教育後援会は皆さんと一緒に学生を応援していきたい。ご協力をお願いします」と挨拶した。
安井利一学長は「大学では学生の主体的な学びを実現するための施設を今後も充実させていきたい。明海大学に入って良かったと思ってもらえる大学にします」と述べた。他大ではあまり例がない「中国語同時通訳演習室」や教職課程センターMETTS Commons(メッツコモンズ)の新設などを例に挙げて、学修支援の充実をアピールした。さらに、来年度から開設予定の「保健医療学部口腔保健学科」についても触れ、歯科衛生士養成の強い要望を受けて、社会の期待に応える人材を輩出したいと述べた。
鈴木洋州学生支援課長からは、大学の近況報告が就職状況を中心に行われた。
今春の卒業生の就職率は前年より増え95.8%だった。ホスピタリティ・ツーリズム学科は4年連続の100%を達成した。現4年生の就職活動状況についても好調で、内定率は懇談会開催時で63.3%と前年を上回るペースだと話す。現2年生の就職については、就職活動が東京オリンピック開催と重なり、説明会を都内で行えるのかなど現段階では状況の見通しが難しいなどのことから、経団連は「採用スケジュールは未定」としており、大学としても注視していくとのこと。そこで現2年生については、「早めに就職活動の準備を始めて、どんなスケジュールにも対応できるようにしておいてほしい」と話した。
また、今年度の様子を振り返ると、実質的な就職活動はかなり早く始まっていたとし、「長い就職活動期間を乗り切るには保護者による心の支えが必要だ」と理解を求めた。また、就職活動にかかる費用は平均で約17万円との調査結果もあり、保護者には精神面だけでなく、金銭面での支えもお願いしたいと述べた。
全体会の後は、個別面談が行われ、保護者は教員から直接、学生の様子を聞いていた。また個別面談の合間には、学内見学が行われ、教職課程センターや図書館などを見学。参加した保護者が案内役の職員に質問する姿も見られた。
最後は場所を学内のレストラン「ニューマリンズ」に移して、懇親会が行われた。各学科の教員による挨拶で、会場内に笑いも起きるなど終始和やかな雰囲気だった。
9/1
会場 ホテルマイステイズ札幌アスペン
9月1日(土)13時から、札幌駅前のホテルマイステイズ札幌アスペンで北海道地区教育懇談会が行われた。
北海道出身の在学生は19名。うち7組10名の保護者が集まった。
冒頭、教育後援会の戸澤五月会長が「今日は、日頃子どもたちがお世話になっている先生方とお話をする機会。親が目にすることのできないお子さんの姿を、ぜひお聞きください」と挨拶。続いて安井利一学長が「私たちは保護者の皆さまとコミュニケーションをとりながら大切なお子さんを育てていくことを軸としている。この場では、学生たちが夢の実現に向けてどのように進んでいるのかをお話ししたい」と話した。
引き続き安井学長による施設紹介が行われ、「今は昔と違って、学生が主体的に学び、課題を解決していくことが求められている」として、教員免許状取得に向けた学習相談スペース『METTS COMMONS(メッツコモンズ)』や、思い立ったらいつでも外国人の先生と話すことのできる語学学習スペース『MPPEC(エムペック)』などの学修環境を整えていることが紹介された。
また、学生の健康をサポートするため、食堂でワンコインの朝食提供が行われていることも伝えられた。
次に、保護者が特に気になる就職活動や学生生活についての報告。鈴木洋州学生支援課長は、悩みを抱えた学生のサポート体制を紹介し、「親御さんは遠くからお子さんを送り出しているので心配もあると思う。気づいた点は何でも私たちに伝えてほしい」と訴えた。
学内の就職活動については、8月時点で約70%の学生が内定をもらっていると報告。「今、学生に有利な売り手市場だが、企業側は厳選採用」「近年は短期のインターンシップが活発になっており、3年生の夏にはある程度の自己アピールが求められる」などの現状が伝えられた。「企業が学生たちのエピソードで見ているのは、Plan・Do・Seeができる人がどうか。どんな工夫や努力をして何を得たかです。エピソードは何か特別な体験でなくてもいい。学生生活が大事」との言葉にうなずく保護者もいた。
