―就職活動新スケジュール元年―
6月13日、浦安キャンパスで関東地区就職懇談会が開催され、277名の保護者が参加、関心の高さがうかがえた。会では大学の取り組みの説明、就職環境についての講演会、そして4年生たちが就活について語るパネルディスカッションなどが行われ、保護者は熱心に耳を傾けていた。
第1部
明海大学の手厚いサポート
キャリアサポートセンターの内苑孝美教授が
大学の就職への取り組みについて説明
〈就活準備 1年生から必修〉
明海大には1年次から4年次まで一貫して将来について考えるためのキャリアサポート制度「MGO」があり、1年次の後学期から「社会人基礎力」を磨き、在学中から社会人としての自分を考えさせるための授業を行っている。
卒業後、大学院への進学等就職以外の進路を選択する学生もいるが「社会に出る」基礎的な部分は必要であると考え、1年、2年次は必修。3年次からは選択科目となり、講義形式からより少人数での指導に、4年次はマンツーマンで一人一人の状況にあった指導を行っている。
〈SPI対策が無料で受けられる〉
近年、企業は学生に基礎学力を求めるようになっている。基礎学力を測る基準の一つとしてSPI試験を導入する企業が増えている。SPIを学生の採用に利用する企業は約1万4千社、採用活動を行う全国の企業は約10万社なので1割以上の企業で採用されていることになる。また、SPIは1回目の受験よりも、2回目の受験のほうがスコアが良いことが実証されており、より早いうちからの対策が高得点に結びつく。
学部生の1年生から3年生までが受講でき、eラーニングシステムなので、インターネットに繋がる環境があれば、PCやタブレット、スマホを使っていつでもどこでも学習することができる。
〈ガイダンスや各種対策講座で学生を支援〉
大学では業界研究やエントリーシート対策などの多くの講座を開催している。SPIもeラーニング以外に集中講座がある。他にも公務員試験対策講座や企業セミナーなど、学生の希望を実現するための支援が用意されている。
〈心のサポート〉
就職試験には必ず一度は落ちると話す内苑教授。キャリアサポートセンターにも泣きながらやってくる学生もいるという。
そんなときには、家族のサポートが支えになる。キャリアサポートセンターでは保護者からの相談も受け付けるので、どんなふうに対応したらいいのか迷ったときには連絡を。家庭と大学が一体となって支えていきたい。
第2部
講演会「現在の就職環境とその変化」
株式会社リクルートキャリア
就職ジャーナル編集長 大黒光一氏
〈変わる就活スケジュール〉
今年の就職活動は3カ月後ろ倒しのスケジュールとなり、学生、企業にとっても手探りの活動となった。来年度、現3年生は今年のスケジュールとほぼ同じであると考えられるが、現1、2年生の就職活動のときには変わる可能性もあるという。日ごろから情報収集はしっかりしておきたい。
〈景気は上向いている?〉
東京オリンピックを控えて産業界は活性化している。今年の3月に卒業した学生の就職状況をみると、内定率は94・3%でリーマンショック以降最高の数字だ。しかし、全国で就職を希望しながらも、就職できないまま卒業している学生が2・5万人いることも事実だ。地区別に見ると、関東地区では93%だが、県別に見ると東京、神奈川が圧倒的に高く、それ以外の地域は低く、地域間格差が生まれている。
〈今年の求人傾向は〉
リクルートワークス研究所の算出した今の4年生の求人倍率は1・73倍。これは一人の学生に選択肢が1・73社あるということ。求人を従業員の規模別に見ていくと、千人以上の大規模企業で求人数が増えている。しかし大手企業は採用基準が高く、それを下げることもないので、学生にとって有利になるとは一概にはいえない。
さらに業種別に見ると、建設業は求人数を増やしてはいるが、昨年と比べると伸びは鈍い。昨年の採用人数の大幅増はオリンピック特需であるが、これから学生を採用してもオリンピックまでに戦力として育てあげることができないため、中途採用に力を入れ始めた背景がある。また、厳しい状況がずっと続いている金融は、大手都市銀行では採用を増やすのではないかとの見方もある。一方で、地方銀行や信用金庫は全国的な再編が始まるという話もあり、状況は厳しい。
〈「裏に隠れた就活」に注意〉
今の4年生については、企業の採用選考活動が8月1日から始まる。5月時点で内定が出ているのはおかしな話ではあるが、実際には内定が出ている。
リクルートキャリアの調査では5月1日時点での内定率は20・7%で5人に1人が内定をもらっていることが分かった。特に理系は23・7%の内定率で関東では26・5%で4人に1人が内定を受けていることになる。