子どもが就活中の保護者に向けては、「なかなか内定に結びつかない中で、自己否定に陥ってしまうことも。心の支えになってもらいたい」と話し、1・2年生の保護者には、3年次に開催される「キャリアデザイン」の授業や、キャリアサポートセンターの活用方法を紹介した。
その後、学部担当教員と保護者の個別面談が行われた。相談で多かったのは、やはり成績のこと。控室では、安井学長が保護者の相談を受けたり、「初めて参加するので何を聞いていいのかわからない…」という保護者に戸澤会長がアドバイスしたりする場面もあった。
15時半から立食形式で行われた懇親会は、スタートから和やかな雰囲気に。会の中では学生たちのビデオレターが流れた。ゼミの食事会や友人との写真を、食い入るように見つめる保護者たち。「いつもありがとう」の言葉に目を潤ませる母親や、「子どもの大学生活を見たことがなかったから、ありがたい」と話す父親もおり、保護者たちは上映後に渡されたDVDを大切そうに鞄にしまっていた。
懇親会の最後には、4年生の母親が挨拶。「この会に参加できるのも今年で最後。実は他にも志望校があったが、結果としてここが一番娘のやりたいことに特化している大学だった。この会に参加し、学生たちのことを自分の子どものように考えてくれる大学とわかったので、今も安心してお任せしている。4年間楽しく学ばせてもらった。残りの生活もサポートしていきたい」と話した。
保護者たちは「参加して良かった。こういう場を設けてくれるのはとてもありがたい」「留学のことなど、親同士の情報交換もできた」と話し、会場を後にした。
9/22
会場 ラマダホテル新潟
新潟駅にほど近いラマダホテル新潟を会場に行われた北陸地区教育懇談会には、22組の保護者が参加。明海大学で新潟県県出身の学生は現在54名。その半数近い保護者が足を運んだことになる。
冒頭、戸澤五月教育後援会長が挨拶。「大学生になっても子どものことが心配なのが親心。教育後援会が、社会人へと成長していく子どもを支えたいという親の思いと、社会で活躍できる人物になれるよう頑張っている学生たちが通う大学との懸け橋になれたら」と話した。
また、続いて挨拶に立った高野敬三副学長は、新潟県十日町市の出身。「縁のある新潟の保護者の皆さんとお会いできるのを楽しみにしていました」と笑顔で話し、その後、明海大学の今年度のトピックをいくつか披露。不動産学部が宅建士の資格取得のためのガイドブックを発行したこと、週刊東洋の別冊『本当に強い大学2018』において、明海大学がおよそ800ある国内の大学中で総合27位にランクインしたことなど、明海大学の専門性や世間からの評価の高さを保護者に伝えた。また、元NHKアナウンサー堀尾正明さんが明海大学の客員教授に就任したというニュースを伝えると、保護者からはどよめきが。
その後は保護者の関心度の高い就職活動の状況について鈴木洋州学生支援課長が報告。現在は、インターンシップから企業が学生を選ぶ傾向が強く、これに申し込む段階ですでに企業の採用活動が始まっているなど、最新の就職活動の情報が伝えられた。「就職活動は年々状況が変化し、長期にわたります。そんな大変な就職活動に臨む学生にとって、家族の支えはとても大切です。どうか親の価値観を押し付けたり、子どもが選んだ企業や業界を否定することなく、心の支えになってあげてください」と保護者にアドバイスを送った。
お待ちかねの懇親会では、おいしい料理とお酒の力も手伝って、初対面の保護者同士も話が弾み、和気あいあいとした雰囲気。「また来年も来ます」という声がたくさん聞かれ、盛大のうちに幕を閉じた。
10/7
会場 JALシティ長野
気持ちの良い秋晴れに恵まれた10月7日(日)、ホテルJALシティ長野にて行われた信州地区教育懇談会には、長野県からだけでなく、石川県や富山県、新潟県からも保護者が参加した。
冒頭、福田清一教育後援会副会長は、「この場が少しでも保護者の皆さまの不安を解消する機会になれば」と挨拶。
続く高野敬三副学長の学内トピックスの紹介では、元バレーボール全日本女子監督の眞鍋政義さんがゼネラルマネージャーを、日本代表としてオリンピックに出場して活躍した竹下佳江さんが監督を務める『ヴィクトリーナ姫路』と連携協定を結び、今後明海大学に女子バレーボール部を設立する予定があることや、新たに次の4月に東日本で初めて、4年制で歯科衛生士を養成する保健医療学部口腔保健学科が浦安キャンパスに設立するなど、興味深い大学の動きがいくつか紹介された。
また、保護者が最も真剣なまなざしを向けたのが、鈴木洋州学生支援課長の就職に関する情報提供。リクルートワークスが発表した今年の4年生の就職倍率は1.88倍と比較的売り手市場だが、企業が学生をしっかりと選ぶ厳選採用に変わりはなく、学生側の準備が大切であると現状が語られた。特に、企業での体験就業の場『インターンシップ』が各企業で盛んに行われており、正式な採用活動以前に、すでに選考が始まっているとさえ言える状況であるとのこと。「大変な就職活動に挑む子どもたちをぜひ保護者が支えてあげてほしい。心の支えになってあげることは、親にしかできないことですから」と保護者に伝えた。
続く個別面談では、先の就職活動の話を聞いた保護者が、「まだ1年生ですが、お話を聞いてもいいですか」と鈴木課長に面談を求める場面も。そのほか、成績のこと、留学のこと、普段の生活のことなど、さまざまな話を直接教員から聞き、ほっとした表情を見せていた。
16階のスカイレストランで行われた懇親会では、長野市の美しい景色が一望できるロケーションの中、お酒や料理を味わう手も進んだよう。終始和気あいあいとした雰囲気の中、ざっくばらんに教員や他の保護者らと語らって、同郷の保護者同士、交流を深める様子が見られた。
10/13(土)
会場 ホテルエース盛岡
東北地区の教育懇談会には、岩手をはじめ山形、青森、秋田、宮城から21組33名の保護者が参加した。
最初に戸澤五月教育後援会会長が「日頃お世話になっている先生方と、直接話ができる貴重な機会です。盛岡と浦安キャンパスでは実際の距離は遠いですが、この会を通じて気持ちの上で大学が近くにあると感じていただけたら」と話した。
続いて安井利一学長が「われわれは学生たちの夢を実現させてあげたい、またその夢に向かって進んでいく人間力を高めたいと思っています。そのためには保護者の皆さまの支えも必要です」と呼びかけ、「現在の大学では主体的な学びが中心になっています。そしてどのように問題を解決するか…と考えることが非常に重要で、そういった姿に成長することが就職につながっていきます」と話した。
その後安井学長が大学の施設を紹介。他大学にはあまりないという『中国語同時通訳演習室』など、最新の学修環境を整えていることを説明した。学生食堂では割安な料金で朝食の提供をしていることにも触れ、キャンパス内の全面禁煙などと合わせて、学生たちの健康増進にも尽力していると話した。
学生支援課の鈴木洋州課長からは、大学の近況報告が行われた。その中で2001年から取り組んでいる授業出欠席状況調査(年4回)の詳しい説明があった。悩みを抱えている学生について具体例を挙げながら、“本人と保護者と大学が一緒になって解決していこう”というサポート体制があることを伝え「気になることがあったら、いつでも学生支援課に電話してください」と話した。
そして多くの保護者が心配をしている就職については、時間をかけて説明。現4年生の現在の内定率は前年同期を上回っていると報告し、また、現3年生の就職活動スケジュールには変更がないことを告げた。現2年生については、経団連の指針が廃止されることを踏まえて、いずれにしても早めの情報収集や行動が大切となると訴えた。大学としては、今までも幾度も就活スケジュールの変更があったが、その都度対応をしてきており、今回の変更もまだ不透明な部分が多いが、しっかりサポートをしていくとの力強い言葉があり、保護者にも安堵の様子が見られた。最後に「保護者の皆さまには、自分の経験や価値観を押し付けずに、ハードな就職活動を支えてあげてほしい」と結んだ。