ただ、学生に対して「内定が出たことを8月まで口外しないこと」と箝口令を敷いている企業もあるという。また、内定に至っていない学生に「内々定、内定を取得できる見通し」について聞いたところ、「確実に取得できる見通しがある」と答えた学生が4・3%、「ある程度取得できる見通しがある」は27・4%もあった。この数字を足すと50%を超え、二人に一人が内定もしくはそれに近い立場にあることになる。「裏側に隠れてしまっている」のが今年の特徴だ。
〈スケジュール変更がもたらす影響〉
新スケジュールについては、楽天やユニクロなどの新経済連盟加盟企業は、当初より経団連の決定に従わないと公言し、楽天が提供する「みん就」という就職サイトは3月1日以前の1月に東京・大阪で合同企業説明会も開催した。またインターンシップに参加した学生だけに説明会の案内を送り、2月には合否を出した企業もあった。企業によってバラつきがある採用活動に、いつ、何をしたらいいのか、学生たちには不安が付きまとう。
〈選択を迫られる学生〉
昨年は12月1日に広報活動が始まり、4月1日に採用選考活動が始まっていたので、Uターンを考えている学生は冬休みと春休みに別々の場所で説明会に参加することができた。しかし、今年は就活期間中、長期休暇が春休みしかないために、どこで就職するのかを早めに決めなければならない。また、8月から始まる大手の採用選考の時期と公務員試験や教員試験、大学院進学の試験の時期が重なるため、昨年までのように企業の内定を持ちつつ、公務員試験を受けることが難しくなった。
〈インターンシップ、ぜひ参加すべし!〉
インターンシップは本来、学生が社会勉強するためのもので企業の選考活動とは区別されるものだが、先に述べたようにインターンシップ参加者対象の説明会が開かれているのが現状だ。また、今年の2月にはワンデーインターンシップ(一日体験)が大量に開催された。そのうち3~4割が実質的には会社説明会であったという。中には、その場でエントリーシートが配布されたり、希望者には面接を行ったりした企業も。3年生以下の学生は、機会をとらえてインターンシップに参加することをおすすめする。
第3部
関東地区就職懇談会
パネルディスカッション
「4年生が就職活動を語る」
コーディネーター 宇田川素子氏
(総合教育センター講師)
〈パネルディスカッション参加学生〉
■丸山まどか(日本語学科)
志望業種/アパレル、美容、ジュエリーの販売
■松川実瑞穂(英米語学科)
志望業種/航空、ホテル
■野口菜摘(中国語学科)
志望業種/小売、接客
■山川大地(経済学科)
志望業種/金融、スポーツ、小売、家電量販店
■西田 郡(不動産学科)
志望業種/不動産(売買仲介)
■山崎未奈代(ホスピタリティ・ツーリズム学科)
志望業種/ホテル
就活スケジュールが大きく変わり、とまどいながらも、時には楽しみながら就職活動に臨んだ6名の“生の声”を届ける。
●将来について意識し始めたのはいつですか?
松川:私は大学に進学するときから漠然とホテル業界に憧れがありました。
山崎:2年生です。明海大の卒業生から、サービス業の現場の話を聞いたときです。
●具体的にはどう決めましたか?
西田:不動産業界とは思っていましたが、3年生で不動産売買の仲介をしている企業にインターンシップに行ったのがきっかけで、デベロッパーやハウスメーカーではなく、これだと感じました。
丸山:自分の好きなことは何かを考えたら、ファッション、美容、ジュエリーで。しかも人と関わるのも好きなので接客業だと考えました。
山崎:HT学科に入学したのはホテル業界に入りたかったからです。
●就職活動でのセールスポイントは?
丸山:高校時代から接客のアルバイトをしているので、お客様の世代に合わせることができる柔軟性をアピールしました。
松川:私は14年以上続けているバレーボールで培ったチームワーク力です。
野口:積極的に勉学に取り組むところ。中国語を極めるために留学したことやアルバイトではお客様に聞かれても困らないように、商品について自分で調べたことを話しました。
山川:行動力です。それからインターンシップを経験して受け身ではいけないことが分かったので、積極的に質問するなど攻めの姿勢も見せるようにしました。
西田:負けず嫌いな性格。アルバイトでも同僚に負けたくないので、どんどん仕事を覚えて、今は店長代理です。
山崎:「素」です。緊張しても素を出すことができるように、積極的に人前で話すようにしました。
●在学中にやっておいて良かったこと、やっておけば良かったこと
野口:留学。留学して親のありがたみが分かりました。
山川:ボランティア、海外研修、インターンシップで新しい視点を生み出せたと思う。
丸山:SPIの勉強は早くからコツコツやっておくべきでした。
松川:3年生からは資格取得の時間がとれないので、1、2年生で取っておく。
西田:4年生で就職活動に専念するには、それまでにできるだけ単位を取っておいたほうがいい。
●就職活動してわかったことは?