各学科教員との個別面談では熱心に話をする保護者の姿が多く、懇親会はやや遅れてスタート。テーブルごとに保護者と教職員が歓談し、会場は和やかな雰囲気に包まれた。最後に進行の桐原公夫教育後援会事務長より4組6名の4年生の保護者の紹介も。「私たちは今年で最後ですが、これは大変素晴らしい会なので、皆さんはぜひ来年も参加してくださいね」と呼びかけ、閉会となった。
10/14(日)
会場 郡山ビューホテル
東北地区2カ所目となる教育懇談会には、山形、福島などから19組26名の保護者が参加した。
初めに福田清一教育後援会副会長が「この教育懇談会を通じて、保護者の皆さまの不安を少しでも解消できればと思っています。今日はよろしくお願いします」と挨拶。
続いて安井利一学長が「学生各々の能力をいかに引き出せるか…が大学の力ではありますが、教育だけで自分というものを作り上げるのは難しい。保護者の皆さんには、学生の背中を支えてあげてほしい」と話し「この会を通じて皆さまから頂いたご意見も参考にしていますので、遠慮なくお聞かせください」と結んだ。
大学の施設紹介では映像を使いながら安井学長が説明をし、教員免許状取得に向けて本年度に新設した『METTS COMMONS(メッツ コモンズ)』や、明海大学ならではの施設という『中国語同時通訳演習室』など、多様な学修環境を整えていることを紹介した。
鈴木洋州学生支援課長による大学の近況報告では、就職活動について時間を割いて詳細な説明があった。現4年生の内定率は、前年同期を上回っていることを報告。学生側の売り手市場とはいえ、企業側の厳選採用は変わりがなく無理な採用はしない、という現状もあること。そのために、インターンシップから採用への接続が活発で、インターンシップに申し込む時点で、しっかりと自己PRができていないと早々に落とされてしまう…というケースもあると伝えた。
就職活動スケジュールについては、現3年生は変更はなく、現2年生については経団連の指針が廃止され、政府主導で新たなルール作りが行われる予定だが、スケジュールがどうなろうとも、早めの情報収集や行動が大切あると訴えた。そして「内定を出した企業というのは、お子さんを認めてくれた企業という事です。保護者の皆さんには自分の経験や価値観を押し付けずに、学生の心の支えとなってほしい」と結んだ。
続いて個別面談が行われ、控室では安井学長が保護者一人ひとりに丁寧に声をかけて回り、大学生活や就職活動について相談にのっていた。
その後の懇親会は内苑孝美ホスピタリティ・ツーリズム学部長の挨拶でスタート。保護者の緊張もほぐれ、おいしい料理とお酒を囲みながら、保護者同士、また教職員との会話も弾んでいた。最後に桐原公夫教育後援会事務長より4組6名の4年生の保護者紹介があり「途中で転部をして親としては心配もしたが、無事に就職も決まった。先生から、途中で道が変わってもいいのでは…と言われ納得できました。ありがとうございました」「明海大学に入った当初はどんな大学かわからず心配した。でもこんなに面倒見がいい大学はない。今では明海大の大ファンになりました」などと挨拶があり、名残を惜しみつつの閉会となった。
10/20(土)
会場 TKPガーデンシティ岡山
10月20日(土)、TKPガーデンシティ岡山で、中国・四国地区教育懇談会が開催された。
全体会冒頭、戸澤五月教育後援会会長は「お子さんと離れて暮らしていると不安もあると思いますので、今日はお子さんのこと、大学のこと、たくさん質問してください」と挨拶。安井利一学長は「明海大は改革の歩みを止めることなく、教育の充実をはかっていきたい」と挨拶し、来年度設置予定の保健医療学部については、歯学部を有する「伝統の強み」を生かして、東日本では初となる4年制の歯科衛生士を育てる学部の新設を決めたと話した。
粂智規学生支援課主任からは、大学の近況報告が就職状況を中心に行われた。
就職率は、今春もホスピタリティ・ツーリズム学部が100%を達成したのをはじめ、全体で約96%と昨年を上回る結果であった。また今後の採用スケジュールについては、現3年生は現行通り、現2年生についてはまだ未定。いずれにしても、情報収集に努め、少しでも早くから就職活動に取り組む必要があると話した。
全体会の後は、個別面談が行われ、保護者は各学科の先生から直接、学生の様子を聞いていた。
その後の懇親会の開会の挨拶で戸澤会長は、明海大学を卒業したご自身の長女のエピソードを語り、「教育は子どもに残せる大事な資産だ」と話した。
不動産学科の周藤利一先生は大学OBからの呼びかけで、山形県内の自治体と産学連携して空き家・空き地対策の支援に臨むことになったと報告。学生にとっても、新たな学びの場になると話した。樋口早苗学事課長の音頭で乾杯すると、教員と保護者が一緒のテーブルを囲み歓談していた。偶然、同郷だと分かった保護者たちもいて、一気にアットホームな雰囲気に。経済学科の軍司先生は明海大学で日本語学科の教員を経て、現在は経済学科で指導にあたっている。「学生の成長を見ているのは本当に楽しい」と話していた。ホスピタリティ・ツーリズム学科の藤原先生は「キャビンアテンダントをしていた時も充実していたが、明海大学の教員としての生活も私の宝物。大学では知識だけでなく、人間性を磨くことも大切で、学生たちをどこの企業でも求められる人材に育てたい」と話していた。
10/27(土)
会場 西鉄イン福岡
10月27日(土)、西鉄イン福岡で、九州地区教育懇談会が開催された。
渡邊香教育後援会副会長は「今年度の地区懇談会もこの九州で8カ所目。すでに開催された地区で、熱心にお話しする保護者の姿を拝見し、私も保護者の一人として、皆さまのお気持ちに共感しました。本日も有意義な会となりましたら幸いです」と挨拶した。続いて佐々木康史副学長は「今年で浦安キャンパスが開設して30年。来年4月には新しい学部も開設します。関東の私立大での4年制の口腔保健学科の設置は初めてです。また、受け身の学習ではない、アクティブラーニング型の授業で学んでもらうために、カリキュラムや施設のより一層の充実と、学修成果の可視化にも取り組んでいます。これからの学生を成長させる明海大にどうぞご期待ください」と話した。
大田原長茂学生支援課主幹からは、大学の近況について就職状況を中心に報告され、現時点での今年度の就職内定率は前年の同時期を上回っており、今年も高い数字を維持しているとした。
全体会の後は、個別面談が行われ、保護者は各学科の先生から直接、わが子の様子を聞いていた。
会場を同ホテル13階のレストランに移し、懇親会が行われた。素晴らしい眺望の中、同じテーブルを囲み保護者と教職員の会話も弾んでいた。
先生方の人柄が伝わる自己紹介の時間も。日本語学科の田鍋桂子先生と中国語学科の小川唯先生は共に福岡の出身。田鍋先生は、郷里を離れた学生時代、落ち込んだときに両親から「しょんなか」(博多弁で、悩んでも仕方ない)と電話で励まされたことを思い出すと話した。小川先生は、中国語学科には九州出身の学生が2名在籍していることに触れ、「優秀な学生を送り込んでくれた九州に感謝したい」と述べた。下田直樹経済学部長は、「学生と接していると親の顔が見てみたいと思うことがある。それは悪い意味ではなく、こんな素晴らしい学生を育てた親御さんに会ってみたいということなんですよ」と話し、会場は笑顔に包まれた。
閉会の挨拶で教育後援会の富田宏枝役員は、「4年生の保護者のお話に感動しました。子どもが4年生になった時には、皆さんのように明海大に入学させて良かったと言えるようになりたいです」と述べ、会はお開きとなった。
11/10(土)
会場 アークホテル大阪心斎橋
大阪、滋賀、京都、岐阜、兵庫などから9組13名の保護者が参加して教育懇談会がスタート。
まず渡邊香教育後援会副会長が「各地の教育懇談会で先生方と熱心に話をする保護者の方々を見てきました。この会が大学と保護者の橋渡しとなれば幸いです。面談後の懇親会では、より和やかな雰囲気でお話ができるのでぜひご参加ください」と挨拶した。