松川:就活は孤独。友人と会う時間もなくなるので。一人で何かをすることが増えました。
山川:新スケジュールになり、先輩と比べると忙しいと思う。
丸山:意外と楽しい。面接で企業の偉い人と直接話ができたりして、新しい学びもあります。
西田:私も思ったより楽しいです。隣の見知らぬ学生に話しかけたのをきっかけに、他企業の情報を教えてもらったこともあります。
●保護者へメッセージを
丸山:子どもを信じて見守ってください。明海大の先生方はとても親身になって相談に乗ってくれたり、面接練習に付き合ってくれたりするので、安心してください。
松川:志望する業界や、やりたいことがまだ見つからない人も、焦らず自由に探すことが内定への近道だと思います。親は干渉しすぎず、子どもからの相談を待っていてください。
野口:親の希望を子どもに押し付けないでほしい。子どもは、親の望みは叶えてあげたいけれど、自分のやりたいこともある。その矛盾に苦しみます。最後のわがままだと思って子どもの希望を聞いてください。
山川:内定は自分の実力でとれるかとれないか決まる。最後は子ども自身の力です。
西田:親は大手の企業に行ってほしいと考えると思うが、最大手からベンチャー企業まで見に行った経験から、会社が大きければいいとは感じませんでした。本人の希望を尊重してほしい。
山崎:就活中の子どもは放っておくことが一番。私の親は何も言わなかったので、自分から話をしました。親が何も言わないほうが、子どもから話すのでは? それから、就活にはお金がかかる。金銭面で支えてもらえると心に余裕が生まれます。
就職、成績のことを知るチャンス
関東地区教育懇談会7/4(土)
7月4日(土)浦安キャンパスで今年度最初の地区教育懇談会となる「関東地区教育懇談会」が開催され、関東地区の2・4年生の保護者133名が参加した。
全体会では、鈴木洋州学生支援課長から大学の近況報告、修学支援、就職についてなど資料を基に説明がなされた。企業の採用スケジュールが大幅に後ろ倒しになったとはいえ、すでに内々定を得た学生も多く出ているのが実態で、企業も学生も戸惑いながら活動している。キャリアサポートセンターとしては、学生の夏季休暇中も全力でサポートすると話した。
その後の個別面談でも、保護者の関心は就職関係に。4年生の保護者は就活真っ最中のわが子を思い、学科の教授や就職担当の職員へ熱心に相談し、2年生の保護者は先の就職を見据えて、留学やインターンシップについて質問する姿が見られた。
学内のレストラン「ニューマリンズ」へ会場を移しての懇親会は、教職員に大学の様子を尋ねたり、保護者同士で交流を深めたり、食事を楽しみながらの親睦の場となった。
9/12
北海道地区(札幌市)
会場 札幌アスペンホテル
今年度の地区教育懇談会のトップを切って開催された北海道地区教育懇談会には、在籍学生20名のうち7組8名の保護者が参加した。遠くは宗谷郡や北見市から4時間以上もかけて参加した保護者もあった。
全体会冒頭で、久村充教育後援会会長が「親元を離れて、遠い千葉県で大学生活を送られているお子様について、ご心配なことが多々あるかと思います。本日は、成績や学校生活について、教職員の方々が親身になって相談に乗ってくださいますので、遠慮なくご相談ください」と挨拶をした。
続いて、安井利一学長が壇上に立ち、「全国11カ所で行う教育懇談会は、保護者の皆さんと直接お話ができる貴重な機会です。皆様にとって有意義な時間にしていただきたい」と述べた。
次に、鈴木洋州学生支援課長が大学の近況報告を行った。その中で、就職についてかなりの時間を割いて説明をした。まず、現在の就職活動を取り巻く環境では、採用スケジュールの変更や現4年生の大卒求人倍率や内定率などに触れて説明した。また、企業から求められる人物像として、人柄・熱意・可能性の3つのポイントについて熱心に語り、自分の体験をもとに、Plan(計画)、Do(実行)、See(振り返り)の経験を探ることが大切だと話した。さらに、親(家族)としての関わり方では、①子どもの価値観を否定しない、②自分の経験、価値観を押し付けない、③社会人、働く人の先輩としてアドバイスができる、そして最後に、④子どもの支えとなれる、を強調した。長年の就職畑の経験をもとに、具体例を交えながらわかりやすく説明を行った。
その後行われた懇親会は、アットホームな雰囲気の中、和やかに進められた。特に、北海道出身の先生が挨拶の中で、同郷の保護者がいることを紹介し、その後、懐かしそうに話を交わしている姿が、地区教育懇談会ならではの光景としてほほえましく感じられた。