続いて壇上に立った安井利一学長は「近畿・北陸エリアでは21名の学生が在籍しています。大切なお子さんを預かっている以上、大学としては学生各々の夢を実現させたい」と話し「教育は目に見えないので心配だと思いますが、その成果を“見える化”するために、外部試験などを利用しながら、本人にもできるようになった!と実感してもらうとともに、保護者の皆さんにも、自分の子どもはここまで実力が付いたのだと実感してもらいたい。難しい試験もあるが、学生たちはチャレンジしています。保護者と大学が一体となって子どもを育てていきたい」と訴えた。
その後安井学長による大学の施設紹介が行われた。「学生の能力や資質をどこまで伸ばせるかが大学の使命。それには教員の力+施設の充実も大切な要素」と話し、明海大学ならではの『METTS COMMONS(メッツ コモンズ)』や、『中国語同時通訳演習室』『キャリアサポートセンター』などの特色のある各施設を紹介した。
大学の近況報告では佐久間健二学生支援課主幹が登壇し、特に就職活動についてはより丁寧な説明があった。現4年生は順調に内定が出ていることに触れ、学生側の売り手市場が続いていると報告。ただし企業側の厳選採用には変わりなく、無理な採用はしていないという現状の説明もあった。また、大企業や業種にこだわり過ぎずに、学生も保護者も視野を広げて、幅広い活動をすることが大切だと訴えた。
個別面接では担当の先生との面談のほか、留学相談コーナーに足を運ぶ保護者も多く、熱心に耳を傾けていた。
懇親会は下田直樹経済学部長の挨拶で会場の雰囲気も和み、内苑孝美ホスピタリティ・ツーリズム学部長キャリアセンター長の乾杯でスタート。料理とお酒を楽しみながら、個別面接とは違った雰囲気の中で先生方や保護者同士の会話が弾んだ。
先生方の挨拶では、楽しいスピーチに笑いが起こったかと思えば、就職活動の採用時期や金銭面のリアルな現状についての話もあり有意義なものとなった。
11/11日
会場 ホテルアソシア静岡
11月11日(日)、ホテルアソシア静岡で、東海地区教育懇談会が開催された。
山本正美教育後援会副会長は「子どもと遠く離れて暮らす不安、子どもと近くて見えすぎても不安、と親の不安は尽きないもの。本日は皆さんの心が軽くなるよう、時間の許す限りご相談ください」と挨拶した。続いて大津由紀雄副学長は、「明海大学は来年度新しい学部を開設します。東日本では初となる4年制の歯科衛生士を育てる『保健医療学部口腔保健学科』です。学科名はコウクウと読みます」と話した。
鈴木洋州学生支援課長からは、大学の近況報告として学生の修学支援および、就職について詳しく説明があった。
個別面談では、保護者がわが子のことを真剣に相談したり、大学での様子を聞く姿が見られた。
その後、会場を同ホテルのレストランに移して懇親会が行われ、挨拶に立った安井利一学長は、「学生は社会に出ると、これまで経験してこなかった問題に直面していく。自ら考える力を学生に身につけさせたい」と述べた。
先生方の挨拶では、日本語学科の佐々木文彦先生が、懇談会冒頭の大津副学長の話を受け「口腔」の読み方について解説。「本来の読みはコウコウですが、医学界での慣用読みはコウクウです。いつからコウクウと読まれるようになったのか、デジタルアーカイブを利用して調査中でまだ突き止めきれていないのですが、言葉は時代とともに変わるという例の一つだと言えます」と話した。大津副学長は「大学は教育機関であると同時に研究機関。明海大学の先生たちも研究に力を入れており、これから研究面での成果も上げていきたい」と語った。
静岡県三島の出身でもある経済学部長の下田直樹先生からは、「保護者の皆さんからは学生の良いところを教えてほしい。その良いところを大学で伸ばしていきたい」と話した。
閉会にあたり、教育後援会の小笠原操役員は、「同じ保護者として悩みは尽きません。分からないことがあったら、直接電話してください」と参加者にメッセージを送った。
11/18(日)
会場 ホテルロイヤルオリオン