【保護者の感想】
9/19
東北地区(盛岡市)
会場 メトロポリタン盛岡本館
今年度2カ所目となる地区教育懇談会には、16組24名の保護者が集まった。岩手、秋田、青森、宮城地区には77名の学生が在籍しており、今年も多くの保護者が参加し教職員の話に熱心に耳を傾けた。
懇談会は久村充教育後援会会長の挨拶でスタート。「保護者の皆様がキャンパスまで足を運ばなくても、子どもの様子がわかる貴重な会。子どもも大学生になったとはいえ、人生の先輩として見守りアドバイスを送ってほしい」と話した。
続いて安井利一学長は「子どもと離れて暮らす保護者の皆様の心配を共有し、それぞれの夢に近づけるよう全力でサポートしています。この機会に大学側から十分な情報提供をしたい」と挨拶。一昨年より学生の就職活動をバックアップするキャリアサポートセンターを設立し、求人情報をはじめセミナー情報やインターンシップ情報を随時提供している。その成果の一つとして、ホスピタリティ・ツーリズム学科では、今春(2015年3月)の卒業生が就職率100%達成したことを報告した。
その後佐久間健二学生支援課係長が、資料をもとに大学の近況を報告。9月14日から後期授業が始まっていることに触れ、長期欠席者が出ないよう出欠席状況調査を行っていると説明した。
また今年度から新しくなった就職スケジュールについては「3月から企業説明会や広報活動を開始して、8月から選考活動開始となっているが、実際にそれを順守している企業は一部という感触。去年までのスケジュールで動き、早めに採用を決めている会社も多くあるというのが現状」と注意を促した。
さらに「2016年3月卒の大学求人倍率は1.73倍と右肩上がりだが、大企業や金融などはいずれも1倍を下回る。それらにとらわれず、視野を広げればチャンスも多い」と話した。企業は引き続き厳選採用をしており、主体性や協調性、コミュニケーション能力などが求められ、面接でその資質を見極められていると締めくくった。
個別面接ブースでは、各教授から学生生活や成績などの説明があったほか、控室では安井学長が保護者のもとを回り個別に話を聞いていた。
続いて行われた懇親会は、下田直樹経済学部長の乾杯から歓談タイムに。
保護者同士の情報交換や、参加教授の挨拶もあり、会場は笑い声も交えながら和やかなうちに終了となった。
【保護者の感想】
9/26
北陸地区(新潟市)
会場 新潟東急REIホテル
新潟市内からはもちろん、広い新潟県の他エリアから数時間かけて訪れた人もいた北陸地区教育懇談会。夫婦揃っての参加がおよそ半数。19組27名の保護者が熱心に耳を傾けた。
全体会の冒頭には、久村充教育後援会会長が「親は子どもが大学を卒業するまで人生の先輩としてアドバイスをしたいもの。なかなかわからない大学の勉強のことや就職に関することなどをこの場で知って、ぜひ子どもとの会話に生かしてください」と挨拶。
続いて、安井利一学長が「学生との距離が近いのはもちろん、保護者と職員の距離が近い大学としてやっていきたい。教育とはなかなか結果が目に見えづらいものだが、明海大に入って子どもがこんなに成長した、ということを実感し、明海大の教育力を感じてほしい」と、明海大の教育システムや環境への揺るぎない自信を語った。
その後、保護者の関心が高い現在の就職状況などについて、鈴木洋州学生支援課長が報告。「今年度から求人活動のスケジュールが後ろ倒しになり、企業側も戸惑っているよう。企業同士が様子見をしている印象があります。先に内定を出していた企業が学生に内定を辞退され、再募集するなどの動きもあり、まだ来春卒の採用の話が大学側にも来ています」と現在の状況を説明した。
また、次の3点を保護者へのお願いごととして挙げた。「1つは子どもの価値観を否定しないこと。せっかく内定が取れた会社を“そんな会社知らない”などと一蹴してしまうことはしないでください。2つ目は、保護者の皆さんの時代と、今の就職活動は全く違いますから、自分の価値観を押し付けないこと。3つ目は子どもの心の支えになってあげてほしいということ。就職活動は長期戦です。いくつも面接に落ちて辛い思いをしているはずですから、ぜひ温かい言葉をかけてあげてください」。