11月18日(日)、那覇市のホテルロイヤルオリオンで沖縄地区の教育懇談会が行われた。参加した保護者は11組13人。
冒頭、教育後援会の戸澤五月会長が「大学と保護者をつなぐことが、私たち教育後援会の役割。今日は先生方と直接お話しして、親の前では見せない子どもたちの姿を伺ってみてください」と挨拶。
続いて安井利一学長は、「今、沖縄からは21人のお子さんをお預かりしている。沖縄は観光産業でも日本を支えており、お子さんたちは沖縄だけでなく次の日本を背負って立つ人材になるはず。夢を実現するために大学の4年間はとても大事。私たちもしっかりサポートするので、保護者の皆様も子どもたちのサポートをお願いします」と話し、大学と保護者がコミュニケーションを取りながら子どもたちを育てていきたいと語った。
引き続き安井学長による大学紹介へ。「昔の大学と違い、今は学生が主体的に動き、学ぶことを重視している」として、ラーニングコモンズやアクティブラーニングなどの施設を紹介。教職に特化したメッツコモンズや、「大学院レベル」という中国語の同時通訳演習室、思い立ったらいつでも外国語でのコミュニケーションを取ることができるMPPECなども紹介した。
学修面だけでなく学生の健康にも配慮しており、大学は全面禁煙であること、大学の中に歯科診療所があること、朝7時半から200円で朝食を提供していることなどが保護者に伝えられた。
また、2019年春から新しい学部(保健医療学部)や、元全日本の眞鍋監督にも支援してもらい女子バレー部が創設されることにも触れ、「いろいろなところに志向性のある子どもたちを伸ばしていきたい」と話した。
そして、保護者の多くが気になっている就職情報へ。担当したのは学生支援課の鈴木洋州課長。保護者たちは就活スケジュールの実態や、インターンシップの重要性が増しているという話に聞き入っていた。「企業は採用で3つのポイント(人柄・熱意・可能性)を見ているが、学生は『可能性』のエピソードを話せていないことが多い」という話を資料に書き込む保護者も。
鈴木課長は、大学がインターンシップ先の開拓に力を入れていること、キャリアサポートセンターで就活を支援する体制を整えていることなどを紹介し、「親の価値観を押し付けて子どもの就職先を否定したりしないで」「1社でも内定が出たら褒めてあげて」と就活へのサポートを呼びかけた。
説明会のあとは個別面談へ。相談内容は「成績」や「普段の大学での様子」という保護者が多かった。控室では安井学長と話をしたり、卒業パーティーなど大学行事の映像を見たりして、大学の様子に触れていた。
面談を終え、「先生からお話が聞けてよかった」と安心する声が。また、「成績やこの先のことが心配。子どもと話をしたいけど、私からは具体的なことが何もアドバイスできないし…」という保護者には、「うちの子から、お子さんに声をかけるように言っておくよ」と他の保護者からサポートの声が上がっていた。沖縄出身の学生たちは「うちな~んちゅ会」という同郷の会があり、そこでのつながりは学生だけでなく保護者にとっても心強いものになっている。
面談後には懇親会が行われ、料理に舌鼓を打ち、杯を重ねる中で次第にリラックスした雰囲気に。子どもの就職活動や資格試験の話など、保護者同士の情報交換も行われた。
懇親会の中では学生たちからのビデオレター上映が行われ、「いつも遠くから支えてくれてありがとう」「第一志望だった大学に行かせてくれてありがとう」のメッセージに保護者たちは目を潤ませていた。
2018年度の地区懇談会は、2019年1月の浦安キャンパスを残すのみに。戸澤会長は「沖縄出身の学生さんは21人、その半数の保護者に参加していただけたのはすごいこと。今年は他の会場でも参加人数が増えており、先生方と話をしたり情報を得たりする機会を有効に使っていただけるようになったと思う。今年参加いただいた方には、ぜひ次回も来ていただきたい。そして、まだ来たことのない方にもぜひこの会のことを伝えてほしい」と話した。
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