部屋を移して行われた個別面談では、学部ごとに教授と保護者がマンツーマンで会話。娘の単位の取得状況が気になる父親に「出席していない授業がいくつかあるようですね」など授業への取り組みについて話したり、「地元に戻ってきての就職は難しいか?」という保護者の質問に「教員採用試験となると倍率が高いので難しいが、娘さんなら民間企業でしたら問題ないでしょう」とアドバイスしたりと、個別の心配、疑問、問題などに丁寧に答えた。
面談の後は、立食形式の懇親会に。お酒を飲みながら教授や他の保護者と談笑し、情報交換をする姿が見られ、和やかに会は終了した。
【保護者の感想】
10/4
東北地区(福島市)
会場 ホテルサンルートプラザ福島
「もう大学生だから…とあえて距離を置いて見守るお気持ちはとても分かる。私も同じです。でも、親として人生の先輩としても、学生を導いてほしい。そのお手伝いを教育後援会ができればと思い、福島まで来ました」という、久村充教育後援会会長の挨拶から始まった東北地区会場。
福島県内はもちろん、山形県など遠方から駆けつけた保護者24組37人が耳を傾けた。
続いて、佐々木康史副学長が、明海大学が行うきめ細かな教育について説明。1年から4年まで一貫して行うキャリア教育や、現在進めているカリキュラム改正などについて話し「学生が自立するまで面倒を見、高い能力を身につけた学生を世に送り出していく」と力強く語った。
その後、大田原長茂キャリアサポートセンター主幹が、就職活動を取り巻く環境について語った。
明海大学2015年3月卒業生の就職率は、87.2%と高いこと、特にホスピタリティ・ツーリズム学部は100%を達成したことを報告。
企業の選考活動が4年生の8月以降に変更になったことに触れ「後ろ倒しではなく、逆に前倒しの印象を受ける。インターンシップが実は選考の場になったケースもあるので、早めのスタートが重要」と呼びかけた。
個別面接が終了すると、和やかな懇親会がスタート。教授たちのスピーチも行われ、「~元気でいるか 友達できたか~♪」という『案山子(さだまさし)』の歌詞を引用し、一人暮らしの息子や娘を持つ保護者の心境に寄り添った下田直樹経済学部長。進級要件が厳しくなった不動産学部の本間准教授は「心配したが、学生の姿が変わり勉強に励む姿が多くなった」と遊びと学びの双方を楽しんでいる学生の様子を話した。
「一人暮らしの子ども同士がご近所さんだった」など、保護者同士の情報交換も盛んにあり、時間いっぱいまでにぎやかに盛り上がった。
【保護者の感想】
10/11
信州地区(長野市)
会場 JALシティ長野
10月11日(日)、信州地区教育懇談会が長野市のホテルJALシティ長野で開催された。
久村充教育後援会会長は「今年も9月の北海道に始まり、11月の沖縄まで、保護者が浦安まで行くことなく、お子様や大学の詳しい様子を聞くことができる教育懇談会を開催していきます。これは学校と保護者をつなぐ大切な会であり、安井学長をはじめ、学科の先生と身近に話ができます。さらに、保護者同士の交流を深めることもできます。本日の最新情報をもとにお子様に適切なアドバイスをしてあげてください」と挨拶した。
安井利一学長は「長野県の学生は37名在籍しています。この教育懇談会は保護者の声を直接お聞きする好機と考え、今後の大学運営に反映していきたいと思っています。私自身も保護者の疑問に答えますので、お声をかけてください」と挨拶した。
鈴木洋州学生支援課長からは大学の近況報告があった。特に就職に関しては今年から大きく変わったスケジュールに関する説明があった。今年は8月1日から企業の選考活動開始とのことだったが、実際はそれ以前に内定を出す企業もあった。また、選考活動開始から1、2週間で内定を出す企業も多かったことから、その前から選考を目的に学生と接触していた可能性が高いと話した。それを裏付けるように就職活動開始前にインターンシップを実施する企業も目立ち、インターンシップが従来の「就業体験」の枠を超えているといえる。保護者からも学生に積極的に参加を促すようアドバイスした。また、学生にとっては就職活動が実質的に長期化しており、保護者の支えが必要だと語った。
その後、各学科の教員と保護者の個別面談が行われた。並行して担当職員による留学や就職に関する相談会も行われ、参加した保護者は熱心に相談していた。
懇親会は、長野市内を一望できる最上階に会場を移し、善光寺や信州の山々を望みながら行われた。食事やお酒を同じテーブルで囲み、保護者と教職員で交流を楽しんだ。
最後に赤穂英吏子教育後援会役員が「私は実家が北陸です。信州とは近いので保護者の皆さんとも親近感がわいています。これからも一緒に明海大をもり立てていきましょう」と挨拶し閉会となった。
【保護者の感想】
10/25
東海地区(静岡市)
会場 ホテルアソシア静岡
今年の地区教育懇談会には、静岡県と愛知県から19組28名の保護者が集まった。東海地区には毎年続けて参加している保護者が多く、資料を確認しながら熱心に耳を傾けた。
全体会の冒頭で栗本真弓教育後援会副会長が壇上に立ち「各地区で開催する地区懇談会は教育後援会の活動の中でも最重要な活動。この機会に先生方といろいろ話をして、心配な点などがあったらどんどん質問してほしい。後援会は今後も学生のことを一番に考えて活動していく」と挨拶。
続いて佐々木康史副学長は「浦安キャンパスは外国人留学生も多く国際色豊か」と話し、大学で行われている教育の改革例を紹介。少人数クラスの必修化や全授業においての出欠席状況の把握などに触れ「少人数授業を取り入れ学びを深めることが大事。授業の出欠席をチェックし保護者に連絡することも大事な学生サポートのひとつ」と話した。さらに従来の教員による一方向的な講義形式だけではなく、学生が自ら考えて学ぶアクティブ・ラーニング(能動的学修)や、その学習成果の可視化であるラーニング・アウトカムの必要性を説明。本校の教育課程やカリキュラムで知識や思考力、判断力、表現力を身に付けしっかりとした社会人に育てたいと結んだ。
その後、大田原長茂キャリアサポートセンター主幹が大学の近況を報告。学年暦を見ながら休日授業実施日があることや、年に4回授業出欠状況調査を行い困っている学生には積極的にかかわって相談に乗っていると説明。
就職については「スケジュールが今年度から新しくなったが、企業により広報活動開始日(説明会)や選考活動開始日にバラつきがあり、問題点も多かった。さらに本日付の新聞紙上で、経団連は来年度にまた日程の変更を検討していると発表した。それらをふまえると、現3年生の就職活動は年明けの1~2月に大きな動きがあると予想されるので、各自情報収集をしっかりするように」と話し、まだ就職が決まっていない4年生についても、多くの企業から求人があるのであきらめずに活動してほしいと呼びかけた。また、選考活動の中で行われる筆記試験対策として、SPIの積極的活用を提唱。無料で利用できるので就職準備中にどんどん利用して、各自レベルアップを図ってほしいと語った。
個別面接の後は、ホテル最上階のベラビスタに会場を移し、中山浩之事務局長の乾杯で懇親会がスタート。色鮮やかに並んだおいしい食事やお酒を楽しんだり、参加教授のスピーチに笑い声が上がったりと、和やかなうちに閉会となった。
【保護者の感想】
11/8
近畿・北陸地区(大阪市)
会場 ホテルモントレグラスミア大阪
11月8日(日)、近畿・北陸地区教育懇談会が大阪市のホテルモントレグラスミア大阪で開催された。当日は雨ながら11組の保護者が、遠くは石川県からも集まった。
久村充教育後援会会長は「もう大学生だからとお子様まかせにせず、保護者として、社会の先輩としてアドバイスしながら成長を見守りましょう。特に就職については、来年度はまたスケジュールが変わるそうですので、この機会を活用して最新の情報をもとにアドバイスしてください」と挨拶した。
安井利一学長は「北陸・近畿地区からは46名の学生が学んでいます。大学で学ぶことで子どもがどう変わるかを可視化するのは難しい。そこで本学では積極的に資格取得を後押しし、教育の成果としています。遠方から学生を送り出している保護者の皆さんの思いを教えていただきたいと思っているので、気軽に申し付けてください」と挨拶した。
大田原長茂キャリアサポートセンター主幹からは大学の近況報告があった。学年暦を見ると年間を通しての大学の動きがわかると説明し、今年度は祝日の敬老の日、体育の日も講義が行われたと話した。
就職については、今年度はスケジュールが大幅に変わったが、さらに来年度は、企業の選考活動が8月1日から6月1日に前倒しとなる見通しだとした。今年度の経験から分かったのは、経団連の出した指針に倣わない外資系や中小企業があったことや、企業説明会のあとに筆記試験が行われ、それが実質的な選考に繋がっていたこと、就業体験であるはずのインターンシップが説明会や選考会となっている企業があったことなどだ。これまで学生は、インターネットの就職情報サイトから活動情報を得るのが常識となっていたが、就職協定に倣わない企業については各社のホームページを直接見ないと採用情報が得られなかったことからも、就職準備を早い段階から始めて、企業研究や情報収集も早めに始める必要があるとした。
また、UターンやIターン就職を希望する学生は、地元の「新卒応援ハローワーク」を利用したり、地域の新聞に掲載される地元向け説明会に参加したりすることが有効なので、希望者は就職担当者に早めに相談してほしいと話した。
個別面談後の懇親会では、保護者と教職員が交流を楽しんだ。
【保護者の感想】
11/15
九州地区(福岡市)
会場 博多都ホテル
11月15日(日)、九州地区教育懇談会が福岡市の博多都ホテルで開催された。前日の雨も上がり、開催時刻にはすがすがしい晴天になった。参加者は、昨年より1組少ない14組だが、今年は1年生の保護者が6組も参加していた。
久村充教育後援会会長はこの懇談会は学校と保護者をつなぐ大切な会です。もう大学生だからとお子様に任せることなく、卒業するまで保護者として、社会の先輩として、アドバイスをしながら、成長と卒業を見届けることが必要だと思います」と挨拶をした。
続いて大学を代表して挨拶をした佐々木康史副学長は、教務部長を兼ねている立場から、「現在、明海大学では、1.すべての学年で少人数のゼミの必修化を図っている、2.1年生から大学院生まで、すべての授業科目での出席確認の把握に努めている、3.事前・事後学習の学習時間の確保を行っている、4.学生の基礎力の修得のために、アクティブラーニングに努めている、の4つの課題について大学をあげて取り組んでおります」と挨拶をされた。
佐久間健二学生支援課係長は、大学の近況報告の中で、特に就職関係について時間をさいて説明をした。今年度から新しくなった就職スケジュールについて「3月から企業説明会や広報活動を開始して、3月から選考活動開始となっているが、実際にそれを順守している企業は一部だけという感触である。去年までのスケジュールで動き、早めに採用を決めている会社も多くあるというのが現状である」と注意を促した。さらに、「2016年3月卒の大学求人倍率1.73倍と右肩上がりだが、大企業や金融などはいずれも1倍を下回る。それらにとらわれず、視野を広げればチャンスも多い」と話した。企業は、引き続き厳選採用をしており、面接では、コミュニケーション能力や組織の中での協調性や仕事に対する可能性などが見極められると締めくくった。
個別面談では、一部のブースで終了時間を超過するほどの盛況を呈した。その後の懇親会は、下田直樹経済学部長の乾杯の発声で始まった。それぞれのテーブルごとに輪ができ、和やかな雰囲気で進む中、それぞれの教職員の方々の挨拶が行われ、最後は、堀籠副会長の閉会の言葉で幕を閉じた。
【保護者の感想】
11/22
中国・四国地区(岡山市)
会場 アークホテル岡山
11月22日(日)、中国・四国地区教育懇談会が、アークホテル岡山で開催された。昨年と同じ7世帯の方々が参加した。
冒頭挨拶に立った久村充会長は「もう大学生だから、とあえて距離を置いて見守るお気持ちはわかります。私も同じです。しかし、親として社会人の先輩として、学生を導いて欲しいと思います。そのお手伝いを教育後援会ができればと思っています」と語った。
続いて佐々木康史副学長は、明海大学が行うきめ細かな教育について説明。1年生から4年生まで一貫して行うキャリア教育や、現在進めているカリキュラム改正などについて話し「学生が自立するまで面倒を見、高い能力を身に付けた学生を社会に送り出していく」と力強く挨拶をした。
その後、佐久間健二学生支援課係長から大学の近況報告があった。特に就職に関しては、今年から大きく変わったスケジュールに関する説明がなされた。「3月から企業説明会や広報活動を開始して、8月から選考開始となっているが、実際それを順守している企業は一部という感触。去年までのスケジュールで動き、早めに採用を決めている会社も多くあるというのが現状」と話した。しかしながら、昨今ニュースで大きく取り上げられているように、経団連が、来年度から選考活動開始を6月にすると発表があった。これを踏まえて、学生たちは、常に情報収集に努めることが重要である、と注意を促した。
個別面談ブースでは、各教授から学生生活や成績などの説明があった。また、並行して担当職員による留学や就職に関する相談も行われ、参加した保護者は熱心に相談していた。
懇親会は、少人数ながら和やかな雰囲気の中で進められた。最後に、司会者に促されて、4年間毎年欠かさず参加した保護者が挨拶に立った。四国から遠く離れた新浦安の地に子どもを送り出した親心を語った時には、会場の保護者の中に目を潤ませる人もいた。
最後は、本多輝明教育後援会役員の閉会の言葉で会はお開きとなった。
【保護者の感想】
11/28
沖縄地区(那覇市)
会場 ネストホテル那覇
11月28日(土)、沖縄地区教育懇談会が、今年度は会場をネストホテル那覇に変えて開催された。前日の雨も上がり、参加者は、昨年度よりも増えて6世帯6名が参加した。
久村充会長に代わって、沖縄地区教育懇談会に出席した佐藤恒久教育後援会副会長は「地区教育懇談会は、大学と地方の保護者が交流を図れる重要な場であると伺っており、自分もそれを楽しみに参加させてもらいました」と挨拶をした。
続いて挨拶に立った安井利一学長は、「現在、明海大学では、教育課程の工夫を図っており、各学部学科ともTOEICであるとか、簿記検定であるとか、宅建取引士など、資格取得に力を入れており、保護者の皆様に目に見える形で教育の成果を示していきたいと考えています。そして、子どもの持っている能力を最大限に発揮してもらいたいと考えています」と挨拶した。
鈴木洋州学生支援課長から大学の近況報告があった。特に就職に関しては、今年から大きく変わったスケジュールに関する説明がなされた。今年は、8月1日から企業の選考活動開始とのことだったが、実際にはそれ以前に内定を出す企業もあった。しかしながら、昨今ニュースで大きく取り上げられているように、経団連が、来年度から選考活動開始を6月にすると発表があった。これを踏まえて、学生たちは、常に情報収集に努めることが重要である。
また、保護者に対するアドバイスとして、次の3点を挙げた。1.子どもの価値観を否定しないこと。せっかく内定が取れた会社を「そんな会社は知らない」などと、傷つける言葉は発しないで欲しい。2.今の就職活動は、保護者の皆さんの時代と全く違うので、自分の価値観を押しつけないこと。3.子どもの支えになってあげてほしいということ。就職活動は長期戦なので、いくつも面接に落ちて辛い思いをしているはず。ぜひ温かい言葉をかけてあげてほしい、と締めくくって全体会を終えた。
その後、各学科の教員と保護者の個別面談が行われた。並行して担当職員による留学や就職に関する相談も行われ、参加した保護者は熱心に相談していた。
懇親会では、沖縄という地域性なのか、新しく加わった1年生の保護者も旧知の仲のようにすぐに打ち解けて、少人数ながら大変盛り上がった。特に、今年度で退職となるHT学部の白田先生の挨拶のあとでは、地区懇談会史上初めてではないかと思われる出席者全員の集合写真が撮られた。
【保護者の感想】
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関東地区教育懇談会(1年生・3年生)
浦安キャンパス
1月23日(土)浦安キャンパスで関東地区教育懇談会が開催された。今年度最後の開催となる地区教育懇談会で、関東地区の1年生と3年生の保護者を対象に行われ、約200名の保護者が参加した。
全体会では3年生はこの3月から就職活動が本格化する時期でもあり、就職状況について多くの時間を割いて説明があった。個別面談では1年生は初めての教育懇談会であり、出席状況や大学での様子などをたずねる保護者が多かった。
久村充教育後援会会長は「大学生だからと本人まかせにすることなく、卒業するまで保護者として、社会人の先輩として成長を見届けていきましょう」と挨拶した。安井利一学長は「本学でははっきりと目で見ることができない教育の成果を資格取得や外部試験の評価等で保護者に示したい。そのための教育改革を進めていきます」と話した。
鈴木洋州学生支援課長からは大学の近況報告があった。
また活動開始直前の就職については「今年も就職スケジュールが変更となり学生は不安だと思う。そんな学生たちを大学と保護者で連携して支援していきましょう」と話した。そして、この3月に卒業する学生の就職については、この時期になっても企業から求人のオファーがあるとし、「最後までしっかりサポートしていく」と話した。
構内のレストランで行われた懇親会は、学科ごとにテーブルが分かれており、初対面の保護者同士も共通の話題を見つけやすく、すぐに打ち解けていた。担当の先生方もテーブルを訪れ、リラックスした雰囲気の中で、わが子の様子を尋ねることができ、和やかな会となった。
【保護者の感想】
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